自分の容量をさらけ出せる人たち
ちょっと話したいっす
そう言って友人は電話をかけてきた。話したのは十分も満たないが、電話を切ったあと、やっぱり彼は強いなとふと思った。
彼は僕を信頼し切って、いつも自分を躊躇なくさらけ出してくれる。言い換えると、自分のキャパシティーを隠さない。それが素敵なところで、同時に強みになっているなと思うのだ。
彼のような人は、具体的に一人で抱え込まない力と周りを巻き込む力、そして信頼する力を持っている。
まず、抱え込みすぎない。彼らはまずはきちんと自分で考えるものの、何か壁にぶち当たって解決できない or 難しそうだと思ったら、すぐに信頼している人に聞いて壁打ちする。一人でやれることなんかすぐ限界にくる。何か大きなことをしようとすればなおさらだ。そんなとき、一人で抱え込まないというのはとても大事になってくる。
そうして相談している様は、スーパーコンピューターのよう。他の人にも一緒に考えてもらうことで、思考力を総合的にパワーアップさせている感じに近い。
次に、自分に過度な期待をしていない。これは自己肯定力が低いというわけではない。自分のキャパシティーをきちんと把握しているからこそ、その枠を超えるものの存在やその吐き出し方を知っているということだ。
周りから見ても、ここを手伝ってあげればいいんだなというのが明確なので、手を差し伸べやすい。そうして、周囲を適度に巻き込んでいく。
最後に、自分から他人を信頼する。彼らはそれをきちんと言葉で伝えることができる。やっぱり心のこもった言葉でストレートに言えるというのは強いし、言われた側も嬉しい。そうして自分の心地よい信頼環境を作るのがうまいのだ。
信頼があると自分の知識や経験が搾取されているだけにならない。彼らは頭のキレもよいので、等価交換していると思わせてくれる。そして決まって明るい。こちらも信頼したくなってくる。
これが僕なりに思う、自分を容量をさらけ出せる人たちだ。
こういう風になりたいなと思う人たちが周りにたくさんいるのは嬉しいことである。とはいえ全部なりきれるわけもないから、自分はどういう自分でありたいのかを常に確認しながら踏みしめて生きる毎日である。
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