ねるてゃ

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独り言経由ゴミ箱行き①

初めて好きになった人が6股しているマルチタスククズだった。会っても私が前に話したことは覚えてないし、好きだと言ったら「俺から言おうと思ったのに」と拗ね始めるクソダルクズだった。(向こうから好きと言われることは一生なかった)彼と自然消滅して2年が経った。なぜ彼を好きだったのかわからない。そして、あんなに毎日彼のことを考えていたのに、なぜ今、彼を思い出すこともなく生活しているのかもわからない。 別の人を好きになった。美しい髪、美しい顔、優しい香水の匂い。目を離したらどこかへ行っ

    • ソープランドで働かなかった話

       初めて体入に行ってから数ヶ月後、またしても私は横浜の風俗店街にいた。「身体を売る」という選択肢は消えることなく私の中に存在し、今日こそ腹を括るつもりでやってきたのだ。面接を申し込んだのは学園系コンセプトのソープ。スタッフに招かれ店内に入るとカーテンの仕切りの先に案内された。やはりこの匂いだ。タバコの匂いとそれを消そうと悪足掻きする甘ったるい芳香剤。息をするだけで喉が焼けそうである。  氏名、住所、スリーサイズ、NGプレイなどを用紙に書き込んでいく。その用紙を元にスタッフと

      • 初めて体入した話

        「高時給 バイト」「出勤自由 バイト」「日払い バイト」などと検索をかける。貧乏劇団員の私は稽古でバイトにあてる時間がない中でより多く稼ごうと時給の高い仕事を探した。高時給で出勤自由、おまけに日払いなどという好条件のバイトはたくさんあるわけがなく、そこで私は初めて夜職の求人サイト「バニラ」に出会うのであった。 「体験入店で5万円補償」という言葉は当時のわたしにとってとても魅力的だった。1日で5万円も稼ぐことができたらどんなに生活が楽か。長時間バイトをする必要もない。その分稽

        • うちはお金がないから

          私が「風俗で働く」ということを視野に入れてしまったきっかけは「もう明日バイトに行くための電車賃も危うい」というほどに困窮したことだった。これまでのツイートではひた隠しにしていたが私は元小劇場の舞台俳優だ。新人の頃は俳優としては使ってもらえず演出家の助手をしていた。毎日朝から晩まである稽古に休むことなく付き添った。しかし、時給換算すれば数十万円のお給料をもらってもおかしくない労働時間で、実際もらえる給料は月に数万円だった。もちろんその期間他のアルバイトをすることもできない。耐え