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大好きなサッカークラブ
自己紹介でも記述したように、私はスポーツのは戦術分析をするのが一つの趣味である。時間があれば野球やサッカー、格闘技の試合を見て様々な特徴を持つ者同士の戦い方を考えることで、それらに対する理解が深まり、とても面白い。そんな僕が小学生の頃から応援しているサッカークラブがある。そのクラブとはV・ファーレン長崎だ。
好きになったきっかけ
私がV・ファーレンを好きになったのは、父の影響が大きい。私が小学一年生の時である2013年。V・ファーレンは前年にJFLで優勝を果たし、J2リーグを戦っていた。この年の対水戸ホーリーホック戦を父と観戦した。試合には敗れたが、この時に感じたスタジアムの雰囲気、選手達のプレーする姿を見て、サッカーについて興味を持つようになった。
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思い出の試合
その頃から今まで11年以上、V・ファーレン長崎を応援してきた。その中で印象的な試合を3つ紹介する。
1.2017年11月11日 第41節カマタマーレ讃岐戦
V・ファーレン長崎を語る上で、この試合は絶対に外せないだろう。経営危機が発覚し、ジャパネットが立て直しを図ったシーズン。様々な困難を乗り越えた先に見えたのは、明るい光だった。40節を終えて勝ち点74でリーグ2位につけていた長崎。昼に行われた勝ち点72で3位の名古屋と4位の福岡がそれぞれ負け、引き分けとなり勝てば昇格が決まるという試合、会場にはチーム史上最多22.407人の観衆が駆けつけた。前半27分に乾大知のゴールで先制するも後半17分に木島のゴールで追いつかれてしまう。しかし諦めずに攻め続けると、JFL時代の長崎を知る前田悠佑が後半28分にネットを揺らして勝ち越し。同37分にはルーキーの翁長聖がダメ押しの3点目を挙げ、ついにJ1への切符を手にした。前ちゃんがゴールを決めた時の歓声、試合終了のホイッスルがなった後の感動を今でも忘れられない。この試合を現地観戦できたことはとても光栄なことである。1年でも早くこの昇格するときの感動をもう一度味わいたい。
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2.2018年3月3日 第2節サガン鳥栖戦
J1での記念すべき初のホーム開幕戦を迎えた長崎は、序盤から積極的な姿勢を見せる。前半2分に澤田崇が豪快にネットを揺らし、先制に成功。同35分には加入後初先発を果たした鈴木武蔵にもゴールが生まれ、最高の形で試合を折り返す。しかし、後半15分に失点を喫してしまい、流れは完全に鳥栖へ傾く。投入したチェキュベックを最終ラインに配置し、逃げ切りを図るものの、同39分にセットプレーから同点に追い付かれてしまう。結果は引き分けに終わったが、自分たちでもやれるという希望が少し見えた。しかしこの時のサガン鳥栖の大声援を生で聞いて、J1の応援の声の大きさに圧倒された覚えがある。九州ダービーということもあり、多くの鳥栖サポーターが駆けつけ、ホームジャックと言ってもいいぐらい声の大きさに差があった。まさにJ1の洗礼を受けたような気がした。
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3.2020年12月16日 第41節ヴァンフォーレ甲府戦
J1昇格へ向けて勝利が必要な長崎は、細かいパスをつないで甲府を崩しにかかるも、シュートチャンスを作れない。それでも、前半24分にカイオセザールが強烈なミドルシュートを放ち、待望の先制点を奪う。しかし、後半22分にセットプレーから失点を喫し、同点に追い付かれてしまう。その後は攻めあぐねる中、氣田亮真が左サイドから積極的に仕掛けるが、最後まで相手の守備を崩せずに試合終了。引き分けに終わり、J1昇格を逃してしまった。この試合後に秋野央樹がピッチで涙を流している光景は忘れられない。この年はコロナの影響でプレーオフもなく、2位以上が昇格の絶対条件だったなか、プレッシャーと戦いながらシーズンを送った選手達の悔しさは計り知れない。この悔しさは昇格するまで忘れることはないだろう。
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終わりに
これまでV・ファーレン長崎を応援してきて、やはりJ1で戦った2018年は特に面白い試合が多かった。もう一度この舞台に戻るため、来シーズンこそは、選手とサポーターが団結して全員でJ1に帰りたい。これからもこのクラブを愛し、応援を続けていく。