190日前|LEGALSCAPE(リーガルスケープ)を利用して感じていること----AIによる法律学習が加速する未来|司法試験合格方法逆算日記
【学習支援サービス「LEGALSCAPE」の活用効果】
LEGALSCAPEを使い始めてしばらく経つが、受験生にとっても非常に役立つ学習支援サービスであると感じている。特に、多数の文献にあたりながら予習を重ねる必要がある法科大学院生には、ぜひ導入を検討してほしいところである。
私の講座づくりにおいても、「新・合格実践プログラム」で憲法判例の整理のコツを紹介する回において、下記の文献を参考資料として指定している。
・有斐閣『テキスト学習の進め方 [特集誌面合本版]』(有斐閣、2020)17頁
https://yasudashikigoukakujissenjuku.legalscape.jp/document/9784641711136?view=pdf#page=21
・日本評論社『法学セミナーe-Book_31_憲法訴訟の反対意見を読み解く』(日本評論社、2022)6頁
https://yasudashikigoukakujissenjuku.legalscape.jp/document/issn-04393295_no-31?view=pdf#page=3
これらの書誌情報を共有できるようになったことで、講義を提供する側も受講する側も、効率的な学習を進められるようになった。
【AIがもたらす飛躍的な学習サポート】
LEGALSCAPEのAI機能(Watson & Holmes)は、まさに「すごい」の一言に尽きる。関連文献を踏まえた質問に対する要約や、文献の該当箇所を瞬時に提示してくれるため、学習の抜けや漏れを大幅に減らせるようになった。
たとえば、「行政立法について整理してほしい」と入力すると、きわめて的確な回答が返ってくる。人間が書籍を読む場合には「行政立法」の章だけで手一杯になりがちである。これに対してAIは、別の章やページの関連性までも示してくれる。
私の基礎講義では『基本行政法』を軸に講義を行っているが、AIが「行政立法」を理解するために必要な箇所を、別の主要部分からも提案してくれるため、人間の作業にありがちな見落としを大幅に減らせる点が大きい。
【紙媒体×AIで広がる可能性】
紙の書籍を使っている場合でも、リーガルスケープのWatson & Holmesを組み合わせれば、書籍に掲載されている情報を漏れなくチェックし、体系的な理解を深めることが可能である。これこそ「AI補助」の利点であろう。
もちろん、法律の基礎知識や体系の理解が前提となることは言うまでもない。しかし、従来のように重厚すぎる講義ではなく、比較的軽めの講義と過去問の活用を中心にしつつ、AIの力も借りながら要点を押さえる学習法が、今後ますます重要になると考えている。
【ChatGPTを使った「学び直し」の提案】
ChatGPTのような対話型AIを活用することにより、必要な情報の整理や一覧表の作成、学習計画の策定などを容易に行えるようになった。
私が2025年に重点を置いて伝えたいテーマは「学び直し」である。
これを実現するために「aipLM(ai powered Legal Master)」を提供していく予定であり、すでに10名以上の方からリーガルスケープの利用希望が寄せられており、利用開始に向けて準備を進めている。
【2025年の司法試験・予備試験へ向けて】
新時代の学習支援サービスを効果的に活用しながら、2025年の司法試験・予備試験合格をともに目指していきたい。AIを含むさまざまなツールを上手に取り入れれば、目標達成への道のりは大きく広がるであろう。
以上が、リーガル・インストラクショナル・ストラテジストとしての現時点での考えである。今後も最先端の学習手法を取り入れながら、合格に向けた道をともに歩んでいければ幸いである。
リーガル・インストラクショナル・ストラテジスト
安田 貴行
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