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トライアスロンへの挑戦でよかったこと5つ

6月23日, 32歳にして人生で初めてトライアスロンの大会に出場してみて、実に何度も心が震える体験をしてしまった。そして帰る道すがら、ふとある思いに至る。トライアスロンは大人の楽しみが詰まった、大自然を相手にするスポーツのフジロックなのではないかと。

フジロックについて。ぼくは普段、比較的スケジュールの融通が利かない(直前に土日を挟む1−2週間程度の出張が入ったりする)性質の仕事を担当している。そんな中、休める時には「せっかくなら色々と詰め込んでMax.楽しみたい!」みたいな思いが強く、例えば#音楽#キャンプ#旅行#ビール、といった趣のフジロックを心待ちにしていたりする。(来月は、出張で参加出来ないかもしれないけれど。)10年も前に遡ると、高い金を払った分の"もと"を取ろうとして、色々なアーティストを狙い会場内をアクセク移動ばかりしていたが、徐々に気まぐれな天候に任せて柔軟にプランを変えつつ、与えられたもの(手持ちの道具や体力)の中で、その場その場で起こる変化を愉しむことが醍醐味と感じるようになった。(要はおっさんになったということかもしれない。)

今回出てみた館山市で行われたトライアスロンは、#スイム#バイク#ラン、という規定演技はもちろんのこと、#旅行#観光#グルメ#ドライブなどの非日常も楽しめて、体験する前まではレース出場に意識が向きすぎて想像が及んでいなかった、しかしオマケというには大きな、望外の収穫があった。 アーティスト一覧を眺めながらの気楽な予習の楽しみとトライアスロンの練習とは比べられないけれど、スイムやランの練習だってそこに楽しみを見出したりできる。

思いつきで書き始めてしまったものの、以下トライアスロンに挑戦したことでよかった5つのことを纏めてみる。これを読んだぼくの友人や知人が、一人でもトライアスロンの仲間に入って楽しみを見出してくれるようになったら良いなぁ。

1. 自信がつく。挑戦する自分に対して肯定感が高まる。

トライアスロンは、特にぼくみたいにスイムもバイクもあんまりやったことがないという人にとっては、準備するのに時間がかかる。レース距離は長く、"ショートディスタンス”でもスイム1.5km, バイク40km, ラン10kmの計51.5km。長いレースでは250km近くなるアイアンマンと呼称されるものもある。道具も3つのスポーツ分アレコレと揃えないといけないし、まだまだマイナースポーツでそもそもショップが少ない。(レースではだいたいアスロニア、というショップバッグや同店が作っているウエットスーツのロゴが散見される。)でもだからこそ。体力が比較的あるうちに始めてみて、情報を集め、計画的に準備を進めることができれば、、、完走することができる。練習していて徐々に泳げる距離が伸びてきたり、走力が上がってくると目標に近づいていると感じられるし、レースを完走したときに得られる自信や達成感は他に得難いものがある。(月並みな言葉になってしまうけど。昔ミスチルも高ければ高い壁のほうが登ったとき気持ちいいって言ってたし。)


2. やたらと応援してもらえる。

家族や職場の人の理解があってこそ、とは思うものの、レース前は特に、やたらと周囲の人が応援してくれる。会社の人や友達にすごいねー、頑張ってね、と言われると、それが例え社交辞令でも誇らしい気持ちになってくる。会場ではスタッフとか地元の人に、よく来てくれました、レース頑張ってくださいね、とゴリゴリに応援される。はっきり言って、自分で勝手にやるって決めて、勝手にレースに出場しに来ているだけなのに。周りの人があまりに応援してくれるので、あれ?ぼくは世界でも救っているのかな、という錯覚に陥るほど。挑戦するっていうことを公言するのもおっさんになると小っ恥ずかしかったりするけど、その青くさい気持ちを受け止めて、応援してもらえることって素直に嬉しいし、楽しい気持ちになってくる。


3. レース競技!運動部の大会!って気張った感じがないのでとっつき易い。

レースでも会場で音楽がかかっていたり、MCの人がウロウロして選手や応援の来場者をいじっていたり、ボランティアを含めた大会スタッフの人が明るいなど、とにかくノリがちょうど良い。一応は競技なんだけど、記録会といった雰囲気のザ・体育会のイメージではなく、全体的にみるとむしろお祭り。特に、40-50代くらいのオッサン・アスリートの出場がすごく多い印象があり、経験者の彼らがとにかく優しい。会場で「はじめてなんです」って青白い顔でアタフタしていたら、その辺の経験者がすごくフレンドリーに教えてくれたり、手伝ってくれたりする。全然孤独な戦いじゃなかった。彼らの存在も、運動部的な雰囲気にならない重要な要因なのかも。ゆったり自分のペースで楽しんでいる人が集まっている場所って、すごく心地良い。


4. 練習はラクじゃないけど…ちょうどバランスの取れた運動ができる

水泳、自転車、ランニングは鍛えられる箇所が異なり、使う筋肉も違う。だからそれぞれ練習を進めていくと、バランスが取れた体が出来てくる。とくに、これまで鍛えてこなかった種目であれば成長は顕著で、この自分の変化量が認識出来ることが結構面白くて続けられたりする。ランニングで距離を伸ばしたりスピードをつけていったりすると、バイクの踏み込む力も持続するようになったりして、体の能力レベルが上がっていくのを感じるから、練習するモチベーションに繋がる。しっかり自分の体と向き合えて、体の変化に敏感になる。あと、、、適度な運動するとご飯が美味しい。体調も壊しにくくなった気がする。よく眠れる。


5. レースが始まったら、とにかく予測したり考えたりする時間が多い

帆を進めながら客観視する。今の進捗は全体のどの辺りで、残りはどのくらいのペースで行けるんだろう。自分の体はどのくらいのスピードまでなら故障せずについてこられるのか?補給はどのくらいを、いつすれば良いのか?など、自分の体と対話しながらマイペースに進んでいく感じ。練習中にいろんな速さを試しておいたので体の感覚や疲労具合いによって、ざっくりとではあるがペースをコントロールできたかも。(そうしていたつもり。)
全然うまく説明できないけど、期限があってリソース配分を考えなくちゃいけない仕事を進める感覚に似ていて、メリットとデメリットを考えて判断したり、シミュレーションしながら、思い切って前に進んでいくことって面白い。 

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だらだらと長い文章になってしまったけど、どこかの誰かの「これなら始めてみたいかも」というきっかけになれば嬉しい。


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