オンライン添削では、添削の返却・質問ともにクイックに対応していただけるため、復習の効率向上や、質問を溜め込むことが少なくなるという変化があった/2022年オンライン添削合格体験記(9)

受験回数

2回目

オンライン添削を利用したきっかけを教えてください。

予備試験合格予備試験の入門講義は大型予備校のものを受講しており、その延長で、大型予備校で開講されていた過去問の答練と、予備校が作成した問題を扱う答練の二つを受講していました。大型予備校の答練は、過去問だけでなく予備校が作成した問題も扱っている点で、問題の種類が豊富であるほか、解説動画がついているため法律知識をあらためて復習することが可能であったほか、受講者数が多く平均点や点数の分布も発表されることから、予備試験受験者の中における自分の現時点での相対的位置付けを確認することができた点で、勉強になりました。しかし、答練の添削を短答する添削者の力量差が大きく、改善すべき点を詳細に指摘するコメントもあった一方、一部の添削者のコメントについては、抽象的な指摘にとどまるなど、一部のコメントのレベルに不満がありました。特に、自分ではある程度網羅的に論点を拾えており、高得点が期待できる答案を作成できたと思った場合にも、平均点以下の点数しかもらえず、さらにコメント欄には「一応の水準」等と具体性に欠けるコメントしか記載されておらず、具体的にどう改善すればよいかわからないことが何度かありました。論文式試験まで3ヶ月程度と迫っていたこともあり、自分の答案の作成の仕方に根本的な誤りがあるのかどうか、ある場合にはどう改善すればよいかを確認したく、オンライン添削を利用することに決めました。

また、当時受講していた答練は、答案の提出から返却までに3週間程度を要しましたが、一方のオンライン添削は、答案の提出から5日程度で返却されるため、記憶の薄れる前に効率よく復習を進めたく、受講を決めました。特に、短答式試験合格後の論文試験直前期については、過去問の演習を一気に進めたいと考えていましたが、答案の提出から返却までに3週間も要するとなると、直前期にはほとんど添削を受けられず、客観的な視点から答案に対する指摘を受け、改善する機会がなくなってしまうことについては不安がありました。このため、短答式試験合格後に、受講を開始しました。

このほか、当時利用していた大型の予備校は、講師との距離が遠く、問題演習の中で疑問点や納得できないコメントがあったとしても、その点について質問や議論をすることは難しいという実情がありました。一方、本講座については、講師との距離が近く、疑問や質問があれば、チャットで即時に聞くことができ、即時に回答がいただける点も魅力に感じ、受講を決めました。

「オンライン添削」の「添削」や「個別ミーティング」は合格の役に立ちましたか。

オンライン添削については、添削コメントの質が高く、内容も非常に丁寧だ
ったため、この点ではとても勉強になりました。また、答案を提出した後、1週間程度で答案が返却されるため、記憶の薄れないうちに復習をすることができ、より効率よく復習できた点でも良かったです。

一方で、私がオンライン添削を利用し始めたのは短答合格後で、その時点で既に一応の水準の答案は書けるようになっていたため、添削に対するコメントは、論点の抽出漏れ等の各論の指摘がメインとなっていました。このため、自分の中で答案の型や答案の作成方法が確立される前にオンライン添削の受講を開始していれば、より講座を有効に活用できたのではないかと思いました。

また、短答合格後の論文試験までの間は仕事が忙しく、思うように勉強時間を確保できなかったこともあり、添削コメントの復習が十分にできないまま本番を迎えてしまいました。十分な復習時間が確保できれば、より講座を有効に活用することができたように思うため、この点は反省点です。

個別ミーティングについては、主に口述試験前に活用しました。口述試験の1ヶ月程度前から毎週オンラインミーティングの予定を入れるようにし、勉強のペースメーカーとしました。私は社会人受験生で、周囲に予備試験を目指している知り合いがいなかったため、友人と口述の過去問をロールプレイするなどの対策をすることができませんでした。

