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『不動産投資』は安全なのか?

こんにちは、竹岡佳信です

昨年、10年間、保有していた
収益不動産を手放しました。

トリガーとなったのは
数百万円の修繕工事でした。。


10年前も、不動産投資は、
結構、ブームだったんですよね。

『今がチャンス!』なんていう
キャッチコピーを見かけますが、

業者にとっては、いつも
『今がチャンス!』なんだろうな
と思います。


だって、

不動産が売れないと
仲介業者には手数料が入らない
からです。


10年間、収益物件を持ってみて
感じたこと。

それは、

「不動産投資で不労所得を得た」
という感覚でなく、決してなく

いろいろ苦労をしながら
「不動産賃貸業」をやってきた
という感覚です。


物件の管理や、客付けを
管理会社に丸投げしていても

経営者としての判断を求められる
タイミングは、結構、あります。


私が実際に経験したことですが、

夜逃げがあった、、とか

家賃滞納で居座られたうえに
退去費用を求められた、、とか


まぁ、こんなのは、
当たり前レベルのものですが


夜中に、隣の物音に腹をたてた
入居者が、金属バットを持って
暴れた、、とか

犯罪の容疑者なので
警察に鍵を貸していいか、、とか

なかなか、日常的には経験できない
ものもありました。


一番、理不尽だな、と思ったのは

水道を出しっぱなしにして
外出した人がいて、

居住していた部屋だけでなく
共有部分やエレベーターにも
損害を与えたのに、

逆に、生活できなくなったと
損害賠償を要求され、

しかも、それを請け負う
法律事務所があったということ。


内容証明が何回も送られてきて
正直、ビックリしました。


これ、こちらも弁護士を立てて
争っても良かったのですが、

裁判は物件のある地方に
出向かなければならなくなり、
負担が大きくなるばかり、でした。


過去に、仕事の関係で
この手の法律文書を
下書きしたこともあったので、

管理会社と相談しながら
自分で対処しました。


この事案が解決するまでには、
数ヶ月の時間と、多大なストレスが
かかりました。

収益不動産を回すって、
本当に大変なことなんだな、
と思いました。


でも、本当に大変だったのは、
こんなことではありません。

一番、苦労をしたのは
突然の修繕費でした。


規模が大きい物件だと、修繕費も、
数十万、数百万は当たり前。

一方で、そんなに潤沢な資金を
いつも準備している訳ではない。


つまり、


不動産からのキャッシュフローを
生活に充てている経営状態だと、

金銭的に余裕があるとは
決して言えないということ。


規模をもっと大きくして
潤沢なキャッシュフローがあれば
良いのかもしれませんが、

規模を大きくするということは
それだけ、修繕の発生する確率も
高くなるわけで、、

大規模な修繕が重なると
お金を回せなくなるリスクが
高くなることに変わりはありません。


なので、常に

何かしら、重荷のようなものを
感じていたようにも思います。


結局のところ、

収益不動産を手放して
本当にホッとした、、、

というのが、本音だったりします。


不動産投資をする人、全員が
私と同じように感じる、とは
思いません。

でも、

銀行に借入をして、
レバレッジをかけるということは

それなりの『リスク』を
背負うということであり、

資金繰りや、リスクに備えるという
経営者の仕事は、結構ある
ということなんです。


だから、

収益不動産を手に入れる
ということは、

単に『不労所得』が手に入る
のではないということも、

事前に、知っておく必要が
あるのではないでしょうか?


もし、もう一度、収益物件を
持つことがあるとしたら、

余剰資金を回す、という状態で
再チャレンジをしたいな、、
と考えています。


あれ、なんだか
『不動産投資』をディスっている
ような内容になってしまいました?

そんなつもりはありません。


伝えたかったことは

不動産を買えば『不労所得』を得られる、

のではなく、

不動産賃貸業をやっていくには
『経営者』になる覚悟が必要だということ。


では、経営者になるということは
どういうことなのか?


次回に、考えてみたいと思います。


また、メールします


東京の自宅オフィスより
竹岡佳信

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