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六月の灯

土砂降りのあと 人の群れ
近づく囃子 あとどれくらい
短いグラデーションと影絵の町で
濡れたフェンス弾いて もたれる

どしゃ降りのあと 晴れぬ声
放っておくのも あとどれくらい
短い宵祭と真夏の隅で
起きなかった奇跡に もたれる

「わるい予感が当たるより
あわい期待が外れたほうが夜は長くなるもの」

鳴り止んだあと ひといきれ
歩き出すまで あとどれくらい
背中に張り付いてる拙い過去に
気づかぬふりも 時間切れ
思ってるより 可哀想じゃない
Tシャツ膨らませて未来の入り口
迎えに行こう 祭りはこれから

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