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コロナ渦の今だから観る!ウイルスパニック?映画「グエムル-漢江の怪物」

こんにちは
映画マニアのワーキングマザー、ゆっちゃんです。

ふだんから、ジャンル問わずいろいろな映画を観ているのですが、最近韓国映画をよく観ます。

今回は、アマゾンプライムで「グエムル-漢江の怪物」を観たので、レビューしたいと思います。

「お父さん、助けて!」

まさしくこのキャッチコピー通り、謎の巨大生物が出現し、娘をさらわれた父親が家族と共に立ち向かって行くお話です。

この映画には、今のコロナ渦の風景が皮肉にも映し出されています。

街中ではマスク、マスク、マスクをつけた住民。

咳一つすると周りが離れる。

信じるのは、テレビのニュースで政治家や研究者が発することば。

でも、それって本当に正しいの?

ウイルスが蔓延しているから行ってはいけないと言われても、家族が死に瀕しているならば、そんな命令聞くわけないじゃん!

てなわけで、この映画のパク一家は、一丸となって娘を助けるために突っ走っていきます!

ちなみに、グエムルとは、韓国語で「怪物」という意味だそうです。

製作年:2006年
時間:120分
監督:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ、ペ・ドゥナ、ピョン・ホビン、パク・ヘイル、コ・アソン等

「パラサイト半地下の家族」のポン・ジュノ監督が、2006年に発表したモンスター×パンデミック映画です。

2000年に実際にあった在韓米軍が、ホルムアルデヒドという化学薬品を漢江に大量に流出させた事件を参考にしています。

アメリカ人が化学薬品を流した川の汚染から生まれた怪物は、日本映画の「ゴジラ」がアメリカが落とした原爆の放射能から生まれたのと同じ意味を持ちます。

また、作中の怪物を倒す際のエージェント・イエローという兵器が出てくるのですが、アメリカ軍がベトナム戦争時代に使った枯葉剤のエージェント・オレンジを皮肉ったものとして使われています。

つまり、この映画は、かなり反米色の強い作品なんですね。

この作品は、韓国のアカデミー賞と言われている「青龍賞」で最優秀作品賞、「大鐘賞」で最優秀監督賞を受賞!!

では、見ごたえたっぷりな映画「グエムル-漢江の怪物」のあらすじや感想をご紹介しますね。

1)映画「グエムル-漢江の怪物」のあらすじ

まず、映画「グエムル-漢江の怪物」のあらすじをご紹介しますね。

ネタバレはないのでご安心ください。

2000年、在韓米軍基地で、アメリカ人の医師が韓国人の助手に化学薬品を下水に捨てるように指示しますが、助手は禁止されているのでと反対します。

医師は、「君も漢江のような大きな気持ちで職務を全うしたまえ」と言い、助手はしぶしぶ従うことに。。

時がたち、漢江で釣りをしていた男性が奇形魚を見つけますが、そのまま流してしまいます。

漢江の河川敷で小さな小売店を営むパク一家は、長女のナムジュがアチェーリー大会に出場するのをテレビで観ていましたが、惜しくも3位!

パク一家とは、居眠りばかりしてる金髪のダメ人間長男のカンドゥ、元妻との愛娘中学生のヒョンソ、次男ナミルは大卒だが無職のフリーターで理屈っぽい、末っ娘のナムジュは、有名なアーチェリー選手ですが、ここぞというときに実力を発揮できない。
そんな彼らを温かい目で見守っているのが父親のヒボン。

その河川敷に突如得体のしれない怪物が出現します。

尻尾の長い半魚人のようなエイリアンやプレデターのような醜悪なフォルムの怪物が、川から飛び出て、河川敷の人々に襲い掛かります。

逃げ惑う人々、食われる人々、河川敷は阿鼻叫喚の地獄と化します。

パク一家も逃げますが、カンドゥが、ヒョンソだと思って違う子供の手を引っ張ってしまい、気づいて振り向いた時にはヒョンソは、怪物に連れ去られてしまいました。

多くの人が死に、合同葬儀が行われますが、その中にヒョンソも含まれていたので、カンドゥらは号泣します。

政府は、怪物と戦った米軍の兵士が謎の発疹が出て死亡したことを受けて、怪物からウイルスが蔓延したと国民に知らせます。

そして、怪物と戦った者たちを隔離し、パク一家も強制連行されてしまいます。

カンドゥたちは、死んだと思っていたヒョンソから携帯電話に連絡が入り、怪物には飲み込んだものを吐き捨てて貯める習性があり、自分は排水溝に閉じ込められていると伝えます。

それを聞いたパク一家は、隔離されている場合ではありません!

