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イギリス秋の野菜祭り。1198kgのパンプキンと20kgの大根で笑顔になる。キャベツは何キロでしょうか?
驚きのイギリス秋イベント。
Malvern Autumn Show
秋のガーデンショーといえば、このマルバーン・オータム・ショー。
ちょっとロンドンからは遠くて、ちょうどブリストルとバーミンガムを結んだ直線の真ん中くらいという、説明の難しい場所で開催されます。もちろん電車でのアクセスはよくなく、車かコーチ(団体バスツアー)などになります。
このショーの目玉はなんといっても「野菜コンペティション」
味を競うのではありません。
ひたすら「美」を競う「national vegetable society championship」部門と
ひたすら「大きさ」を競う「canna uk national giant vegetable championship」の2つが同時開催という面白さ。
ワクワクしながら行ってきました。
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お天気サイコー!
マルバーンにあるthree counties showground に到着。
なだらかな丘に囲まれたひらけたグランドです。会場の周りは延々と駐車場が続きます。
オンラインでチケットを購入済みなので並ぶことなく入場。
中は野菜コンペティション以外に、ガーデンショーらしく植物を売るスタンド、服やガーデン関係の商品を扱うストールがぎっしりと通路に並んでいます。その先には、イギリスのカントリーショーではお馴染みのトラクター展示場、牧羊犬のデモンストレーションなど盛りだくさん。さらに小さな移動遊園地まで設置されていて、小さな子供のいる家族からお年寄りまで全ての人が一日楽しめます。
何はともあれまずはvegetable societyのテントに入ってみました。
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美しさとは揃っていること
中には黒い長いテーブルが並べられ、それぞれ野菜が並べられています。いろいろなカテゴリーがあるらしく、にんじんならにんじんだけといった一種類で競うカテゴリー、何種類かの野菜を組み合わせて総合点を競うカテゴリーなど。その横には審査員の点数と、賞状が置かれています。
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一等賞ですね
national vegetable society the midlands branchとは、野菜協会イギリス中部支部、みたいな感じでしょうか。
イギリスで野菜を育てる人たちの中には、このコンペティションでの優勝を志す人が結構いらっしゃいます。皆さん本気。
この野菜協会の審査基準は私にはよくわからないのですが、長さ、姿だけでなく、同じ姿の野菜が揃っていることが一つの目安のようです。1つだけ綺麗なのは偶然かもしれない。でもそれがいくつか揃っていれば、育てた人の技術が確かだとわかりますね。
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これはビートルート。赤い人参みたいな根菜です。この根菜類の根っこを傷つけないようにできるだけ長く最後まで掘り起こすのはどんなに根気がいることでしょう。
根っこだけに根気だね、ってね。
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隣の紙には野菜の詳細があります。
面白いなと思ったのは、このtrug competition.
野菜や花を収穫した後に入れる楕円形の木のバスケットに野菜をキチキチにつめて見事なディスプレイを作り上げています。実りの秋をお祝いするのにぴったり。日本のお月見でお団子と一緒に収穫物をお供えするのと同じスピリッツを感じます。
なんだかわからないけど、「ありがたいなあ、ありがとう」という感謝の気持ちが溢れてきます。野菜って偉大だな。
ジャイアントベジタブルは本当にジャイアント
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きれいに土を落とされ、おすまし顔でテーブルに並んだ野菜ビューテーコンテストを後にして、次は重量級の野菜たちの会場へ。
出迎えてくれたのはパンプキン!
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1位は人だかりで写真撮り損ねた、
今年の1位は驚きの1198キログラム。2位が409キロだから、圧倒的な勝利です。他の野菜も大きい!
ウェブサイトを見たら、ここの野菜たち、13のギネスワールド記録を塗り替えたそう。
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ここでは増殖した巨大芽キャベツにしか見えません
例えばこのコールラビ。47キロあります。重量さえあれば、もう形はどうでもいいようです。
この球体がボコボコと増殖した姿に子供達は興味津々。なんかこうやって野菜とかガーデニングに興味を持ってくれるんですね。
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ラディッシュ部門では大根が大活躍でした。
20キロの大根はイギリス記録を塗り替え、一番長いラディッシュ部門では7410mmでギネス入り。あのひげ根などは普段は切り取って捨ててしまう部分なのに、ここでは細心の注意を払って大切にされるとは。
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マーロウ
そしてパンプキンと並ぶジャイアントといえばマーロウ。
ズッキーニに似ていますが、どんどん大きくなる。
昔、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ」という映画の中でグルミットが毛布をかけて大切に育てているのがこのマーロウ。実際、グルミットも野菜コンペティションに出すためにマーロウを育てていました。食べても美味しいですが、コンペ野菜としても大人気。
実物はゴツゴツして、まるで岩のよう。私はこれを見るといつも桃太郎の話を思い出し、あのどんぶらこと川から流れてきたのは桃ではなくてマーロウだったのでは?と思うほどの大きさです。
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まるで何重にもはいたスカートのよう。
マーロウの後ろには、キャベツがゴロゴロと。
キャベツ一位は圧倒の33.2キログラム。
お店で買う可食部分の丸い玉の部分も、まあ大きい。外側の葉っぱも枯れたり腐食したりしないよう、工夫されて育てたのでしょう。
とイギリスのハーベスト(収穫)の雰囲気を十分に味わうことのできた1日でした。
せっかくこんなに野菜押しのイベントなのだから、飲食店でももっと野菜を使った料理を出す場所があればもっといいのになと思います。
イギリスでは野菜は食べるモノではなくて、、鑑賞するモノ、なのかもしれないですね。
今日もいい花が摘めました。carpe diem.