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シンセティックガール作品紹介(2025年1月1日版)
つくものつくもの〜☆
シンセティックガール八星黄一です。
さて、シンセティックガールとは
私、八星黄一(以下ヤボシキ)と、相方のがっしーの2人を中心にノベルゲーム制作を行なっている同人サークルです。
ヤボシキがイラスト・シナリオをやってがっしーがシステムとかを担当してることが多いです。
2021年から6本のノベルゲームをリリースしたシンセティックガールですが、ものによってフリーだったり有料だったり、BOOTHで買う奴だったりノベコレだったりとかでかなり作品遍歴がわかりづらくなっているので、解説記事を書こうと思い立ちました。
どれも1〜2時間で読める作品なので、お正月だし手軽に読める作品あるかな〜とか思っている方は、お付き合いいただけますと幸いです!
目次
1.『7Days』
2.『つくも3回サンク』
3.『少女琥珀』
4.『アリスニャットシング』
5.『つきうみ』
6.『サブレキャットヘヴン』
・『7Days』
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¥500 PC用(Win/mac)
https://syntheticgirl.booth.pm/items/3051160
文芸:新橋青磁
イラスト:ヤドリオ
音楽:DOC MANJU
開発:八星黄一,がっしー
2021/6/6リリース
一作目。
世界中の人から姿が見えなくなり、孤独な旅をしている少女「かな」。彼女の存在を唯一認識できた主人公は、自身の馴染めない性分も相まってかなとの関係にのめり込んでいく・・・。
あらすじはそんなかんじ。
内省的な作品が多い当サークルですが、その中でも一番心の内側向きの力が強い物語かなと思ってます。シンセティックガールって言葉を定義してる作品でもあるかも。
歴代で唯一テキストボックスが画面全体に出てくるタイプで、レトロっぽい雰囲気か強いかも。音楽は大丈夫音楽ってクルーでラップ/DJ/トラックメイクをやっているDOC MANJU!ヒップホップっぽい要素もあってそこはこの作品の個性かな〜と思ってます!
あと、新橋青磁もヤドリオも全部ヤボシキのことです。富野由悠季(ガンダムの総監督)が変名よく使うのに憧れて名義分けてました。
自分にしか見えないものっていうのが大事だと思って書きました。そういうこと考えたことある人におすすめです。
・『つくも3回サンク』
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¥500 PC用(Win/mac)
https://syntheticgirl.booth.pm/items/3293206
文芸:新橋青磁
イラスト:ヤドリオ
音楽:TOKYO DOPPO
開発:八星黄一,がっしー
2021/9/21リリース
2作目。
きゅうすの妖怪に願いを叶えてもらったり、女の子とラーメン食べたり、妹のお見舞いにいったりする話です。 (BOOTHより)
とのことです。
7Daysよりはかなりポップめを意識して作った作品で、ヒロインがラオタ(ラーメンオタク)だったり、きゅうすの妖精が出てきたりとかドタバタした要素が多めになってます。
どげざで賞もらったりとか、この作品はプレイしてくれた人が結構褒めてくれた印象がありますので、シンセティックガール全くやったことない!って人には最初におすすめしたいなって思ってるタイトルです。続編も2作あるので。
あと、音楽やってるTOKYO DOPPOってのもヤボシキのことです。人に頼むのめんどくて自分で音楽やってました。イラスト・シナリオ・音楽が全部ヤボシキがやってるってことで、シンセティックガール作品の中でも最小のスタッフ数で作られてる作品すね。
割とコミカルな雰囲気で始まって最後ちょっとじ〜んとするみたいな作品になってると思ってるので、短めの映画見た!みたいな読後感になってたらいいなと思ってます!(ただの、願望だ?)
・『少女琥珀』
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¥1000 PC用(Win)、iOS用(アプリ)
https://booth.pm/ja/items/4349297 (PC)
https://apps.apple.com/jp/app/%E5%B0%91%E5%A5%B3%E7%90%A5%E7%8F%80/id6447486084 (iOS)
企画:シンセティックガール
文芸・イラスト・音楽:八星黄一
編集:がっしー
開発:八星黄一、がっしー
2022/11/27リリース
↓あらすじ↓
"貸し借り"に拘りながら生きる大学生、豪徳寺高安。 ある日ひょんなことから友人の妹である雪谷こはくの世話を任される。 彼女は孤独と退屈と不変を好み、人を信じない偏屈家の引きこもりだった。 世間とは違う独自のルールで生きる彼女と、琥珀色の光が差し込む部屋で、静かで、奇妙な夏休みが始まる……。(BOOTHより)
実はiOSアプリがリリースしている少女琥珀。個人的に一番思い入れがあるのはこのタイトルかな〜と思ってる。
複数ヒロインで選択肢があって分岐して〜っていうノベルゲームっぽいノベルゲーム。ただし、恋愛とかはほとんどないし、ひたすら部屋でだべってるだけのシーンも多いので、あんまストーリー!って感じの作品でもないかもしれない。キャラはみんなかわいいし愛着ある。
この後紹介する作品とか、ヤボシキ本人の家庭環境の問題とかに引っ張られて作った作品が多かったりするので(つくももちょっとそうだし)、ヤボシキが頭の中でぼんやり考えていたことをそのまま形に出来た、自由に作れた作品だな〜って思ってます。もちろん、実力や時間の制約でできなかったことっていうのはたくさんあるんですけど。
日常を過ごすことはできるけど、馴染めなさや違和感を忘れきって生きられない人には、読んでみてほしいです。
・『アリスニャットシング』
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FREE ノベルゲームコレクションにて配信
https://novelgame.jp/games/show/8706
スタッフ:開発以外はヤボシキ
2023/9/2リリース
↓あらすじ↓
主人公、賀東ありすはかつて入院中に知り合った友人 キッコに会うため旅行していた。
到着した町にはキッコは居らず、彼女の幼馴染のニヤと弟のタカヒロと出会う。
約束を果たすために、ありすはこの町でキッコを探し出すことを決める。
大人と子供のはざま、明るくて悲しい ありすの短い旅の物語。
地味にフリーゲームとして完成タイトル出したのはこれが初めて。『つくも3回サンク』の続編に位置する作品ですが、いちお〜これから読んでも大丈夫って想定で作ってます。
グラフィック面でヤボシキのやる気があったのか、簡単なループのアニメーションが使われていたりアイキャッチがあったりとか演出面でちょっと凝ってたりする。その甲斐あってか、掲載サイトのコンクール「ティラノフェス」で長編部門の準グランプリもらったり、どげざでも賞もらったりしました。嬉しかったです。
ゲームとしての触り心地はポップになるよう意識してますがこれも話は淡々としているかも(ていうかそんなのばっかだな)
つくもと並んで、褒めてもらうことが多かった作品なのでなんかあんま自分で言いたいこととかはないかもしれない。後述するサブレキャットヘヴンと合わせて三部作みたいな構成になってるので、中編ノベルゲームをプレイする気持ちでその3作を連続で遊ぶのも、おすすめかもしれないです!
