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もう香港は悲しいから行きたくない
香港への観光客激減に危機感を持った政府が大規模観光キャンペーンを始めたようです。
かれこれ10数年以上前の話ですが、中国本土に暮らしていた頃、出張や勉強のためよく香港に行っていました。当時は展覧会も多く、その有無でホテルのブッキングレートも乱高下するのでなるべく安い時期に行くを調整したものです。そしてお買い物、学習、食、イギリス文化、英語など多くの魅力がありました。一時期は月に一度は行っていたので交通費を節約するために深圳から陸路で香港入りするルートを見つけたりもしました。
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しかし今は香港はもはや完全な中国になってしまいました。デモを押さえ込み自由を奪い周庭氏を始め中心人物を牢獄へ送ったブラックなイメージしかありません。もっと言えば得体の知れない恐しさがあります。一国家二制度は完全に反故にされてしまいました。
中国は香港を手にするため手段を選ばず権力や軍事力を見せつけたのでしょう。しかしその恐怖的なやり方は香港の持つ魔力的な魅力の殆どを奪ってしまいました。完全に手遅れです。
少なくとも私はもう、二度と行かないでしょう。ありがとう、香港。