映画ノマドランドのあらすじ【自分の生き方は自分で決める!】
こんにちは
映画マニアのワーキングマザー、ゆっちゃんです。
2021年3月26日日本公開の映画「ノマドランド」を観てきました。
ネットでも評判がよく、「ファーゴ」「スリー・ビルボード」でも良い演技を見せてくれたフランシス・マクドーマンドの作品だったので、TOHOシネマズのレディースデイ(1200円で鑑賞できます♪)に観に行きました。
「ノマド」とは放浪の民と言う意味で、家を持たずにキャンピングカーで暮らしながら、季節ごとに職を渡り歩く人たちのことです。
この作品が、今年アカデミー賞最有力候補と呼ばれている大絶賛の映画なんです。
実はこの作品は、2017年に主役のフランシス・マクドーマンドが原作「ノマド:漂流する高齢労働者たち」を読んで感銘を受け、映画化権を勝ち取った映画なんです。
そのため、彼女は製作陣にも名を連ねています。
今回は、この作品についてレビューしたいと思います。
製作年:2020年
時間:108分
監督・製作・脚色・編集:クロエ・ジャオ
原作:「ノマド 漂流する高齢労働者たち」(ジェシカ・ブルーダー)
出演:フランシス・マクドーマンド、デビッド・ストラザーン、リンダ・メイ、スワンキー等
映画ノマドランドのあらすじ
まずは、映画ノマドランドのあらすじのご紹介をしますね。
2008年リーマンショックで世界中が不況に陥り、企業の倒産で失業に追い込まれ、家を手放さなければならない人たちがいました。
ネバダ州エンパイアという町に住んでいたファーンもその一人で、企業の倒産で町自体がなくなってしまい、何と郵便番号も消滅してしまったのです。
ファーンは亡くした夫との思い出の品をキャンピングカーに詰めて、旅に出かけます。
行く先々でノマドたちと出会い、生き方の術や助け合いながら生き抜いていきます。
季節ごとにAmazonの工場で働いたり、ゴルフ場のゴミ拾いやトイレ掃除、レストランの厨房など転々としながら生活費を稼いでいました。
ノマドたちは、「さよなら」という言葉は使わずに、「またどこかで会いましょう」と言って別れます。
でも、本当にどこかでまた出会うんです。
一軒家に住む姉家族や、同じノマドだったデイブから、一緒に住もうと言われますが、結局受け入れずにファーンはノマドとして生きていくのです。
映画ノマドランドの評価
次に映画ノマドランドの評価について調べてみました。
まずは、歴史あるベネチア国際映画祭:金獅子賞とトロント国際映画祭:観客賞をW受賞という快挙を成し遂げました。
また、レビューサイトRotten Tomatoesでは、10点満点中9.28点という破格の高評価となっています!
イギリスの大手新聞社ガーディアン紙では、2020年映画ベスト50の1位に選ばれ、ゴールデングローブ賞では、作品賞と監督賞を受賞。
映画に関する受賞数は、トータルで何と161(wikipediaより)!
残るは4月26日のアカデミー賞ですね。
アカデミー賞では、作品賞・監督賞など6部門にノミネートされています。
昨年のポン・ジュノ監督(パラサイト半地下の家族)に続いてアジア系監督が2年連続で受賞するのでしょうか?
もし、決まればアジア系女性監督としては、史上初の快挙となります♪
映画ノマドランドの感想
次に、映画ノマドランドの感想をご紹介しますね。
周りに何もない真っすぐな道、遮るものがない朝日や夕陽、荒れた海、果てしなく広がる砂漠、とにかく大きなスクリーンで観るべき場面が多いです。
マクドーマンド演じるファーンは、孤独に打ちのめされ泣くこともなく淡々と働き、食べ、寝る、そしてノマドたちと語り合います。
そして、「さよなら」という言葉は使いません。
別れはいつも「また、会いましょう」
定住せずにあちこち放浪するからこその挨拶なのかもしれませんね。
ファーンが、子供に「ホームレスなの?」と聞かれ、「ううん、違うの。ハウスレスなの」と、言っているシーンがあります。
ホームレスとハウスレスの違いは何でしょう?
調べてみると、ハウスレスは、『経済的困窮者』を示し、ホームレスは、『家族、友人の絆が切れた人々』のことを指すそうです。
不思議に思ったのは、働く場所もあるし、レストランで食べることもできるし、人と語り合う場所もあるのに、定住することなく、キャンピングカーで放浪しているということです。
ファーンは、姉家族やノマドだったデイブから一緒に住もうと言われたにも関わらず、それを選択せずノマドとして生きていこうとします。
きっかけは経済不況による企業倒産だったけれども、ノマドとして生きていくうちにファーンの中に1つの決断が下されたのかもしれません。
ノマドという生き方を自分自身が選択したということです。
いつか車が故障するかもしれない、病気になるかもしれない、恐ろしい人たちに襲われるかもしれない、嵐で立ち往生してしまうかもしれない・・・そんな不安定な環境下での生き方を選択してでも「束縛されない自由」の中で生きたい!
ここにファーンの強い意志を感じ、感動しました。
また、最後のエンドクレジット!
本当のノマドたちが出演していたんですね。
リンダ、スワンキー、ボブ・・・俳優かと思うほど発するセリフに感動してしまいました。
残念だったのは、パンフレットが無いこと。
発売予定はあるが、準備が追いついていないそうです。
発売したらぜひ買いに行きたいと思います♪
まとめ
いかがですか?
北京出身でアメリカで活躍するクロエ・ジャオ監督は、今回の「ノマドランド」で初めて知りましたが、2017年製作の「ザ・ライダー」もモデルとなった人、本人を起用しているそうです。
また、今年の10月には、「本当にクロエ監督がメガホンとったの?」と不思議に思ってしまうようなスーパーヒーロー映画「エターナルズ」が日本公開されます。
アジア系女性監督として、これからもいろいろなジャンルに挑戦して私たちに感動する映画を見せてほしいと思います!
最後に、映画ノマドランドは、ぜひ大きいスクリーンの映画館でご覧になってください。
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