山根有紀也

デザイナー/プランナー マーケ/商品企画10年→デザイン修行2年目 小さな船で漕いでます

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チーム安野のデザイナーが見た都知事選。選挙に必要な制作物まとめ【保存版】 #安野たかひろ

安野たかひろ事務所 デザインチームリーダーの山根です。 都知事選から10日間が経ちました。残念ながら当選には至りませんでしたが、地盤看板のない無所属新人である安野たかひろが、マスコミが決めた「主要候補4人」に次いで5位/15万票超という得票をいただけたことは、一つの大きな意味ある成果だったと思っています。ご支援をいただいた皆様、ボランティアの皆様、本当にありがとうございました。 この記事では、記憶が薄れないうちにデザインチームが見た景色を記録しておきたいと思います。チーム

    • 都知事選と、手を動かすこと。応援演説にかえて。 #安野たかひろを都知事に

      数ヶ月前から都知事選を手伝っています。 大学時代からの親友である安野たかひろ(あんのたかひろ)が都知事選に立候補したからです。 先ほど、有楽町で最後の街頭演説をやってきました。2週間前の演説からは、考えられないくらいの人が集まってくれました。演説の動画は、ぜひ見てみてください。 7/6 朝9時に、都庁前で出陣式をしました。光栄なことに、出陣式の最初に、応援演説のマイクが回ってきました。あまり考えずに選挙カーにのぼり、5分ほど話しました。数時間後、誰かが切り抜いてくれていて、

      • 閉館する原美術館に居合わせた、僕の記憶の記録

        光が差し込んでいる。 オーク調のブラウンの床に差し込む淡い光。窓には柔らかく茫洋とした光の痕跡と影が映っている。 夕日が暖かく空間に染み渡る。一日が終わろうとしている光。閉まりゆく原美術館を包み込む光。 音が聞こえてくる。 サンルームに置かれたアップライトピアノから、弾き手のいない「月の光」が奏でられる。空間に音が広がって、そして消えていく。 床の上を人が歩く足音が聞こえる。存在を感じる。目をつむっていても、そこには確かに人がいる。そこを人が歩いたことの痕跡が、僕の耳に

        • たった今起きたんだが、人生で初めて夢の中の夢をみた。

          TENETが楽しみすぎるからか、人生で初めて夢の中の夢をみた。 その体験があまりに生々しかったので勢いに任せて書いてみることにする。 * 知り合いの編集者(実際の友人だ)に、どういうわけかその人の師匠と呼ばれる人の元に連れていかれ、「これから君は夢をみる」と言われる。夢の中で30日過ごして戻っておいでと。それが修行なのか治療なのか、何なのかはわからない。夢の中で過ごす1ヶ月は現実にはだいたい1日くらいだから、30日が経ったらようやく明日になっているよと言われる。 そして

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        チーム安野のデザイナーが見た都知事選。選挙に必要な制作物まとめ【保存版】 #安野たかひろ

          Queen: Love of My Lifeをピアノで弾いてみた

          去年から、趣味でゆるりゆるりとピアノを練習している。 クラシックからポップスまで、弾きたいと思ったら練習する式のお気楽なものだ。初心者というのは心地がいい。新しい曲はいつも弾けないところからのスタートだ。外出自粛期間は特にそれが捗った。 昔練習して弾けるようになった曲も、久しぶりに弾くと全然弾けなくなってたので、これからは弾けるようになった曲はnoteとyoutubeにひっそりとストックしていくことにした。 ご笑覧いただけると嬉しいです。 ちょっと間違えてるのは一瞬別

          Queen: Love of My Lifeをピアノで弾いてみた

          家にいながら、世界を旅する方法。自分の気持ちを切り替えるための「体験の処方箋」【25選】

          ずっと家にいる。びっくりするくらい家にいる。朝起きて、ご飯食べて、夜寝て、また起きて。こんなにも長く家の中にいるのは、人生で初めてなんじゃないかというくらい、ずっと家の中にいる。緊急事態宣言が出されたから、たぶんこれからも家の中にいる。医療従事者や生命科学者、公衆衛生の関係者は命を削ってこの世界的危機を乗り切ろうとしているのに、僕にできる世界への貢献は「手を洗って家にいること」だけ。なんという無力。 3月は気が滅入ってしようがなかった。人と会えないし、遠出できないし。無力だ

          家にいながら、世界を旅する方法。自分の気持ちを切り替えるための「体験の処方箋」【25選】

          正直に言うと気が滅入っている。|Social DistancingってほんとはPhysical Distancingでは?に気づいて楽になった回

          正直に言うと気が滅入っている。こういう時期に、滅入っているような文章をwebに放流するのもどうかと思ったが、このままだと自分が保てなくなる日がくるような気がして、あるいは近い感情を抱えている人がいるのではないかと思って、自分の内面にあるモヤモヤを書き連ねてみる。 いうまでもなく背景はCOVID19である。東アジアで最初に広がったウイルスが、正直ここまで大きな世界観と価値観の地殻変動を起こすことになるとは思っても見なかった。今自分が抱えているモヤモヤとした生きづらさの感情は、

