高校生はあきらめない
家族3人での夕食時ひょんなことから延命治療についての話題になった
もし口から食べることができなくなって生きる気力がなくなったら。
旦那
う~ん、延命治療は受けなくていい
点滴とかいらん。
でも痛いのは嫌だ、痛み止めくらいは。
なるべく自然によろしく~
大学生息子(この時は不在 後日聞いた)
旦那とほぼ同じ。でも
実際その時になってみんとやっぱわからん。変わるかもしれん
私
延命治療しないでほしい
栄養補給の点滴もいらない
痛がったら最低限のモルヒネとかはOK
残された人の気持ちが整うまでの時間が必要なら 点滴していいよ
高2息子
ありとあらゆる医療行為を試してほしい
命の火が細くても 消えていないなら
消えないようにがんばる
寝たきりとかで自分になにもできることがなくても。
そんな簡単にあきらめんよ。
思いがけない高2息子の言葉を聞いた私は
少し間をおいてから
「あーそうなん?了解!
延命治療もお金かかるから
最先端医療受けるためにも貯めとかなね!
命を大切にしたいんだね、うれしいわ ありがとう」
夕食を終えた私は次男の言葉と表情をを思い返し考えた
まだ16歳、単純に【死への恐れ】死ぬのが怖いだけなのかな。
いや、そんな幼さからくる発言ではなさそうだ、
昨年12月のことを思い出した。
骨折から寝たきりになり、一気に衰弱した母
12月初旬主治医から
「持病もあるし、老衰と考えていいと思います
あとはお母さまの生命力です
この点滴だけで長くて1か月、短くて年内もつか、どうか」
と余命宣告を受けた。
病院で点滴だけで生きている母へ写真と一緒に送ったメッセージカード
笑顔でツーショット写真の横に
長男は力強くかつ優しい字で
おばあちゃん大大大好き🩷
その下に必勝はちまきを巻いた高2次男の写真とメッセージ
油性マジックで大きく書いてあったのは
おばあちゃんファイト!!がんばれ!
生前、認知症になる前、延命治療は望んでいないと母は話していた。
そのことを娘である私と姉は尊重して
主治医からの【胃ろうまたは経鼻管栄養】の提案を断り
最低限の点滴をお願いしたのだった
本当にそれでよかったのか?
鼻から管を通して栄養をいれることをすれば
もう少し生きることができたかもしれない。
にもかかわらず
母の意思を尊重することが娘として良いおこないだと信じていた。
高2息子の「簡単にあきらめんよ」という言葉が
しばらく頭から離れなかった。
自分の最期を想像してみた。
どんな言葉をかけてもらいたいだろうか?
「よくがんばったね。今までありがとう!天国で安らかに」
もしくは
「もう少しがんばって!まだ死なないで!がんばれ」
うん、どちらも きっとうれしい。
その日以来私は
延命治療する?しない?の問いに対して
長男と同じ気持ちになった。
基本的には延命はしないでほしい
けれど、、、最後もしかすると
【まだ死にたくない!】と抗うかもしれない。
その時にならないとわからんな~というところです。
※追記
高2息子はマンガ【進撃の巨人】の大ファン
このマンガの中では死が迫る中、人が何を思いだすのか?
そういった場面が幾度か出てきて 印象に残るセリフも多くあります
さらに最終回では
巨人との闘いで仲間を失ったリヴァイは
最後、車椅子の状態になり
ボロボロでも生きている姿が描かれています。
【進撃の巨人】が高2息子の死生観に、少なからず影響しているに違いない!とも、思っています(°▽°)
諫山創先生に感謝!
最後まで読んでいただきありがとうございました。