さようなら白の女王。内検26回目【養蜂生活178日目】
とうとうこんな日が来てしまった。
2021年5月28日産まれの白の女王蜂が亡くなった。銀座で生まれて鶯谷にやってきて、今日亡くなっているのを発見した。
いつものように内検をしているものの、なかなか女王蜂が見つからない。
ダニにやられていたので、蜂数が減っており、見つからない筈はない。。。
焦った。。。
途中で不思議な現象を見つけた。
巣の中に二つの卵が入っているっておかしい。
とはいえ、卵も産んでいるので来週に伸ばそうと思ったところ、メンバーの一言。。。
「そこの蜂は、大きいですよね」
この場所に横たわっていた。既に硬直していた。身体もきれいだったので、間違って踏んだ訳ではない(写真は背中を確認した後)
先週までは元気に歩き回っていたのに、、、
…そんな、馬鹿な、、、
…ああ悲しい、、、
…やっちゃった、どうしよう、、、
小学生みたいな感想しか出てこない。。。
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死んだことは紛れもない事実。
これを受け入れないことには一歩も前には進めない。
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1週間様子を見よう思ったものの、念のため、銀ぱちの山本さんにアドバイスを仰いでみた。
「新女王蜂が生まれていなかったら、合同してみたら」
なるほど‼️その手があったか、
継箱を足して、間に穴をあけた新聞紙を挟む。ミツバチ同士は縄張り意識が強く、別群は匂いで見分けるそうです。そのため、新聞紙を挟み少しずつ匂いを慣らしていく事が必要です。
無王群の枠を移す。
白の女王蜂が頑張ってくれていたので、結構な数の有蓋蜂児や卵を移すことができた。
何より感謝なのは、この3週間で相当数のダニが落ちていたこと。箱の底にも、巣門にも、巣門とブロックの間にも…そうでなければ、合同は難しかった。白の女王蜂はこのタイミングまで粘ってくれていた気がする。
もしかしたら、自分の身を挺して、このままでは越冬できない群を守ったのではないか…そんなことまで想像してしまった。
合同が完了して、今まであった場所から30cmほど真ん中の位置に移動した。戻り蜂が帰ってきて、迷子にならないように(これも山本さんのアドバイス)。
とはいえ心配事は続く
早速ケンカしている…仲良くして下さいね
そして、やっぱりスズメバチは来ているみたいだ。こんな数の働き蜂が倒れているのは見たことがない。
とはいえ、
青の群はかなり活気がある。有蓋蜂児も綺麗だし、幼虫も見える
卵も幼虫も蛹も蜜も花粉もたっぷり!
白の群も上手く馴染んで強い群を作って、冬を越えよう‼️
白の女王蜂の亡き骸は、
土に埋めた。
本当はいけないんだけど、無断で埋葬させて貰った。いろいろ考えて鶯谷ハニーラボの象徴である元三島神社の桜の木の下、そして正岡子規の碑の近く。正岡子規は生前、鶯谷駅近くの子規庵でこんな詩を残している
「花多く 蜜蜂を飼ふ 小家哉」
鶯谷は、ミツバチを飼う前の想像を上回る程、花や自然が豊かであった。そんな環境の下、白の女王はたくさんの子供たちを産んでくれて、子供たちはたくさんの木々を飛び回り、たくさんの花々の授粉を行っていた。上野の杜の豊かさに貢献してくれたと思います。ご冥福をお祈りします。安らかに眠ってください。
気持ちはブルーでしたが、仲間が「さっぱち」のハチミツを持って来てくれたので、ハチミツを舐めて元気に…というか、テイスティング。
右から8/5、9/9、9/16全然色もちがうし、味も違う‼️ 9/16が1番好みで黒蜜のような味。あんこに合いそうでした。
そして昨日は、rinne barでワークショップのお手伝い。
武蔵野美術大学の大学院の皆さんとワークショップに集まった皆さん
「グラノーラを作る」というキャッチーさに惑わされてはいけなく、楽しくもがっつり「サーキュラーエコノミー」を考える濃厚な3時間でした。
ぱらぱらと写真だけ
なぜ僕が参加したかといえば、養蜂の話とハチミツのテイスティングをしてもらった
25歳前後の若い女性たちは環境にも、自然にも関心が高く、僕らの世代の若い頃のように「お金」「出世」「社畜」などの価値観とは全く違っていることに衝撃を受けました。この辺の話はまたじっくり考えてみたいです。
いろいろあった【本日の一枚】