このため、オンラインミーティングを通じて、口述試験に向けた練習を何度も積むことができたのは、大変ありがたかったです。

(他社の添削を利用したことがある方はご回答ください。)オンライン添削と他社の模試・答練の添削の違いを教えてください。

他社の添削は、答案を提出後、添削者コメントが記載された答案が返却され、それで終了となります。一方、ここでは、添削者コメントの返却後、再度コメントを踏まえて答案を作成した場合、それに対して再添削を受けることができます。また、添削結果を踏まえたフィードバックをオンラインミーテイングの形式で受けることができ、コメントに不満がある場合や疑問があった場合には、先生とのディスカッションを通じて、即時に解決することができます。添削を有効に活用するためには、コメントをもらいっぱなしにするのではなく、コメントを踏まえてどう答案を改善していくかを自分の中で確立することが不可欠であるため、再添削やオンラインミーティングを活用することで、疑問点を即時に解消するとともに、コメントを踏まえて正しく答案を軌道修正できているかを確認することだできるため、効率よく実力を向上させることができると思います。

また、他社の添削では、通常答案作成から返却まで3〜4週間程度を要しますが、ここでは、1週間程度で答案が返却されます。1週間程度で答案が返却される場合、答案作成時の記憶がまだ十分に残っているため、このタイミングでコメントを見返すことによって、当時の思考プロセスと添削のコメントを比較しつつ、思考プロセスのどこに誤りがあったのか、今後どう改善すれば良いのかを正確に分析することができるため、効率よく復習することができました。

オンライン添削受講開始後、試験対策の進め方に変化があれば教えてください。

それまで受講していた答練は、答案の作成から返却までに3〜4週間程度を要し、答案が返却されるころには記憶が薄れており、復習の効率が低下していました。一方、オンライン添削の場合は、スピーディーに答案が返却されるため、記憶の薄れる前に復習を行うことができ、効率が向上したように感じました。また、疑問に思った点を即時に質問し、先生からも即時に回答をいただけたため、この点でも復習の効率が向上しました。

このように、オンライン添削では、添削の返却・質問ともにクイックに対応していただけるため、復習の効率向上や、質問を溜め込むことが少なくなるという変化があったように思います。

オンライン添削はこれから試験を受ける受験生にお勧めできますか。

添削コメントの質の高さや、再添削が可能であること、疑問点は即時に質問ができる点など、他の講座にはない魅力が多くあるため、特に答案の型が確立されていない受験生や、論文で一向に点数が取れない受験生にお勧めします。

一方、添削やオンラインミーティングを受けただけでは実力は向上しないため、もらった指摘やアドバイスを具体的にどう答案や今後の勉強に繋げていくかはよく考える必要があると思います。添削やミーティングを受講しただけで満足してしまう方については、費用に見合う効果が得られないため、あまりお勧めできません。

オンライン添削を利用している又はこれから利用しようとしている後輩受験生にエールの言葉をお願いします。

予備試験の合格までに必要な勉強量は膨大なものであり、合格を掴むには、効率よく無駄のない勉強をすること、勉強の方向性を誤らないことが何より大切です。

予備試験プロセスの中で最も難関なのが、論文式試験です。このため、受験生は論文式試験を見据えて、論文式試験の問題を正しく裁き、正しい答案の書きかたを身につけることが必要になります。

まず、論文の問題を処理できるようになるには、①論点を正しく抽出すること、②正しい答案構成をできるようになること、③正確な日本語で論じることができるようになること、の三要素が必要になると考えます。①については、法律の知識をインプットすることが必要になるため、予備校等の講座を受講し、繰り返し復習することで身につけることができます。一方、②③については、答案を書き添削を受けるという答練型の講座を受講することで磨いていく必要があります。②については、ある程度確立された型が存在するため、型をインプットした上で、それを正しく再現してできるかを答練で鍛えていく必要があります。一方、③については、インプット型の学習で身につけることは困難で、答練等で添削を受けながら徐々に改善していく必要があります。この②③を効率よく身につける上では、質の高い答練を受講することが不可欠になります。

オンライン添削は、丁寧で質の高いコメントをもらえること、講師との距離が近く疑問点を即時に質問し解消することができること、オンラインミーティングで講師から丁寧なフィードバックをもらえ法的論点に関する議論等もできること、答案の提出から返却までの期間が短く記憶の薄れないうちに効率よく復習することができること、といったメリット・特徴があり、これらの点が大手予備校の答練とは異なっています。こうした特徴を踏まえ、オンライン添削をうまく活用することができれば、飛躍的に論文を作成する能力を伸ばすことができると思います。

頑張ってください!

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