          正直に言うと気が滅入っている。|Social DistancingってほんとはPhysical Distancingでは?に気づいて楽になった回

          何かを言葉にすること、言葉にせずに表現すること。 | 藝大の卒制展と東京マッハの公開句会に行って考えたいろいろ(前編)

          面白いツイートを見かけた。 子どもが絵を描いているとき、「なに描いてるの?」と聞いたらいけない問題。これわかるなあ。往々にしてオトナはこういうことを聞きがちだ。そして、その種の問いを、自分に対しても向けがちだ。 子ども的世界の話子どもは、何かを描こうとして描いているわけではない。単に、描くことが楽しいから描いてるのだ。 何か描きたいものが頭の中にあって、それを紙の上に再現しているのではない。楽しくて描いていたら、気がついたら何かが描けていただけなのだ。 それは描くことに

          何かを言葉にすること、言葉にせずに表現すること。 | 藝大の卒制展と東京マッハの公開句会に行って考えたいろいろ(前編)

          今しか書けない文章を書いている。 | 人が文章を書くことの意味と、感性を蘇らせる復活の呪文

          失われてしまうから、それは美しいんだよとその人は言った。 今にも割れそうな薄いワイングラス。 明日には枯れてしまうかもしれない植物。 散っていく桜。 初めての体験に導かれた感情。 死に向かって生きてゆく僕ら。 永遠に続くことを知っていたら。決して壊れないことを知っていたら。失われることが想像できなかったら。僕らはそこに美しさを感じない。 絶対に割れない強化ガラスでできたグラス。 枯れることのない造花。 散ることを知らない桜。 永遠に続く感情。 死なない僕ら。 失くなら

          今しか書けない文章を書いている。 | 人が文章を書くことの意味と、感性を蘇らせる復活の呪文

          何かを、好きになるということ(後編) | 枕草子からブルーピリオドまでの千年

          前回の投稿の続きです。 * 好き。エモい。良き。美しい。あはれ。をかし。よろし。 古い時代から、自分の中にある「なんかいい感じ」の感情を捕まえる言葉はいくつも使われてきた。『枕草子』は象徴的だ。 春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。 夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光て行くもをかし。雨など降るもをかし。 ・・・ 千年以上前から、「春って明け方がいいよね〜

          何かを、好きになるということ(後編) | 枕草子からブルーピリオドまでの千年

          何かを、好きになるということ(前編) | 子どもから大人になるまでの十年

          小さい頃から何にでも興味を持つ子どもだった。 図鑑や絵本を読んだり。一人で卵焼きを作ったり。道端のアリを一日中眺めていたり。扇風機に指を突っ込んだり。カブトムシのゼリーを食べたり。石を集めたり。鉄棒を噛んだり(なんで?)。 池や川に落ちた回数は片手では数えきれない。救急車には何度も乗せられた。家にある大半のものは一度は分解(破壊)した。 おかげで生傷が絶えなかったが、何にでも興味を持つ好奇心は、いつも僕を新しい世界に連れていってくれた。 * 思春期になり、言葉でものを

          何かを、好きになるということ(前編) | 子どもから大人になるまでの十年

          77万年の過去の痕跡。チバニアンの地層を見て考えた色々

          チバニアン。 何度見てもすごい名前だ。二度見せずにはいられない、重力のある固有名詞。本気か冗談わからないパワーワード。 そんなチバニアンが、正式に地質時代として採用されたらしい。 「チバニアン」正式決定 千葉の地層、地質時代名に ニュースを見て、子供の頃に読んだ図鑑の記憶がふと蘇った。 アノマロカリスがいたカンブリア紀とか、恐竜がいたジュラ紀とか、隕石が落ちて恐竜が絶滅した白亜紀とか。「地球にはこんな時代があったのだ」という壮大な物語と、子供心を揺さぶるイラストによってか

          77万年の過去の痕跡。チバニアンの地層を見て考えた色々

          人生ではじめての体験をするということ。

          生きる時間が長くなるほどに、はじめての体験をすることは相対的に減ってゆく。当たり前のことである。おぎゃーと生まれた赤ん坊にとっては、この世界すべてのものが新しい。すべてのものに驚きを感じる。この新しいものは何なのか、どう理解すればよいのか、どう適応すればよいのか。24時間365日、まったく新しい体験の連続の中で、身体と世界をすり合わせながら自己を立ち上げ、世界観を獲得してゆく。 長く生きていくにつれて、その世界観という認知フレームに「現実」や「常識」と名前をつけ、当たり前の

          人生ではじめての体験をするということ。