見出し画像

オーネット・コールマンのレコード 16 「ラヴ・コール」  The recordings of Ornette Coleman No.16 "Love call"

Tracklist
A1 Airborne 10:25  A2 Love Call 7:10  B1 Open To The Public 8:00
B2 Check Out Time 8:20
Credits

  • Alto Saxophone, Trumpet, Written-By– Ornette Coleman

  • Bass – Jimmy Garrison

  • Composed By – Ornette Coleman

  • Drums – Elvin Jones

  • Tenor Saxophone – Dewey Redman

  • Mastered By – Van Gelder*

「New York is Now」と同じセッションからの選曲であるため、だいたい同じ感想になってしまうが、今回もやはりギャリソンとエルヴィンの2人のリズムセクションをどうしても聴き込んでしまうことになる。

冒頭の「Airborne」のエルヴィンの凄まじさはもう大変なものだ。ここにオーネットとレッドマンが乗るのであるが、オーネットはかなりかすみ気味である。レッドマンは例の声も一緒に出す奏法であることもあって出だしでかなりの存在感を示し、リズムセクションはそれに自在に対していく。

前回も書いたが、このセッションの特にエルビン・ジョーンズはかなり挑戦的で、ギャリソンとともにテンポを自在にコントロールし独特のグルーブを生み出している。

コルトレーン・カルテットの場合はピアノのマッコイ・タイナーがリズムに加わるため、自在さが損なわれているきらいがあったが、このセッションとロリンズのセッションではそれがなく、ソロ・パートに入るとトライアングルの関係ができ、インタープレイの密度が増し、良い結果につながっていると感じる。

いいなと思ったら応援しよう!