朝の散歩ができなかった。

習慣にできかけてたのに、今日はできなかった。
着替えて朝ごはんまでは済ませたけど、そこからがっつり二度寝。

あれやらなきゃ。いい加減やばい。頑張らなきゃ。
わかっているのに、またベッドへ。Youtubeへ。
そして数時間後、ハッと目を覚ます。

あぁ、またじゃないか。
数週間前と、数ヶ月前と、数年前と、自分は何も変わっちゃいないのではないか。

やらないといけないってわかった上でやらないなんて、
本当にやる気があるのか？頑張る気があるのか？

ちょっと何か変われた気がしているだけで、
一番変えなきゃいけないとこには目を向けていないんじゃないか？

あぁ、今すぐ検索エンジンに「頑張れない」「怖い」「真面目系クズ」って打ち込みたい。
そうして出てきた情報を目に入れて、この感情を掻き混ぜてよくわからないものにして誤魔化したい。

でも、今日はそうはしなかった。

机の上にある本を手に取る。
お気に入りの本。

「怖い」という感情をゼロにはできません。（中略）人間になくてはならない大切な機能なんです。

ただ、「不安」と「恐怖」は違います。（中略）恐怖は対象がはっきりとしているものに抱く感情です。（中略）そのために、人が持って当たり前の恐怖をいくつか予め把握しておくといいです。

人間は不都合なことに、怖いことほど心の中では優先順位が高いんです。

－ きい『しんどい心にさようなら』 ，「「怖い」と恐れる人」・「ギリギリまでやらない人」より

そうか、人間なら怖いと感じて当然なのか。
責任とか、間違いとか、批判に対して恐怖を抱くのか。
そうして優先順位が高いことに怖さを感じるのか。

そうなのか。
じゃあ私が絶対的に劣っているわけでもないんだな、きっと。

数週間前と、数ヶ月前と、数年前と、
自分は大して変わってはいないと思う。

でも、全く変わってないわけでもないと思う。

やらなきゃいけないとわかっててやれないだけでは、「自分はクズだ」と断定するには証拠が足りない。
だって責任があったり間違える可能性があったり批判され得るものに恐怖を抱くのは人間に備わった機能だから。
恐怖を避けようとするのも人間に備わった機能だから。

私は多分昔も今も弱いままだけど、
根拠ある事実を、尊敬する人の言葉を、
今の私は昔の私よりも多く知っている。