見出し画像

劣等感に押しつぶされそうなときは……【講座レビュー分析/オンライン添削個別ミーティングレビューより】

ーー劣等感に押しつぶされそうなとき、焦りでどうにも勉強が上滑りしてしまうとき、悲観的になってしまうときがあります。そういうとき、わかりやすい講義やキレのある添削を受けうることが、効率的なのでしょうか。

ある受講生のミーティングレビューからの引用です。

「講義を聞いて安心感を得たい」と思うことがないでしょうか。安心感を外部から得るのか、それとも、自らそのような状態を作るのか。司法試験は、メンタルケアが重要な試験と言われます。常に外側からの刺激のみで継続するのは難しいでしょう。そこで、自らメンタルをケアできる状態を作ることが重要です。

オンライン添削の個別ミーティングでは、そのようなお手伝いも行っております。といっても、やることはシンプルです。「今の状況分析」→「次の一手の検討」→「実践」→「必要に応じて修正」……このサイクルをどんどん回していくお手伝いをしています。今回は、すでにたくさんの個別ミーティングを受けている受講生のレビューを基に、メンタル維持について検討していきます。

自然に作られるミーティングの形

ーー心を、整える。

先生とのミーティングは、早20回を超えました。

思い返すと、昨年の秋ごろ、ミーティング10分前から緊張して繋いでいたZoomは、いつの日からか自然にアクセスできるようになり(あろうことか今日は遅刻しました、すいません)、「お邪魔します」から「ただいま」に近いような感覚になってきました。

2週間に1回、Zoomにてミーティングする中で、当初は先生のプチレクチャー形式だったものが、最近は私のお話をずっと聞いていただいてサジェスチョンをいただくようなコーチング形式になっています。これは、私がお願いしたものでもなく、先生が仕掛けてくださったものでなく、自然な流れであったように思います

【安田コメント】オンライン添削のミーティングでは、ミニ講義として、「違憲審査基準定立の手順」、「民法94条2項類推適用の類型の整理」、「罪数処理の基礎」、「会社の機関設計」、「要件事実論の基礎」、「伝聞非伝聞の区別」……など、色々なテーマを用意しています。ご希望があれば、検討のポイントをお話しすることができます。

あるときは、スケジュールについて。あるときは、将来のことについて。そしてまたあるときは、どうしても腹落ちしない論点について。先生が「いかがですか?」という問いかけ(受け皿)に対して、思考を吐き出させてくれる感じでしょうか。

言い終わると、だいたい自分の中の整理はできていて、先生が微笑んで「ほら、もう気づいてるでしょ」と言わんばかりの雰囲気。最後に「今の自分から半歩先」のマイルストーンとなるコメントをそっと置いてくれる、そういう時間です。

人の行動の動機付け(外的要因と内的要因)

もしかすると、効率が悪いように映るかもしれません。確かに、わかりやすいレクチャーやソクラテスメソッドも魅力的な先生です。

ぐいぐいと頭の中に知識を入れていく、そこにコミットすることが合理的かつ経済的であるとの考え方もあります。

人の行動の動機付けには、外的要因と内的要因があります。

【安田コメント】内的要因により行動できると、とても効果的だと思います。外部から動かされたものは、エネルギーが持続しにくいことが多いようです。一瞬爆発しますが、本当に一瞬で終わることがあります。一方、内的要因で動く場合は、エネルギーが持続しやすいです。花火と炭火の違いのようなイメージです。炭火のように熱を継続することを目指してみてください。

司法試験系合格に対し持続可能な取り組みをするについて、外的要因について分析する手段は多い一方、内的要因を分析する手段は、あまりありません。特に、内的要因の中でも、メンタル的な側面はなおのことです。

私は、そこまでメンタルが強くありません。劣等感に押しつぶされそうなとき、焦りでどうにも勉強が上滑りしてしまうとき、悲観的になってしまうときがあります。そういうとき、わかりやすい講義やキレのある添削を受けうることが、効率的なのでしょうか

【安田コメント】焦るときこそ、じっくりいきたいものです。個別ミーティングでは、状況整理のお手伝いをしていきますので、「次の一手」を一緒に考えることができます。自らがじっくり考えた「次の一手」は、内的要因に基づくものなので、しっかりやり遂げられることが多いです。

添削で、技を整える。

ミーティングで、心を整える。

常に前を向ける。どんなにつらくても、少しでも前に歩み続けられる、そのために、安心して1時間、立ち止まれる。そういうミーティングです。

【安田コメント】論点の解説だけではなく、少しでも前に進める後押しができればと考えています。「ミーティング」と名前を付けているのは、受講生のみなさんがより主体的に時間を過ごしてもらいたいという想いも含まれています。

----------

そうそう、ミーティングに「ただいま」という感じで参加していると書きました。

したがって、ミーティングが終わると、また2週間後に向けて、こう言ってZoomを退出するわけです。

「いってきます」

そのほかのミーティングレビュー一覧

https://coubic.com/online-tensaku/reviews


最後まで読んでいただきありがとうございます。 感想のコメントやいいねをいただけますと記事更新の励みになります。