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Re-fall in PG

至る所で書いていますが私は出戻りラバッパーです。2005〜2022年、数字にすると悠久の長さに思えますが17年間離れていました。

私のiTunes、びっくりしたでしょうね
シスターや黄昏ロマンスはどこにいったのでしょう


離れていたと言っても、要はポルノグラフィティとは初恋の人。いつまでも忘れられずずっと意識の端っこにはポルノグラフィティ。

何かと広島のものを贔屓し、カラオケではポルノを歌い、たまに曲を聞いたり。
歌詞が頭に入っていたので、何かにつけて思い起こすんです、ポルノグラフィティを。

実際、離れて数年経った大学2年のときに

茜さす午後の病室 春はもうすぐそこに
瀬戸内の海は今日も きらきらと光っている

デッサン#2 春光(ポルノグラフィティ)

の「茜さす」に着目してレポート発表したぐらいには頭の中にポルノグラフィティはいました。
※レポ内容はポルノグラフィティ全く関係ないです。

思い返すほどに未練たらたらでしたね。
あっさり戻れば良かったのですが、学校生活やバイトなどで追いかける暇はなかったかもしれません。
音楽もポルノグラフィティ含め高校時代から流れで聞き続けていたくらいで。


元ポルノオタクがハマる別沼

幼少期から一般的でない音楽に曝されて生きてきたので、特殊なフックがないとハマらない体質でした。

好きな音楽のなかでポルノグラフィティが1番普通、一般的、ポピュラーです。そりゃそうか。
その中でもアルバム曲やカップリング曲のアレンジに込められた(主に本間さんの手仕事にあたるのかな)メロディの妙に魅せられていたので、その好きなところを突き詰めていったら「パワーポップ」から「渋谷系」「ひねくれポップ」と言われる界隈に辿り着きました。


『オレ、天使』のサビのキーボードが好き

私の究極はここでして。
きゅん、と胸の端っこをつままれるような切ない感情を丁寧な梱包で乱暴に投げ込まれるような、そしてそれが畳み掛けてくる切迫感のあるメロディ。
大好物なんです。
楽器や旋律が違うテンションで混ざり合うそのヒリヒリした緊張感と弛緩で生まれる心の揺れを音楽で感じたい。
n.t.のイントロや、ラックのベースライン、プリズムのギターソロも似たような感情を持ちます。
(伝われ、、、)

そういう「好き」の煮凝りを求めて色々な音楽を探す旅を、17年間でしていました。
旅の一部を載せてみます。

ソニーからアルバムが出ていた頃は来日とかもしていたCharlotte Hatherley。学生時代に1度だけ観ました。声めっちゃ可愛い。Ashの元ギタリストです。

XTCのAndyにアドバイスもらって楽曲作ったとかで、一筋縄では行かない感じが可愛いくせにひねくれてて好きです。


ちょっと政治的なメッセージとかは苦手なのですが、音の置き方のセンスがどの曲も炸裂していて良い意味で耳が疲れます。穏やかな狂気、大好物。

もとは別のメジャーバンドを追いかけてスウェーデンに辿り着いたのですが、メンバーがインディレーベルで別のプロジェクトをしていたようで、たまたま発見したPuffin。楽しげなのに厭世的、一聴では理解しにくいわりに耳馴染みのいいメロディです。


ここまで来ると何を求めて極東からスウェーデンにアクセスしているのだろう?と不安になるレベル。ですがLars-Henrik Anderssonは私の求めてきた煮凝りをあっさり表現してくれていて、どこを切り取っても好き。ひねくれ度MAXにも関わらず、しっかりと着地する謎の実力、キャリアを考えれば当然か。


17年間の旅おわり

ね、変でしたでしょ。あの“切ない感じ“を求めて聞きあさっていったら、色々なアーティストを知ることができました。
たぶん4つともを観た聴いたという人はいないと思いますけれど、もし気に入ったのがあれば他の参考アーティストもすぐお出しできます♡

こんなヘンテコな音楽遍歴の私がどうしてまたポルノグラフィティに落ちたのか。
こちらです。

週末は夫と晩酌しつつ音楽を観たり聴いたらするのですが、あるときこれが目に飛び込んできて。
音を聴く前の、歩いてきている様子からもう懐かしい気持ち。初恋の人が今も元気にしているのだ…!という爽やかで熱い感情、声を聞いたらもうダメ、好きだった気持ちがどんどん溢れてきて、むらっさきのネオメロで無理やり蓋をした自分の気持ちに抗えなくなって、ツーじゃなくダーっと泣きました。

楽曲の良さは知ってる、でも20年近く経ってこのクオリティでパフォーマンスをしているポルノグラフィティ、今はどんな音を鳴らしているんだろう…
と考えずにはいられなくて。

振り返りつつ、最新の曲も知りたくてカフェイレをまた聞くようになり、テーマソング、暁と聴いて、その音楽性の広がりに感激。歌詞だけは、すぐ晴一さんだってわかる視点、その立ち位置が変わっていなくてホッとしたのを覚えてる。

その後、ツアーのチケットをなんとか入手して、18年ぶりに生のポルノグラフィティを浴びることができました。

木陰からポルノグラフィティ
ライヴの朝、子を送ったその足でツアトラを見に行った

そこからはトントン拍子にラバップ再入会を果たし、実家に帰ってきたようなほこほことしたあたたかい気持ちでファン生活を楽しんでいます。Xではたまに奇声をあげているけど。それも実家ゆえの安心感かな。

続いていてくれてありがとう、ポルノグラフィティ。

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