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消費と投資 #04

 前回#03では、「時間」の増やし方と投資の関係を説明しました。今回は完結編です。


《消費/浪費/投資、の概念は〇〇にも…》

 察しはつくかと思いますが、単刀直入に言うと「時間」です。
筆者の友人のエピソードを紹介します。


 世帯年収1,600万円は軽く超える友人は、「家族で過ごす時間」を大切にし、週末に寺社仏閣巡りや、まとまった休みにはテーマパークへ行ったり、いわゆる”体験”や”経験”に出費を惜しまないタイプ。ある日の会話で、その家族でテーマパークに行った際の話になり、いわゆるファストパスを購入するのに1人1,000円であったと語っていました。それで買える時間にもよるでしょうが、その時聞いたのは2時間でした。家族4人で行ったテーマパークで、2時間を4,000円で買う。これは、高い買い物でしょうか? 格安な買い物でしょうか?


 そもそも何をしにテーマパークに行ってるのでしょうか?思い出や経験・体験を買いに行っているはずです。2時間並ぶということ自体が、もしかしたら経験の一部かもしれませんが、それによって得られる価値は何でしょうか? 「経験・体験への出費」は、投資のはずです。この友人は4,000円の出費は高すぎるといって並んだそう。これは、完全に時間の「消費」と「投資」が混同していますね。

 これには、「価値観」という重要な因子が絡むため、賛否両論あろうかと思います。しかしこの友人は、これ以外の言動からも「財布から出ていくお金は、すべからく”消費”である」と考えているきらいがあります。いくら価値観で左右するとは言え、この考えがおかしいことはご理解いただけるかと思います。テーマパークの例で言うと、仮に貯蓄や収入の少ない学生であっても、親に借金してでも筆者はその2時間をお金で買うべきだと考えています。

《「時間」の投資》

 この話から言えるのは「時間」も投資対象のパラメータであるということです。「時間」の”消費”は、睡眠・食事など生きていくうえで最低限必要な時間です。それ以外の時間を”浪費”に使うのか、”投資”に使うのか。ようやく資格勉強の話に戻りますが、やはりショート動画を視聴する”浪費”よりも、資格取得に向けた勉強という”投資”に使いたいですよね。どちらが未来につながるかは明白だと思います。

時間は有限かつ万人に平等に与えられたものだからこそ、その使い方が未来を左右するのです。

-完-


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