迷いを解きほぐすことができたーー2022年オンライン添削合格体験記(3)
受験回数
1回目
受験資格
予備試験合格
1.オンライン添削を利用したきっかけを教えてください。
インターネットで知った。
2.オンライン添削の添削や個別ミーティングが合格に役立ちましたか。
大変役立った。
3.[2.]のように回答した理由を教えてください。
司法試験の学習の特徴として、自己評価をすることが難しい側面があります。この原因としては、①8枚にもわたる論文式試験が中心であること、②法学の知識それ自体の難解さが挙げられます。
詳細に述べると、①については、8枚にわたる自分の文章を自己評価することは困難だということです。人は、自分の書いた文章については、自分では読みやすい傾向にあるため、客観的評価が甘めになりがちです。そこで、第三者に評価してもらう必要が生じますが、その第三者も、司法試験レベルの実力を確実に有し、かつ、多くの受験生の答案を見ることによって全体的な相場観を持っている人でないと、正確には評価できません。そこでオンライン添削を利用したところ、司法試験に合格し、かつ多くの受講生の答案を大量に添削している安田先生の添削を通じ、自分の論文答案を正確に認識することができ、合格の役に立ちました。
次に、②については、教科書を読んで自分で理解したつもりになっても、それを第三者に確認してもらわないと、本当に理解したのか、実際には分からないということです。オンライン添削では、安田先生のミーティングにおいて、自分の理解している内容を説明し、それが正しいかどうかを確認していただけるので、正確な理解をしていくことが可能となりました。これにより、正しい理解に基づく答案作成が可能となり、合格の役に立ちました。
4.オンライン添削と他社の模試・答練の添削の違いを教えてください。
オンライン添削では文章の構成や表現を中心に見てくださいますが、多くの予備校の添削では、法律知識の正誤や規範の正確性、論点の網羅性などを中心に指摘され、毎回異なる添削者によって点数化が行われます。
法律知識や規範についての指摘については、自分で発見・修正することもできますし、それが大変な初期段階や時間が無いときも、最低限どこを確認すべきかを示して頂ければ、あとは自分で確認することができます。むしろ、その方が学習効果も高く正確なものになると思います。そのため、前述のとおり、自己点検が難しい文章の構成や表現を中心に添削して頂ける点がオンライン添削の長所であると考えております。
また、予備校の添削では、点数化が行われますが、実際の試験での点数評価の基準が分からないことや、採点者によってブレが大きいので、点数化の意義があまりないように感じました。
さらに、オンライン添削では、安田先生が毎回添削してくださるので、受講開始時から実力が向上しているか、正しい方向で対策できているか、ということを継続的にフィードバックして頂けた点も良かったと考えています。
※以上は、模試などで他社の添削を受けたのと比較した感想です。
5.オンライン添削受講開始後、試験対策の進め方に変化はありましたか。
私は、起案を本格的に始めると同時にオンライン添削の受講を開始したため、受講しなかった場合にやっていたであろう試験対策との比較という形で記載します。
オンライン添削において、主に予備試験・司法試験の過去問の添削をお願いしていました。過去問の起案をした後の復習について、解説を読み、添削を受け、添削内容を把握して「次は気を付けよう」と考えるのが、多くの人の採っている学習方法だと思いますし、私もそのような学習を想定していました。
しかし、オンライン添削では、一度提出し、添削を受けた問題について、再度の提出・添削が無料で付帯しています。そのため、添削を受けた後、添削内容を踏まえて、原則返却日すぐに、もう一度起案をして提出しました。
これにより、一度目の添削で指摘された、「前回できなかったこと」を忘れないうちに実践する機会を得られます。また、ただ単に「次は気を付けよう」と考えるのと異なり、「気を付けたらできるのか」、「気を付けてもできないのか」を把握することができます。前者であればそれを繰り返せば良いですし、後者であれば知識不足か、表現方法のストック不足か、その他様々な原因が考えられますので試行錯誤して対処しました(ミーティングで安田先生に相談することもできます)。
