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オーネット・コールマンのレコード 14 「エンプティ・フォックスホール」 The recordings of Ornette Coleman No.14 "The Empty Foxhole"


Tracklist
A1 Good Old Days 6:45  A2 The Empty Foxhole 3:15  A3Sound Gravitation 7:15  
B1 Freeway Express 8:15  B2Faithful 7:00  B3Zig Zag 5:55

Credits

  • Alto Saxophone, Trumpet, Violin, Composed By, Liner Notes – Ornette Coleman

  • Bass – Charles Haden*

  • Drums – Ornette Denardo Coleman*

  • Recorded By – Rudy Van Gelder

Notes
Recorded on September 9, 1966.

順番からするとゴールデン・サークルの次のアルバムでそれもブルー・ノートからのリリースである。普通ならば「ゴールデン・サークル」の好評を受けて、トリオで初の正式スタジオ盤と期待するところであるのだが、そうではない。なんと当時10歳の息子デナード・コールマンを起用しての新作となった。アイゼンソンは付き合わず(オーネット本人によるライナーには「今のトリオは分割できないので...」と理由が説明してある)ベースはチャーリー・ヘイデン。
オーネットはこの息子のドラミングに何かインスパイアされるところがあったのだろうか?確かにこの名プレーヤー2人に対して、明らかに子供が叩いているドラムという組み合わせは珍しい。オーネットは、ヴァイオリンもトランペットもアルトも弾きまくり、吹きまくりである。僕はオーネットのヴァイオリンはワン・パターンで飽きてくるといえばそうだが、あのスクラッチのようなやり方で押してくるヴァイオリニストというのは他にあまり思いつかないこともあるし、そのプレイのスタイルが気に入ってもいるので、それはそれでカッコ良いと評価するのだが、やはり、せっかくこのタイミングで、ブルーノートで、久々のスタジオ録音で、何故?と不思議になる。
この後デナードが12歳になったインパルスの「オーネット12」「クライシス」と少年デナードのドラムものがリリースされるのだが、どうも愛聴盤にはならないのは、大多数の皆さんと同様と思う。


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