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映画「少女は悪魔を待ちわびて」の感想。健気でサイコな少女の復讐劇!

こんにちは
映画マニアのワーキングマザー、ゆっちゃんです。

最近、韓国映画、特にサスペンスやホラーに興味があり良く観ます。

今回もアマゾンプライムで「少女は悪魔を待ちわびて」とタイトルから興味をそそる映画があったので、観ました。

今回は、この「少女は悪魔を待ちわびて」をレビューしたいと思います。

「15年前、父を殺した犯人が世の中に出た」

映画は、父親を殺した犯人が15年の実刑判決を言い渡され、15年たって出所するところから本格的に始まります。

シム・ウンギョンは、すごく美人というわけでもなく派手な感じでもなく、地味な印象ですが、なぜかとても存在感があります。

それは、きっと彼女の演技力がなせる業なのでしょう!

復讐に燃えた少女の健気でか弱い表の顔と冷たいまなざしでサイコな裏の顔をうまく演じています。

製作年:2016年
時間:108分
監督:モ・ホンジン
出演:シム・ウンギョン、キム・ソンオ、ユン・ジェムンなど

シム・ウンギョンは、2019年日本映画「新聞記者」で松坂桃李を共演しており、日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞。

最近では、2020年のTVドラマ「7人の秘書」のレギュラーとして出演しています。

子役から多くの映画やテレビに出演しているので、まだ26歳(2021年現在)ですが女優さんとしてはベテランですね。

この作品でも、存分にシム・ウンギョンの演技力の高さを伺わせるシーンが多く、見ごたえのある内容になっています。

1)映画「少女は悪魔を待ちわびて」のあらすじ

まず、映画「少女は悪魔を待ちわびて」のあらすじをご紹介しますね。

ネタバレはないのでご安心ください。

韓国・ソウルの裁判所で、7人の殺人罪で起訴されていたキム・ギボムは、6人の殺人については証拠不十分の為、1人の殺人罪で15年の懲役を言い渡されました。

あまりにも軽い刑に遺族は怒り心頭!

5歳のナム・ヒジュの父親ナム・イルヒはキム・ギボムを追っていた刑事でしたが、職場から帰る途中キムに殺されてしまいます。

父親を殺した罪も認められず、ヒジュは一人悲しく茫然。

捜査に当たっていたチョ・デヨン刑事も「出所したら必ず法廷に立たせる」と誓うのでした。

そして15年。

20歳のヒジュは、刑事課の父イルヒの部下や上司たちに支えられ毎日を過ごしていました。
住まいは、父親と住んでいた半地下のアパートです。

1人の罪で投獄されていたキム・ギボムが出所した時に、チョ・デヨン刑事がやってきます。
そして、「あと6人分の罪を償わないとな」と言い残し、立ち去ります。

ヒジュは、この15年間、出所したキム・ギボムに復讐するため準備をしてきました。

しかし、自分の元から借金を残して去った母親の居場所を突き止め、母親にDVする男を殺してしまうのです。

ヒジュは、ずっとニーチェの詩を付箋に書いて部屋全体に貼り付けています。

「 怪物と戦う人は
自らも怪物にならぬよう 注意せねばならない」
ニーチェ

「神が死んだから、怪物は必要なの」とヒジュはつぶやきます。

ヒジュは、キム・ギボムを追ううちにある事実に気づきます。

そして、2人目の殺人を計画し実行するのでした。

チョ・デヨン刑事たちも必死に連続殺人事件の犯人究明に突き進んでいきますが、すべて後手後手の情けない状況。。

ヒジュは、キム・ギボムへの復讐を果たすことができるのでしょうか?

ヒジュが最後にとった決断とは?

2)映画「少女は悪魔を待ちわびて」の評価・感想

次に映画「少女は悪魔を待ちわびて」の評価・感想をご紹介しますね。

評価はあくまでも私の個人的なものになりますので、ご了承ください。

満足度3.5★★★*☆

少女と殺人鬼の追いつ追われつの手に汗握るハラハラするシーンが見ものです。

しかし、警察のお粗末なシーンも映画ではアリアリですね。

指名手配されているにもかかわらず、警察署の門はスゥっと通ることができ、職員の個人情報を教えてくれと言われたら、面識ない人にでも教えてしまうという・・・、まさか署内に入ってくるとは思わないという盲点なのでしょうか?

また、父親が死んでから刑事たちがヒジュを見守ってきましたが、15年間1度も自宅に足を踏み入れていないというのも不自然な気がしました。
ちょっと自宅へ様子を観に行ったり、差し入れしたりなどしそうですが。。

ヒジュが、15年間復讐のために準備を進めてきたのは、わかるのですが、一人で死体を他のアパートまで運び込んだのならすごい力だなと思いました!
リヤカーや台車で運んだにせよ、かなり目立つし??

突っ込み床はたくさんありますが、この映画の評判が良いのは、ヒジュ役のシム・ウンギョンの演技力がとても高く、魅力的に描かれていたからだと思います。

甘えた感じ、敵を見据えた強い眼光、うつろな目・・・等いろいろな表情をうまく見せてくれます。

これからもとても楽しみな女優さんには間違いなしですね♪

この作品は、死刑判決が出るか出ないかの事件を扱っていますが、韓国では1917年から死刑が行われていないようです。

死刑反対者が多く、キリスト教信者が多いのもあると思いますが、あえてこの作品でそこを突き詰めたところもあり、考えさせられる映画となっています。

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3)映画「少女は悪魔を待ちわびて」の口コミ

次に映画「少女は悪魔を待ちわびて」の口コミをご紹介しますね。

4)まとめ

いかがでしたか?

健気でサイコな少女ヒジュの復讐劇、映画「少女は悪魔を待ちわびて」のあらすじ、評価・感想、口コミをご紹介しました。

ちなみに殺人鬼キム・ギボム役のキム・ソンオは、この役のために何と16キロ体重を落としたそうです。
上半身裸のシーンを見た時、すぐに感じたのが「マシニスト」のクリスチャン・ベールをリスペクトしてるのでは?ってことです。
あの役者魂はすごいですね。

警察にはイライラしましたが、ヒジュとギボムの闘いは、最後まで目が離せません!

ぜひ、皆さんもご覧になってください。

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