こうした試験対策は、文章の構成や表現という、単なる知・不知ではなく、体にしみこませ、身に付けるべき事柄を中心に指摘が行われるオンライン添削だからこそできるものだと考えています。
また、オンライン添削では、月に2回ミーティングが付帯しています(※現在は、ご利用になるコースにより異なります。)。
ミーティングにおいては、学習の方針や優先順位付け、苦手な論点のミニ講義などをお願いしていました。
予備試験合格後、司法試験に1回目で確実に合格するためには、無駄な学習をする時間はありません。ミーティングを通じ、今最もやるべき学習を見極め、効果的に学習することができるオンライン添削では、その心配がありませんでした。
6.オンライン添削は、これから試験を受ける受験生にお勧めできますか。
大変お勧めできる。
7.[6.]のように回答した理由を教えてください。
まず前提として、司法試験の勉強については、様々な言説が飛び交っています。例えば、「短文事例問題集を潰さないといけない」、「この教科書がネタ本である」、「論証の理由付けはいらない」、「予備校の予想が的中したら相対的に沈むため〇〇模試は受けないといけない」、などです。
しかし、これらについて、私は、間違っているとまでは言いませんが、所詮は、合格者の誰かの経験則に基づく発言に過ぎず、一般的な法則ではないと考えています。
そして、法律の学習に限らないとは思いますが、勉強というのは非常に単純です。即ち、①問題を解き、②解説を読み、③自分の答案のできなかったところを見極めて理解・暗記する。本来は、これ以上でもこれ以下でもないのです。
短文事例問題集、教科書、論証集、模試、全てのツールは、上記①~③のプロセスにおける題材でしかなく、各プロセスにおいて自分にどれが合っているのか?という話でしかありません。
あまり複雑に考えることはないし、複雑な言説も、参考にとどめれば良いです。
さて、では、①~③のどのプロセスが、最もとっつきづらいか。①と②は、定評のあるものや出題趣旨・採点実感を調達してきて、自分で解いたり読んだりすれば良いのですが、③は難儀です。自分の答案のできなかったところを見極めるには、相当程度の実力が必要となります。
たとえば、採点実感の悪い例に当てはまる内容を書いていても、自分ではそれに気付けず(というか、直視できず)、何ができなかったのか、不明瞭なまま学習を終わらせてしまうリスクがあります。
そこで、何らかの問題演習を開始するタイミングから、添削を受講して信用のある第三者の視点から、自分のできなかったところを見極める補助をしてもらうことが極めて効果的となります。この意味で、私は、早期にオンライン添削を受講することをお勧めしたいと考えます。
なお、オンライン添削のミーティングでは、複雑な言説に迷っているとき、安田先生がそれをうまく解きほぐして単純化してくれるので、この点からもオススメできると考えています。
8.オンライン添削を利用している又はこれから利用しようとしている後輩受験生にエールをお願いいたします。
司法試験の勉強は長丁場ですし、合格者であっても全部を理解するなどということは到底無理な代物です。このため、無理をし過ぎたり、完璧主義に陥ったりしないように、気を付けてください。
もっとも、このことは、中途半端に対策をすれば良いということでは、ありません。
司法試験を受けると決めた以上、仕事があろうと、恋愛があろうと、家事があろうと、司法試験の優先順位を生活の中で最高ランクに掲げる必要があると、私は考えます。
もちろん、仕事や家事といった生活に必要な活動を完全に止めることはできません。しかし、量を減らす、可能な範囲で手を抜く、誰かに頼れないか考える、などの工夫は放棄すべきではありません。
また、「今、このことは勉強を押してでもすべきことか?」ということは常に考えながら日々行動すべきです。例えば、語学の勉強、読書、司法試験合格後のビジネスモデルの勉強、これらは長期的に見れば、有意義なことでしょう。しかし、今、司法試験の勉強時間を削ってでもやるべきことでしょうか?
答えは私ではなく、皆様一人ひとりが出す問題だと思いますので述べませんが、やるからには全身全霊で立ち向かいましょう。ライバルは、全てを投げうって試験に臨んできます。気持ちで負けないことが大事だと思います。
頑張ってください。
合格体験記を寄稿していただきありがとうございます。
口述対策イベントもよろしくお願いいたします!!
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