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退任時の引継ぎと、これからの役割。

こんにちは、SmartHRの薮田(@yabucccchi)です。

前回、退任のnoteを書いて半年が過ぎました。今回はその後の引継ぎで意識したこと、これからの私のコトを少し書きます。

書けないこともありました。より詳細を聞きたいという方は、直接お声がけください(今後、何かのイベント等で話すかも!?)

人事執行役員の引継ぎのリアルを見聞きす機会がなかったので、このnoteが人事の方や経営者の方の参考になれば幸いです。


退任発表後の半年

ざっくり言うと、人事組織の進化を見守り、支援することに注力してました。

6月に退任のnoteを公開しましたが、関係者には4月に告知し、全社内には5月に告知しています。実質4月から引き継ぎをはじめていました。

引き継ぎは、3点ほどのアクションをしています。

  1. 今後の新体制の壁打ちや議論の進行

  2. 引継ぎリストの作成と引継ぐ方との並走・伴走

  3. 約1ヶ月の休暇(?)

それぞれのステップで意識したことや感じたことをご紹介します。

1. 今後の新体制の壁打ちや議論の進行

新体制の大枠の組織構造は、CEO室、CEOを中心に設計。チームの分け方やマネジメントの配置は、後任の採用責任者、人材・組織開発責任者に検討してもらいました。ここでは、自分の意見をいれないことに意識を置き、壁打ちに徹しています。また、決定から告知に至るまでの、社内コミュニケーションプランに力を入れていました。

理由:

  • 意見をいれなかった理由。退任すると決まっているものの、私が意見を言ってしまうと気を遣ってしまう。前任の声を気にせず仕組みを変えていくためです。これは組織構造だけではなく、半年間全体的な行動としてそのようにしました。

  • コミュニケーションプランに力を入れた理由。どのタイミングでどういうメッセージにするかで、受け取り方が異なる。受取る人の身になり、伝え方のカスタマイズをしました。情報量が多くても伝わらないので、詳細はnoteで補完することにしました。

2. 引継ぎリストの作成と後任との並走・伴走

体制が決まれば、次は引き継ぎです。

業務の洗い出しを、引き継ぎ時にされる方は多いと思います。私もリスト作成から始めました。リストの種類は4つ。現在の状況から2024年の理想の状況を比較できるように作成しました。

リストの種類:

  • 業務の引き継ぎリスト

  • アカウント管理者のリスト

  • 会議体の見直しリスト

  • slackチャンネルの整理

業務の引き継ぎリストは、以下のような項目を業務内容ごとに洗い出しました。

・業務内容
・定期or不定期
・関連人事組織
 (採用、制度、労務、等)
・どういう人格での業務か
 (人事責任者、採用責任者、人事チームのマネジメント、その他)
・引継ぎ先
 (人事責任者、採用責任者、メンバー、CEO、そもそもやめる、等)
・引継ぎタイミング
・引継ぎステータス

業務内容は44行ほどの項目になりました。可視化をすることで、「これは来年も持ち越すかも...どうしよう...」という課題の早期発見になり、それを複数人で解決の道筋をたてることができました。

ここまでで見えてきた課題:

  • 採用責任者と人材・組織開発責任者だけだと、補いきれない。人事制度や労務まわりの責任者を探さなくては...

  • CEOが人事管掌役員を兼任するにも健全ではないので、人事役員は必要。後任を置かないと。。

これらについては、引き続き取組中です。課題解決すべく、人事の採用も引き続き募集中です!直接私にお声がけいただいてもOKです!

3.約1ヶ月の休暇(?)

引継ぎが進めば、次はチェックです。

「自分がいなくなっても、業務がまわる。困らない。」そうなってるかをテストしたく、1ヶ月ほど有休で休みを取り、いない期間を作ってみました。

こういう機会でもないと長期休みを取らないので、自分への慰労的な意味もありました。

結果:

  • 休暇中に私に連絡はなく、メールもチャットも見ることはなかったです。(2回ほど連絡するか迷ったそうです)

  • 自身の振り返りをする時間が作れたことも良かったですが、戻ってきてから新たに見えた光景がありました。

新たに見えた光景:

  • 退任後やろうと思っていたけど『人事メンバーが自ら拾って進めている仕事』と『大事だけど手付かずな仕事』が明確に分かれていました。

  • 自分が休んでいなかったら、人事メンバーが遠慮して拾っていなかったかもしれません。

  • この体験は、退任後に自分がやるべきことを決める上でとても良かったです。

役割が変わる前の長期休暇は本当にオススメです。周囲でもお休みしている人がいるので、そのお話も含めて「休暇」をテーマとしていつかnoteで紹介しますね。

これからの役割

現在は、CEO室に在籍しています。会社によっては社長室とも呼ばれている社長直下のチームです。人事組織から少し離れたところに身を置くことにしました。SmartHRを退職したわけではありません。辞めてへんで。

これからの役割、テーマは「人事・人事組織の支援」です。2つほど意味があります。

ひとつはグループ会社の人事・人事組織の支援をします。

SmartHRには4つのグループ会社があり、人事がいない会社もあれば、1人目人事が入ったばかりの会社など初期フェーズの会社が殆どです。SmartHRのような成長を遂げる会社がたくさんできるように、これまでの知見を使いながら貢献していきたいです。事業を垂直立ち上げさせられるようがんばります。

もうひとつは、SmartHRの人事・人事組織の支援です。

人事だけだとどうしても足らないようなことがあれば、遊撃的にサポートをする予定です。ただ、SmartHRの人事は新たな体制で動き始めているので、時間の割き方としては少ないです。

他にも、CEO室に在籍していることもあり、人事業務を飛び越えて他にもやることもあります。採用広報など、PRまわりでしょうか。このあたりは、アウトプットが見えてきたら改めてご紹介します。

退任しても、新しいチャレンジができる環境は非常にありがたい。感謝です。

働き方も少し変えます

働き方も形を変えようとしています。ほぼ週4日勤務に近い形で働いてみようかと。限りある有給を使うだけなので、どこまでできるかわかりませんが、自らの働き方を変えることで何か発見していきたいです。

勤務しない1日は、自身の学びやインプットへの時間に投資をしつつ、副業にも力を入れようと思います。

副業のテーマは、スタートアップの人事支援。具体的な内容は、次回のnoteでご紹介させていただきますね。

それでは、本年もよろしくお願いします。

おまけ:2024年1月1日の地元奈良、東大寺。この日だけ、大仏さんのお顔が外から見えます。

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