♯未来のためにできること 同じ地球人として生きる
介護の仕事に従事して、十五年になる。
その間、従業員の辞める、は頻繁で、その出入りの激しさに、月に何度も勤務変更を余儀なくされる、は日常茶飯事である。
人手不足はどこでも深刻で、こと介護現場となると、さらにその深刻さは増す。
だから年齢なんかどうでもいい。シニア世代の働きたいという意欲のある高齢者がいれば雇う。今ではそれさえもおぼつかなくなってきているので、海外にも目を向けている。
外国人技能実習生を多く雇うようにしている。
彼、彼女らは、仕事を、日本語を、覚えてようと必死になっている。そのひたむきさには、こちらも見習うべきところが多々ある。
これからの日本は増々超高齢化社会へと突き進んでいく。
介護を必要とする高齢者は増える一方、なのに、その介護を担う介護者がいない。
しかも国内人口の三割以上が六十五歳以上となる二○三〇年問題を思うと、年金受給者は増えるのに生産年齢は減るとなれば、充分な社会保障制度も望めなくなる。
高齢者を支える働き手を増やすが急務となる。
だから海外からの労働力に頼るしかない。
だが外国人が一人日本社会に入ると「おーい誰か英語の出来る奴はおらんか」などと言って受け手のこちら側が外人に配慮をする。外国に旅して私が外国人となった場合にその国で「おーい誰か日本語ができる奴はおらんか」などといった配慮などしない。
外国に行って自身が「外国人」となったならその国の言語を話し、その国の人間になる。
郷に入っては郷に従えだ。
日本に来たのなら外国人が日本語を覚え、日本社会に溶けこむようにする。日本人も外国人であっても日本に来て日本で働くのなら、同じ地球人だという感覚で接する。
さらに言えば日本と言う社会では日本人以外は「外国人」という枠に入れて、特別視する。
もう「外国人」などという枠など取っ払って、みな「地球人」という感覚で社会を形づくっていかなくてはいけない。
目の色、肌の色が違っていても身体には同じ血が流れているのだから、同じ地球人という考え方でいい。ことさらに特別という意識はせず、みな「地球人」として社会を、さらにこの日本というコミュニティを形成していく。
日本の社会おいて、労働力を確保できれば、安定した税収入が見込める。何より社会が安定し、よりよい未来を形成していくことに繋がる。未来は明るいものになるのではないかと切に思う。
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