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読書 「日本の川 たまがわ 」 村松昭 (作) 偕成社 空へのあこがれ

1 この本について
多摩川は、私が意識的にnoteで関連する本を紹介している題材です。写真、ドキュメンタリー、小説、エッセイ、生き物の話しに加えて、今回は絵本を紹介します。偕成社が、鳥瞰地図絵本と呼んでいる本で、全国学校図書館協議会・選定図書(2008)であり、対象年齢は小学低学年からです。表紙が中の1ページを切り出してあるので、これで内容を想像して下さい。左岸にサントリーのビール工場、府中競馬場と中央道があり、ユーミンの「中央フリーウェイ」の世界を空からみた様子です。
同じシリーズで全国の8つの川があるので、住んでいる地域の本があれば、これを使って家族、ご近所さんとコミュニケーションしてみてはどうでしょうか?空から住む街を見ると、新しい発見があります。さらに、川が生まれて、海に注ぐまでを空から眺めれば、環境の学習になります。

2 本書との出会い
隣町、府中市のお目当て食堂へ向って、お昼時に歩いていた時、偶然に作者、松村さんのアトリエ兼ショップが目に入りました。「地図屋さん?、絵本屋さん?」なんか、気になり、食事の後にお店まで戻り、いろいろ見せてもらい、近所の野川の地図絵巻を購入。この本は後で、ネットで購入しました。

3 空へのあこがれ
時が変わっても、空へのあこがれは変わりません。子供達に夢を与えるために作り続けてほしい絵本です。
今でこそ、Google Earthやドローンの空撮像が普通に見られるようになりましたが、少し前までは空から見る景色は特別な存在でした。飛行機に乗ったら、窓側に座り外を見る。頑張って山に登り山頂で景色を楽しむ。東京タワー、あるいは街の高層ビルに登り、そこから街を見る。どれも、私だけでなく、多くの人が子供の頃から持ち続けている空へのあこがれによる行動だと思います。
昭和には、中島みゆき「この空を飛べたら」、トアエモア「空よ」、赤い鳥「翼を下さい」、ユーミン「ひこうき雲」・・・と、空に憧れるたくさんのヒット曲があります。みんなが、空へのあこがれに共感するのです。

写真は、何年か前のGWに山形県の月山山頂で撮ったもの。北へ帰る「レンジャク」の群れです。シベリア/中国北東部と日本の間を一年で往復する彼ら(彼女ら)には地球、どう見えるのでしょうか?

写真1 山頂を飛ぶレンジャク(拡大)
写真2 山頂を飛ぶレンジャクの群れ全体
何羽いるのでしょうか?
写真3 群れの一部が山頂に降りてきて、休みました


写真4 本書の表紙(著者撮影)

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