投資とリターン
こんにちは、竹岡佳信です
「投資」というと
株式投資とか、不動産投資を
思い浮かべる方が多いかと思います。
「投資」の意味は
リターン(利益)を得る目的で
事業に資本(多額の資金)を出すこと。
です。
なので、
相場で売買をして儲けることは、
『投資』とは言わず、『投機』との方が
正しい表現のかもしれません。
『株式会社』の起源をたどると
1602年に設立された
オランダ東インド会社が始まりで、
多額の資金が必要だった
航海のための資金を調達するのが目的
だったということです。
当時の航海は、必ずしも
100%安全ということでは
ありませんでしたので、
投資家は、資金を失うリスクを背負って
リターンに期待した、
ということになります。
なので、
株式会社に出資をするということは
多くの人から出資を募って
リスクを分散させる
という意味合いであったり、
一人ではまかないきれないほどの
多額の資金量が必要なビジネスに対して
たくさんの人に出資してもらうことで
ビジネスを成立させる
という側面もありました。
有望なビジネスを見つけ出してきて
そのビジネスに必要な資金を出資する
これが、本来の株式投資の姿かと思います。
有望なビジネスであれば、
当然、相当の収益が出ます。
その収益を、出資金に応じて
『配当』として受け取るか、
株式を売却して資金と利益を回収するのが
投資家のインカムになります。
出資をしてもらった会社の経営者は
その資金を使ってビジネスを回します。
経営者の役割は、
ビジネスによる収益を出すこと。
もっと言えば、
出資者に対して配当を出すこと。
その役割に対して、役員報酬が支払われる
ということになります。
では、これを
私たちがビジネスをする場合に置き換えて
考えてみたいと思います。
私たちが出資をするのは、
どんなビジネスでしょうか?
そのビジネスは、将来にわたって
有望なビジネスなのでしょうか?
どれぐらいの出資額に対して
どれぐらいのリターンを
見込めるのでしょうか?
それは、
『どんなビジネスモデルなのか?』
によって変わって来ますよね。
例えば、不動産賃貸業をやるのであれば
1億円の資金を投入するとして
物件を購入するのに、
概ね600万ぐらいの初期費用がかかります。
表面利回りが6%程度だとして
家賃収入は、約600万円弱。
ここから、管理費や固定資産税などを引くと
実質的な利回りは4%程度の
400万円程度になるでしょう。
10年間、この物件を維持するとして
実質的な家賃収入は、10年で4,000万円
初期資金が1億円ですから、
物件が6,000万円以上で売れて
初めて、収支がゼロになります。
売却時にも仲介手数料は必要ですので、
実際には、もう少し高い売却価格が必要です。
もし、資金を借り入れで調達するなら
金利の負担もあります。
物件が最終的に、いくらで売れたか?
に関わりなく、借りたお金は、
満額、返さねければなりません。
もちろん、10年間で不動産価格が上がれば
余裕で利益が出ます。
でも、逆に、10年間で不動産価格が
下落していったとしたら、
大きな損失が出るでしょう。
そのリスクに、耐えられる人だけが
不動産投資をする資格がある
と言えるのかもしれません。
不動産投資は、安全、着実
なんて言っている広告を見ると
その一文だけで、
「この業者、本当に信用できるのか?」
と思ってしまいます。
買えば儲かる、なんてものは
世の中には存在しない。
リスクを取らない限り
お金がお金を産むことはありません。
だから
世の中で一番リスクが低いお金儲けの方法は
『自分が働いて給料をもらう』ことです。
なぜなら、
労働者は、法律で守られているし
給料が一番強い債権だから。
そして、
『雇われて働く』ことに
リスクはほとんどない、からです。
でも、
この『雇われて働く』という
リスクが低いはずのビジネスモデルが
なんとなく、怪しくなって来ているのが
今の時代の現状なのではないでしょうか?
私たちは、小中高で12年間、大学も含めると
16年間の教育を受けましたが、
『雇われて働く』以外の方法で
お金を稼ぐことを教わる機会が無かった。。
だから、
会社が倒産してしまったり
会社をリストラされたりしたら
他の会社で『雇われて働く』以外に
生活を支えるすべを持ち合わせてはいない。
この状況にどう対処するか、こそが、
私たちにとって、最も優先度の高い課題
なのではないでしょうか?
うちの子供たちは、まだ、
高校や中学に通っています。
(一番下の子は、まだ小学生です・・)
子供の教育費は、
その子の一生を支えるための『投資』
だと思います。
でも、
実際に、大学まで行かせて、
それなりの企業に就職できたとしても
『雇われて働く』ことしか
知らないままだとしたら
将来の不安を抱えたまま
生きていくことになるかもしれません。
そして、
ビジネスのやり方を教えてくれる
信頼できる学校が無いのだとしたら
自分が、試行錯誤をしてでも
ビジネスの経験を伝えてやるしかない。
これが、今、
40代、50代から、ビジネスにチャレンジ
している方たちと一緒に作ろうとしている
「大人の学校」の根底にある考え方です。
数十年間にわたるサラリーマン生活で
「雇われて働く」ことに最適化した自分を
無理せずに、少しずつでも変えていく。
『価値がある』なんて、到底、
信じることが出来なかった自分を
少しずつでも、他人の役に立てる
他人に価値を提供できる自分に変えていく。
もし、あなたが、今、何かに
投資をする資金があるのならば、
『雇われて働く』以外のビジネスモデルで
実際にお金を稼ぐ経験をしてみること、
『稼ぐスキル』を身につけることに
投資をしてみることも、
長い期間、リターンを得るために
必要なのかもしれません。
また、メールします
八ヶ岳のログハウスより
竹岡佳信