・『つきうみ』
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¥1000 PC用(Win/mac)
https://syntheticgirl.booth.pm/items/5774916
企画:シンセティックガール
文芸:誰彼誰何
イラスト:八星黄一
音楽:zakonov
システム:がっしー
2024/5/26リリース
イップスで走ることができなくなってしまった元陸上部員の主人公「ギンコ」が、不良美術部員「アオ」との出会いを通じて、ホームレス「サンチャゴ」、サボり営業マン「ツムギ」たちが集まる「集会所」に顔を出すようになり、その場所での馴染めない人間たちのコミュニケーションを描いた作品。
シンセティックガールとしては初めて外部のライターにシナリオを書いてもらい、音楽もサークル外のzakonovくんに担当してもらってます。シナリオライターの誰彼何彼くんはINTER ZONEという文芸サークルで小説を書いていて彼の書いた『Arcadia』って作品に惚れ込んでいつかゲーム作りたいな〜と思ってたので作った作品です。zakonovくんは、詳細は伏せるけど元々バンドマンをやっていて、自分がラップやってたりとか音楽活動を通じて仲良くなったのですが、いい曲作るしいい奴だから頼みたいな〜って思ってて声かけました。
外部とはいっても、まあ友達みたいな距離感のメンバーだったのですが、それが逆に良くなかったのか(?)制作は結構難航して、誰彼何彼くんとヤボシキがどっちも作業遅延させてお互いに安心するみたいなダメダメな瞬間もありました。(つきうみ作ってる間に勝手にアリスニャットシングの作業やってたりしたし)
実装はがっしーがメインでやっていて、UIも一新してます。
外部のスタッフをメインに起用して作品作りをするシンセティックガール内のレーベル「SG文庫」の一作目になってまして、今後はヤボシキがっしーだけで作るのとは別に、こう言う作品も作っていきたいなって思ってます。
なんか制作環境の話ばっかになっちゃいましたが、純粋に文章も音楽も良い作品だと思ってるので、小説読むほど元気ないけどアニメや映画見るほどはしゃいだ気分でもない時とかに、ぜひプレイボタン押してみてください!
・『サブレキャットヘヴン』
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FREE ノベルゲームコレクションにて配信
https://novelgame.jp/games/show/10265
企画:シンセティックガール
イラスト・シナリオ:八星黄一
音楽:DJ佐村河内
開発:八星黄一、がっしー
2024/8/18リリース
↓あらすじ↓
夏休み。
自分も世界もほどほどに嫌いな引きこもりの幼馴染、ニヤ。
長期入院から帰ってきた姉、キッコ。
食い意地張りの飼い猫、サブレ。
そして、俺。
ずっと一緒だった三人と一匹の最後の夏、
後から振り返れば通りすぎていっただけの、少し奇妙な夏の物語。
選択肢なし、一本道です。
今の所の最新作。つくも、アリスニャから連作のようになってる作品です。
ただ、三作とも時系列はバラバラで話も独立してるのでどこから読み始めても大丈夫かな、とヤボシキは思ってます。心配な人は、リリース順でやってください。
内容は、結構暗いかもです。
詳細はおもんないので省きますが、ヤボシキ本人の現実での状況とかが関係してて、死の話が多かったりします。制作期間も短くて演出的にも簡素な作りです。
音楽は、今ヤボシキが組んでる音楽ユニット「SATUGAIZ」の相方DJ佐村河内が、ユニット結成前に作っていたアルバムの曲とかをメインに使っています。かなりアンビエントでアブストでハーコーなものになってるので、一味違う音楽のノベルゲームやってみたい!って人はおすすめです。
兄弟姉妹や、ペットとの死別を経験したことがある人には読んでほしいかもしれないです。
シナリオライターがこんなことを言うのは変かもしれないですが、おれの書いた文章に誰かの心が寄り添ってくれたら少しは寂しさが紛れかも、とか。
ふつうは、逆かもですが。
文章長いし語り口も変だし、逆にややこしくなってしまったかもしれませんが、シンセティックガール作品前から気になっていたんだけど、どれからやればいいのかよくわかんないんだよな〜って思ってる人がもしいたら参考にしていただければなと思います!
キービジュやタイトルの雰囲気で決めてもらうのが一番いいと思いますが!
2025年もゲーム制作頑張ろうと思うのでよろしくお願いします!
愛しか勝たんよ!