【のりたま物語】 のりたま、かけたら 一ふり目
この物語は、主人公の のりたまくん の日常を描いているフィクションです。
グゥ〜
グゥ〜
のりたま「鳴ってるな〜。これは、間違いなく、鳴ってますよぉ〜。」
のりたまは、無洗米の袋を取り出して開けた。
計量カップで2合分を鍋に入れる。
水を360mlしっかり計り鍋に入れて、軽く混ぜてお米を平らにする。
そこから30分待つ。
のりたま「万全の体制で臨まないといけない。…っしゃ!」
のりたまは、柔軟体操を始めた。
入念に…入念に…。
のりたま「よし、柔軟体操、終わり!」
のりたまは、チラッと腕時計を見た。
ちょうど30分経過したところだ。
のりたま「ふむ。じゃあ、強めの中火で、と。」
のりたまは、コンロの火を点けた。
のりたまは、息を吸い込んだ。
すぅー。
のりたま「っしゃ!」
今度は腕立て伏せを始めた。
心の中で数を数える。
いーち!
にー!
さーん!
のりたま「あ、きつい!」
はやい。
凄く、はやい。
のりたま「まだまだ!」
よーん!
ごー!
のりたま「あ、きついって!」
誰に言ってんだ。
のりたま「よし、休憩!」
はやっ。
のりたま「お茶飲も。グビグビグビ!ふぃー!」
何だコイツ。
のりたま「…そろそろかな。」
鍋がフツフツと沸騰していたので、なべをかき混ぜてお米を平らに慣らし、蓋をした。
のりたま「弱火に変えて、と。」
のりたまは、息を吸い込んだ。
すぅー。
のりたま「っしゃ!」
今度は腹筋を鍛え始めた。
心の中で数を数える。
いーち!
のりたま「あ、攣った!バカ!」
オマエや。
早すぎて数える必要無いだろ。
10以下のやつは数えんで良い。って学校で教えろ。
のりたま「あーいたたたた!待って!待って!待ってって!え?何を?」
誰が誰に聞いとんねん。
オマエは今、一人なのよ。
静かにせえ。
のりたま「あー!ほぐそう!ほぐそうね!これは!これは、ほぐした方が良いやつだ!…え?腹筋ってどうやってほぐすの!?なにこれ?」
ずーっと、何を言うとんねん。
なんなんだ、この独り言は。
のりたま「イタタタ。そろそろかな。うん。10分経ってる。20秒中火で!そしたら、切って!よーし!10分間、蒸らす!」
独り言が説明書。
なんなの?
喋り方がラフなタイプのSiriか?
まぁ、いいけど。
のりたまは、コンロのボタンを押して火を切った。
のりたま「っしゃ!」
それ、なに?
のりたまは、整理運動をはじめた。
ほとんど筋トレできてないけど。
のりたまは、整理運動をはじめた。
入念だ。
筋トレ出来てないから、もはや準備運動と言っても過言では無い。
だから、
ご飯を炊いている間、柔軟体操を入念に長時間する男…それが、のりたま!なのだ!
…なんなんだ、コイツは。
あれだ。
あのー。
シンプルに奇妙。
のりたま「よし!10分経った!」
炊けた。
のりたま「蓋を開けますよ〜。パカっ。」
パカって実際に口に出して言わなくて良い。
のりたま「炊き立てをね、しゃもじで混ぜます。底の部分にお焦げが出来るのが鍋で炊いた時のいいところだなぁー。」
気持ちは分かるが、独り言だ。
のりたま「じゃ、早速、いただきます!」
のりたまは、お茶碗に白ごはんをよそった。
そこに、
のりたま「さ、これこれ…」
パラパラ…パラパラ…パラパラ…
のりたまは、丸美屋の のりたま を持って来て、白いご飯にかけた。
炊き立てご飯に、丸美屋の のりたま …
ヨダレが …… 失礼しました。
のりたま「これを、一番美味しい状態で食べたくて、運動してたんだよねー。」
それは…なんか、正解のような気がしてきた。
のりたまは、ひと口、ふた口と食べた。
のりたま「モグモグ…うまっ!…それでは、この食べて のりたま が無くなった部分に、追い のりたま を…。」
パラパラ…パラパラ…パラパラ…
な!?なんて、贅沢な 丸美屋の のりたま の使い方をしてるんだ!
このアホ!天才!
羨ましいぞ!
…取り乱して、申し訳ありません。
のりたま「よし!ラストォー!」
パクっ!モグモグ…モグモグ…
パクっ!モグモグ…モグモグ…
のりたまは、お茶碗のご飯を平らげた。
そして、お茶を飲み干した。
のりたま「グビグビグビ!ぷぅはぁー!最高に美味しかった!ごちそうさましなきゃ!」
ふむ!エライ!
のりたま「農家のみなさんもそうですが!諸々合わさって!丸美屋のみなさん!ごちそうさまでした!」
ん?ま、良いや!
ボクも、のりたまご飯食べよ!!
のりたま、かけたら
一ふり目 完食
エンディングテーマ
KeepWalking
のりたま
作詞 のりたま
作曲 のりたま