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ファラオ・サンダースのレコード⑤ ファラオ・サンダースPharoah Sanders ‎– Summun Bukmun Umyun - Deaf Dumb Blind 


コルトレーンは"A Love Supreme"に関して「神」への音楽の捧げ物だと言ったが、その路線をファラオ・サンダースは継承してきていると言える。
このアルバムの特にB面"Let Us Go Into The House Of The Lord"など、もうタイトルが宣言しているが、音楽的にもその集大成的な作品である。これは「ニュー・エージ・ミュージック」としてくくられても可能だと思うが、その手の音楽の原点的な雰囲気を持っている。
コルトレーンが生きながらえたら?というのは全く愚問であるが、この音楽をどう思うのか?は尋ねてみたい。もっといえば「ニュー・エージ・ミュージック」をどう思うのかも尋ねてみたい。責任の一端がコルトレーンにもあるように思うからである。
A面はアフリカのパーカッションが絡み合うリズミックな曲で、これもおなじみのピースフル路線。
「スピリチュアル・ジャズの決定版」のような言われ方をするこのアルバムだが、その評価に異論はない。ただ、ファラオも一翼をになったコルトレーン後期の音楽からは随分と距離ができた。


Tracklist

A Summun Bukmun Umyun 21:17
B Let Us Go Into The House Of The Lord 18:25

Credits

  • Alto Saxophone, Bells, Cowbell, Shaker, Percussion – Gary Bartz

  • Bass – Cecil McBee

  • Congas, Percussion [African] – Anthony Wiles

  • Drums – Clifford Jarvis

  • Piano, Cowbell, Idiophone [Thumb Piano], Percussion – Lonnie Liston Smith

  • Soprano Saxophone, Horns [Cow Horn], Bells, Whistle [Tritone], Cowbell, Flute [Wood], Idiophone [Thumb Piano], Percussion – Pharoah Sanders

  • Trumpet, Maracas, Yodeling, Percussion – Woody Shaw

  • Xylophone, Yodeling, Percussion [African] – Nathaniel Bettis*

  • Producer – Ed Michel

  • Engineer – Dave Green*, Dixon Van Winkle

Notes

Recorded at A&R Studios, New York City, July 1, 1970.

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