ヒヤシンスハウス 詩人であり建築家「立原道造」さんの5坪の週末住宅

画像1 窓上がブルーグリーン、窓の桟がブルー絶妙な色
画像2 僕は、窓がひとつ欲しい。  あまり大きくてはいけない。そして外に鎧戸、内にレースのカーテンを持つてゐなくてはいけない、ガラスは美しい磨きで外の景色がすこしでも歪んではいけない。窓台は大きい方がいいだらう。窓台の上には花などを飾る、花は何でもいい、リンダウやナデシコやアザミなど紫の花ならばなほいい。
画像3 そしてその窓は大きな湖水に向いてひらいてゐる。湖水のほとりにはポプラがある。お腹の赤い白いボオトには少年少女がのつてゐる。湖の水の色は、頭の上の空の色よりすこし青の強い色だ、そして雲は白いやはらかな鞠のやうな雲がながれてゐる、その雲ははつきりした輪廓がいくらか空の青に溶けこんでゐる。室内のような外部のような贅沢な空間。僕は室内にゐて、栗の木でつくつた凭れの高い椅子に座つてうつらうつらと睡つてゐる。タぐれが来るまで、夜が来るまで、一日、なにもしないで。  僕は、窓が欲しい。たつたひとつ。
画像4 室内のような外部のような贅沢な空間。5坪ほどの住宅の思案が五十通りも合ったそう
画像5 24歳の生涯を閉じここで過ごすことができなかったが、「詩人の夢の継承事業」として市民、行政協調のもとに実現するという素晴らしい取り組み、有志の方が順番で在中し窓の開け閉めなど要望にも答えていただいた。
画像6 雨戸一つとっても中央の十字が程よい大きさ、程よい場所にあり本当に素敵。
画像7 執筆用?窓際のカウンターデスク
画像8 その横には本棚、上から2段目が吊りになっていました。カーテンとの取り合いに無駄がなくて好きだな〜
画像9 必要最低限の水回りも良い感じです。
画像10 昔は本当に既製品がないので1づつ人が作っているところが素敵でだし可愛らしく少し和風にも感じる不思議
画像11 デスクと同面も良いけど、10cm程度立ち上がりがあると少しものが置けたり、少しのことだけで印象は全然違う。
画像12 そしてカウンター横はすぐにベッド。ベットでありソファーとして読書などする想定をしてしまう。
画像13 ベッド横のこのサイズの窓絶妙。
画像14 玄関は最低限、しかし少し入りこんでいるため木製の玄関ドアの痛みが少なくブルーで可愛らしい。
画像15 こちらから見ると、木陰にちょこん
画像16 全開口できる建具側は造作の家具などはなく、ここにリクライニングのカウチを置きたい
画像17 柱の外側に留めでぶつかる建具、内側が控えてある
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画像19 鴨居側も外側のみが掘り込まれてた。
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画像21 カウンターデスク側は木陰下の窓
画像22 ベット横の窓
画像23 雨戸の接合部
画像24 雨戸接合部分
画像25 敷居のレールもブルーで抜かりなく
画像26 立原道造さんによるスケッチ

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