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とあるおじさんの、ふるさと納税の選び方

【単発シリーズ#10】

 今回はこれまでと少し趣向を変えた話題をお届けします。そのテーマは「ふるさと納税」。もっと早く紹介すればよかったのですが、この年末ギリギリのタイミングになってしまい、恐縮です。ただ、今まさに“駆け込み”で寄付を考えている方も多いのではないでしょうか。

 一般の会社員ができる節税対策は限られていますよね。しかも、多くの手段にはリスク(アパートやマンションのオーナー業など)があります。そんな中、「ふるさと納税」はほぼリスクがゼロ。それでいて唯一のデメリットといえば「少々手間がかかる」くらいです。正直、それくらいなら「最低限これくらいの節税対策はやらなきゃ損!」と私は思います。

 筆者の友人の中には、それでも「面倒だからやらない」という人もいます。でも、「ちょっと面倒な手続き」と「国や自治体に搾取される」ことを天秤にかけたら、どう考えてもやる方が得だと思いませんか? 返礼品の2割程度を手間賃としていただけるのであれば、「私が仲介役を引き受けましょうか?」とすら思えてきます。
 とはいえ、手間がかかる部分があるのも事実です。同じ返礼品でも自治体によって寄付額が違ったり、仲介サイトのポイント付与率が異なったりします。このあたりを突き詰めて合理的に選ぼうとすると、確かに面倒です。でも、ある程度割り切ってしまえばそこまで大変ではないはず。
 もう一つの難点は、返礼品の種類が膨大すぎて迷ってしまうこと。「どれにしようかな」とサイトを見ているだけで、気づけば数時間が経っていた…なんて経験をされた方も多いのではないでしょうか。また、各種ランキングサイトも活用できますが、これも見始めると「ランキングに翻弄される」状態になるのが“ふるさと納税あるある”ですよね。

 そこで今回は、私がこれまでに受け取った返礼品の中で「これはよかった!」と思えたものをいくつか紹介したいと思います。ただし、あえて自治体名は伏せます。理由は、当時と寄付額が違っている可能性や、取り扱いがなくなっている場合もあるためです。また、商品名が同じでも中身が変わっていることもあるかもしれません。あくまで参考程度にしてください。
今回は、「食品類」と「食品類以外」の2つのカテゴリに分け、それぞれからピックアップしていきます。このコラムが、皆さんが返礼品を選ぶ際の一助になれば幸いです。


【食品類】

 ここまで引っ張っておきながら恐縮ですが、実は筆者、食品を返礼品として選ぶことがそれほど多くありません。少々物足りないかもしれませんが、参考にしていただければ幸いです。

・ウィスキー/クラフトビール

 アルコールを飲まない方は、この項目はスルーしてください。ただ、もし日常的に「この商品ちょっと気になるなぁ…でも買ってみて好みに合わなかったら損した気分になるなぁ」と感じたことがある方や、「これ欲しいけど、少し高いから今回は見送るか…」と思った経験がある方には、ぜひおすすめしたいです。
ふるさと納税を利用すれば、たとえ好みに合わなかったとしても、「損した」という感覚は少なくなります。さらに、それが市場価格でそこそこ良いものなら、友人を招いたときにふるまえば「太っ腹」感を演出することもできます。もちろん、もしそれが自分の好みに合えば、言わずもがなです。 一度試してみてはいかがでしょうか?

・馬刺し/レバ刺し

 現在、取り扱いがあるかどうかはわかりませんが、以前注文したものの中で印象的だったのが、馬肉やレバ刺しです。非常に少量に小分けされた冷凍品で届いたので、解凍にも時間がかからず、「もう一品欲しいな」という時にさっと使えました。つまみや小鉢の一品として重宝しましたので、見つけたら試してみる価値はあると思います。

・米

 これはもはや「食品」というより「消耗品」に近いですが、日常的に米を買わないご家庭は少数派ではないでしょうか。特にこのコラムを執筆している2024年12月現在、米の価格が高騰していて、「買いたいけど、ちょっと高いな」と感じている方も多いのではないでしょうか。そんな時こそ、ふるさと納税の出番です!
もちろん、非日常を味わう意味で高級フルーツなどを選ぶのもいいですが、米は保存が効きますし、毎日の生活で確実に消費します。プチ贅沢も素敵ですが、まずは「日常の安定」があってこそ楽しめるものだと考えています。ふるさと納税を活用して、少しでも家計の助けにするのはいかがでしょう?


【食品類以外】

 やっぱり「腐らない」あるいは「当たり外れが少ない」という点で、筆者はどちらかというと食品類以外を選ぶことが多い印象です。以下、ご提案させていただきます。

・タオル

 正直なところ、この話をしたくてこのコラムを書いたと言っても過言ではありません。一旦ふるさと納税を忘れてみてほしいのですが、皆さん、タオルの買い替え時ってどうしていますか?かなり曖昧じゃないでしょうか?
というのも、タオルに「水分を拭う」という機能だけを求める場合、相当使い古しても悪臭がしない限り捨てる決心がつきにくいと思うんです。また、頂き物でバラバラのデザインが混在し統一感を損なうこともありますよね。
そこでおすすめなのが、毎年同じ種類のタオルを一定量ふるさと納税で手配するという方法です。収納スペースの都合で古いタオルを廃棄せざるを得なくなり、自然と入れ替えが進みます。この方法を続けてみて驚いたのが、「タオルの傷み具合が可視化される」という点です。新品と古いタオルを並べると、意外なほど色褪せや傷みが目立つんです。それがわかれば、古いタオルも気持ちよく手放せます。筆者的には、このやり方がかなりのヒットでしたが、いかがでしょう?

・プチ贅沢家電

 自治体名を伏せると言っておきながら、これを挙げるとバレてしまうのですが、「Aladdin(アラジン)」の製品群です。誤解のないように言いますが、私は何かの「案件」で紹介しているわけではありませんし、回し者でもありません。そして「製品としてアラジンが無条件で優秀!」と言いたいわけでもありません。
ただ、デザインが好みであれば、インテリアとしておしゃれですし、私がふるさと納税で手に入れた「ヒバリン」などは、フォルムが可愛くて友人を招いた際には必ず「何それ!」と話題になります。正直、手入れはかなり面倒ですが、こうした個性的でユニークな商品を試してみるのもふるさと納税の醍醐味だと思います。ぜひ選択肢に加えてみてはいかがでしょう。

・消耗品(ティッシュ/トイレットペーパー)

 これも米と同様に、「明日から役立つ」という観点での選択肢です。2024年12月現在、米と同じく価格が高騰しており、必需品としての需要が高まっています。
これまでは寄付限度額の余りでようやく選択肢に入ってくる程度でしたが、今年は家計を助ける意味でも積極的に選択しました。ただし、ティッシュやトイレットペーパーは保存は効くとは言え、かなりかさばります。保管スペースに余裕があるかどうかを考えながら、必要な量を選ぶことをおすすめします。


いかがでしたでしょうか。もう2024年も残すところ数日というタイミングでの紹介で恐縮ですが、食品以外であれば、年が明けて早々に2025年分として注文するのもいいと思います。会社員の場合、勤務先の業績が極端に落ち込まない限り、寄付限度額はほぼ同じ水準になることが多いはずです。すでにふるさと納税を有効活用されている方は、今回の提案を新たな選択肢としてご検討してみてはいかがでしょうか。そして、まだ活用していない方にはぜひ「活用している人に比べて、実は大きく損している」と理解いただき、2025年はぜひ挑戦してみてください。



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