何とか隔離施設から逃げ出し、とりあえず河川敷の自分たちの店に戻りますが、そこで怪物に出くわします。

そこで、家族を逃がして立ちはだかったヒボンが怪物の犠牲になります。

カンドゥは、再び捕まり良くわからない手術を受けますが、家族を助けたい気持ちが勝っていたためか、麻酔が全く効きませんでした。

一方、逃げたナミルは、会社の先輩の手引きでヒョンソの携帯電話の発信場所を特定しウォニョ大橋に向かいますが、途中負傷してしまいます。

末っ娘のナムジュも、ナミルからのメールでウォニョ大橋にいると聞き、駆けつけますが、怪物に出くわし跳ね飛ばされて失神。

ヒョンソは、怪物から逃げることができるのでしょうか?

パク一家は、怪物を倒すことができるのでしょうか?

2)映画「グエムル-漢江の怪物」の評価・感想

次に映画「グエムル-漢江の怪物」の評価・感想をご紹介しますね。

評価はあくまでも私の個人的なものになりますので、ご了承ください。

満足度4.0★★★★☆

韓国のモンスター映画なんて珍しいなと思い観たのですが、これがまたすっかり見入ってしまいました。

モンスターが出現する時間も早く、そのフォルムがまた暗闇とかではなく、真昼間にはっきり映し出されているところに、B級感を感じてしまったのは私だけでしょうか?

モンスターが出現する時は、「暗闇」「気配」「音」など視覚以外からじりじりと緊張感がせまってきてからの出現!って感じがするものだと思っていたので・・・。

そんなモンスターのデザインを決めるのに2年以上、CGを駆使した動きに6億円の費用をかけたそうです。

しかし、主役はモンスターではなく、パク一家の家族愛!
モンスターから「逃げる」のではなく、ヒョンソを救うために「追って追って倒す!」という執念はすごいです。

スティーブン・スピルバーグの「宇宙戦争」もダメな父親役のトム・クルーズが娘を守り抜くという「家族愛」を描いています。

いつの世も家族愛を描いた作品は感動しますよね。

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3)映画「グエムル-漢江の怪物」の口コミ

次に映画「グエムル-漢江の怪物」の口コミをご紹介しますね。

4)まとめ

いかがでしたか?

映画「グエムル-漢江の怪物」は、2006年の作品ですが、コロナ渦の今観ても全く古さを感じない、むしろリアルな印象を持ちます。

通常、怪物映画には天才科学者や軍部、政治家などエリートが出てきますが、この作品は、どちらかというと貧しくて、情けない家族が主役です。

ポン・ジュノ監督は、その情けない家族こそが、この映画の核心だと言っています。

この家族が闘う敵は、グエムルだけではなく世の中でもあるのです。

貧しく職にもなかなか就けないこのような家族を救う仕組みを、政府は考えていない、これは他の国にも通ずることではないか?
という疑問をこの映画に投げ掛けたかったようです。

また、「殺人の追憶」「パラサイト半地下の家族」と、ポン・ジュノ監督の映画でおなじみのソン・ガンホのダメ父役がとてもうまい!

アーチェリーの矢をカッコよく放つナムジュ役のペ・ドゥナ、兄弟げんかしながらも姪っ子を助けるために走りまくるナミル役のパク・ヘイル、最期に体を張って家族を守った父親ヒボン役のピョン・ヒボン、怪物に連れ去られたヒョンソ役のコ・アソンらの魅力も全開で、見ごたえたっぷりでした。

今後も韓国映画にどっぷりハマって、面白い映画をどんどん観ていこうと思います。

その時は、また皆さんにご紹介しますね。

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