永年先まで
こんにちは。イシカワです。
ここ最近有難いことに、ご飯にお誘い頂く機会が多く、
プライベートも仕事も充実し、とても楽しく過ごさせて頂いております。
お酒が好きが故、飲みすぎてしまう毎日ですが、、、
刺激的な沢山の先輩や、友達と話す時間。
息抜きにも良い時間を過ごし、大満足です。
沢山の尊敬する周りの人たちに囲まれ、沢山の着て下さる皆様に支えられ、今があるなと改めて感じる日々。いや~恵まれてますね、本当。
メリハリは大切という事で、気温が下がった今。
ご紹介したいものは沢山あっても、気温がついてきてくれない9月でした。
入荷もある程度揃い、少しの落ち着きが見えてきたからこそ、
ここからが”Sud.の本番”です。
ちゃんと秋になり肌寒く感じる今、真っ先に書きたかったものが「スウェット」です。
ANCELLM、お店の顔の一つです。どうぞ。
ANCELLM
- DYED DAMAGE FLOWER PRINT SWEAT SHIRT -
COLOR: yellow , black , d.pink
SIZE: 1 , 2
PRICE: ¥30,800-(tax in)
「そろそろスウェット着たいよ」
そう思い続けていたら、やっと気温が下がってくれました。
この時期を今か今かと心待ちにしていました。お店としては、スウェットやセーターそして本命のアウター類など、冬物としてご紹介していくタイミングとなりました。余りにも暑すぎた9月。残暑とは本当によく言ったものだとむしろ感心するほどの残暑でした。
そんな中で、ひとまずここからのご紹介はスウェットから行かせてください。ずっとご紹介したかった”ANCELLMのスウェット”。このスウェットもきっとこの時を待っていたに違いない。ANCELLMとクラフトマンシップな職人との繋がりが生み出したこのスウェットは、ブランドらしさを醸し、要所に施されたダメージが絶妙な加工感を放つ、究極の逸品です。
従来のANCELLMのスウェットからリブ幅など細かな点を調整し、 新たに作り替えた本作。 染めを施し、 洗いをかけ、 更にフィニッシュで加工を加える事で、 色や加工に風合いなど、過去一で奥行きのある1着に仕上がったとのこと。
写真で見てもらえればお分かりの通り、間違いないフェードカラーは現行スウェットのソレとは全くの別物で、デニム同様まるで10年物のヴィンテージ的風合いと雰囲気を併せ持っています。やりすぎない絶妙なラインを突いた加工。勿論人によってはやり過ぎていると感じるかもしれません。そう思っている方々は、まだほんの少しだけ甘いんです。「これはまだ新品なんですよ」という事。このスウェットの深みは、この表情ながらこれがまだ新品という事を分かった上で着用していくこと。”経年変化の先の経年変化”それがANCELLMがポイントとする強み。ここからの変化を楽しむんです。まだまだこの雰囲気でも”未完成”なんです。10年をANCELLMに作ってもらったなら、その先の10年はアナタの手と生活、着用から生み出していきましょう。
そして、いなたいフロントのチューリッププリント。なんか可愛い。ボディの色によってプリントのコントラストに変化があり、色差を生んで色によって違いを作っています。更にこのプリントは着用していくと剥がれる染料を使用。着用や洗いの日常的な使用から、ナチュラルに変化していくスウェットらしい一面を随所に作成している優れたスウェットですが、フロントチューリップにも面白い話があります。
半年前の展示会の際にデザイナー山近さんがこのスウェットについて話されていた内容のこと。
「このスウェット良いですよね。なんてことない古着屋にありそうな感じが。色々思いもあって、首裏のブランドタグ無くしているんですよ。」
「本当ですね。なぜですか?」
「この感じである程度完成しているように感じるけど、ここからまだまだこのスウェットは沢山の人に着られることで、今見ているコレとは全く違ったモノになる。そう考えたときに、このスウェットを買ってくれた人から、また別の場所へ、例えばさっき出したようななんてことない古着屋に並んでいる時に、いつか誰かがこのスウェットを見てANCELLMだからじゃなくて、なんかいいね、で違う誰かの手元に渡ったりしたら面白いよね~」
と。
この話で「よし、入れよう」と決めていました。
ロマンが過ぎるじゃないですか。このブログ読んでもらっていればお分かりの通り、僕はロマン派であり、洋服に付きまとうロマンが大好きなんです。
いつか誰かが、知らない誰かが、このスウェットをなんてことない古着屋さんで見つけたときに「なんかいいね」って手に取ってくれる事を、ANCELLM側だけじゃなく、僕も嘆願しています。
なんかスウェット欲しい、って人にまずあなたからこのスウェットを始めて欲しい。何年、もしくは何十年と着た先に、このスウェットはさらなる付加価値の元、新たな人の元へ「なんかいいね」って届きますから。
この物語を共に”永年先まで”続けましょう。
イシカワ