自分以外の人間に頼むことができて、しかも彼らの方がうまくやってくれるとしたら自分でやる必要はない。
「自分以外の人間に頼むことができて、しかも彼らの方がうまくやってくれるとしたら自分でやる必要はない。」
アメリカの実業家 ヘンリー・フォードの名言です。
個人差があるとは思いますが、自分以外の人間に頼まず、自分自身で完結させようと考えてしまう傾向があるような気がします。
頼むより、自分でやった方が「楽」という考え方が、根本にあるのだと思います。
頼む場合、自分がイメージした形で成果物が出来上がってくることを期待してしまいます。
少しでも、そのイメージと違っていると、残念な気持ちになり、「自分でやった方が良かった。。。」などと感じてしまったりもします。
人間1人のキャパシティーには、限界があります。
生産性向上を目指したり、人よりも長い時間働いたりで補ったとしても、やはり、限界があります。
何処かのタイミングで、人を頼る流れを作って行かなければ、スケールして行かないとわかってはいるのですが。。。
長い間、「自分でやる方が楽。」と考えてきた。
実際に「楽」を実感していた。
「人にお願いすると、費用が発生する。」
「自分のイメージ通りに仕上がってこない。」
「頼んだ人に事故などが起これば、結局自分で完結させなければならなくなる。」
諸々、都合の良い理由を並べて、自分自身で完結できる環境を、自分自身で作ってきたような気がする。
結果、自分自身で完結できないことは、引き受けることができない環境が構築されていた。
スケーラビリティの問題として考えると、かなり損をしてきたような気がする。
お陰様で、諸々を改めることができた。
色々な人の色々な力に頼ることを覚えてから、「楽」になった。
自分でやる以上の「楽」を覚えた。
この場合の「楽」は、「楽しい」という意味で使用している。
人とのやり取りが必要になる故、コミュニケーションが重要になる。
こちらの意図をしっかりと伝える必要があり、相手の疑問などにもしっかりと答える必要がある。
それでも、人に頼ることで、色々な可能性を広げることができる。
新たな出会いなどもあり、想像すらしていなかったことが起こったりもする。
スケーラビリティを実感できる。
ポイントとなるのは、自分は、誰かに頼られる何かがあるか否か。
頼られる何かがあるのであれば、誰かに頼ることができるような気がしている。
「自分には何もないが、誰かに頼めば済む。」
人のふんどしで何かをしようとする輩が多いことに驚かされることがある。
少なくない割合で、そのような輩が存在している。
人に頼る前に、人に頼られる何かがあるか。
何もないのであれば、自分で完結するしかないと考えている。
この名言により、自分自身が、「うまくやってくれる」誰かを頼ることができる人間なのか、を自問させられた気がする。
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