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環境を変えないことが逃げているってこともある

3年は辛抱するべき。一度逃げると逃げぐせがついてしまう。なんてことがよく言われ、逆に、3年というのは長過ぎる、という反対意見も良く聞かれるようになりました。

ぼくは、まだ社会人になって1年も立たない若造なので、あまり偉そうに言える立場では決してありませんが、それについて話をしたいと思います。

こんなツイートをしました。

ぼくは大学院を中退して、就職しました。いわば逃げた側の人間です。しかも大学院の在学期間は3ヶ月位です。卒研の研究室と同じ研究室なので実質1年と3ヶ月ですが。もう2年弱頑張れば、修士を取得して、もっと違う選択肢の広い選択もできたかもしれないし、「中退」という「普通」でない経歴になることもなかったから、なんで?と思われるかもしれません。

実際、辞める決断をするまで「ちょっと環境がしんどいからって逃げてしまったら、逃げぐせがついてしまうよな」と思って、自分自信を追い込んでしまう時期がありました。そのときに、自分の人生についてもすごく考えたのですが、「環境を変えないことが逆に逃げてる」ということもあるな、と考えて、環境を変える決断、大学院をやめるという決断をしました。


環境を変える、ということは一見逃げているように見えるかもしれませんが、すごくエネルギーが必要な行動です。今いくらしんどくても、環境を変えないことは、今後についてもある程度は予想可能です。環境を変えないことは、いくらでも言い訳ができる、環境を変えない言い訳を探すことのほうが簡単なんじゃないかと思います。「今辞めたら人に迷惑がかかる」だの「もう少し辛抱しないと」とか。

でも、環境を変えることは、良い方向に転ぶ可能性もあるけれど、今よりずっと悪い選択をしてしまう可能性だってあります。主体的に動いている限り、その行動は攻めなんじゃないかと思っています。

ただただ、やりたくないこと・しんどいことから離れるために環境を変えるのは「逃げ」かもしれませんが、他にやりたいこと・挑戦したいことをやるために、今の環境では実現出来ない場合、その環境を離れることは決して逃げではないと思います。

「みんな進学するし」
「(地方だったので)東京帰りたいけど、せっかく引っ越してきたし」
「別にやりたい仕事思いつかないし」
「今の自分にデキる仕事なんてなさそうだし」

ぼくは大学院に進学するときにたくさん言い訳をしました。でも、研究室がしんどくなって、本当にやりたいことを考えた時、「研究というすぐに役にたつかわからないことより、もっと短いスパンで目の前の人を喜ばせたい・自分の作ったもので他人に貢献したい」ということに気づきました。

「せっかく進学したし」
「中退したら経歴に傷ついちゃうし」
「今から就活しても遅いし」
「地方だから就活も大変だし」
「ちょっとしんどいくらいで逃げるのはちょっと」
「ここで逃げたら負けだ」
「理系の学部卒ってなんだし」

そのときにもたくさん言い訳をしました。でもそのどれもが、「環境を変えない言い訳」でした。環境を変えることから逃げようとしていたわけです。

試しに就職の情報を集めて、行動してみると意外となんとかなりそう。そして、なにより、自分のメンタル状況がかなり改善しました。このまま、今の環境で研究を続けたら、心が壊れてしまう。と確信して、就活→内定→中退のスピード中退をしました。


今、ぼくは、中退したことを全く後悔していないし、むしろ、中退してなかったらまだM2だったのかと思うと、中退してよかったと思ってしまうくらいです。入社した会社では、この1年弱でめちゃくちゃたくさんの経験をさせてもらって、うだうだなんとなく学生を続けていたときよりずっと有意義な時間になったなと思っています。まだ1年も経ってないのが信じられないくらい。

実際、研究生活で心は壊してしまったし、一度壊した心は治ったようでも、ふとした瞬間にまた崩れ去ってしまうのですが、それはまた別のお話。

たにぐち

最後まで読んでいただきありがとうございます。