見出し画像

Vol1 株式会社 PHONE APPLI 様

オフィス探検 初回は PHONE APPLI 様。
ウェルビーング経営!』の書籍で社内の取り組みのノウハウを紹介している会社様。

なぜウェルビーング経営を必要とされたのか、そしてどう変わったのか。

社長の石原さんへ、出版についてのアドバイスをご教授頂きたいと相談した際に「是非PAオフィスツアーご紹介します!」とお声がけいただき「えーいいのでしょうか真面目に嬉しいです!」と即答し、お言葉に甘えてオフィスツアーをご紹介いただく。

もちろん本は完読済みだが、改めて石原さんのお話を聞いて、ウェルビーング経営の世界へ引き込まれる。

なぜ必要だったのか?
どのようにさまざまな施策に取り組んだのか?

ウェルビーング経営のコンセプト自体は、前野先生からのアドバイスも、いただきながら、さまざまな研究結果の内容から対策を検討し、実施しデータを収集して効果を計測し続けた。網羅的でシンプルな確認項目を毎月実施し、今もその成果を検証し確認し更新をし続けている。

そして、こうした継続する取り組みで得られた莫大なデータがより良い改革の方向性の指標となり、解決法と有効性の裏付けとなる。本にも記載されているポイントをさらに詳しくお話をいただく。

既に本を読まれていたり、オフィツアーについては、働き方改革やウェルビーング経営を目指す方ならばすでに体験済みということもあると思うので、今回は本日私が感動したポイントに絞って内容をご紹介しようと思う。




ウェルビーング経営施策の感動ポイント

1:1は部下の権利

マネージャーの裁量に任せると言うものではなく、ツールを用いて部下の権利が厳守されるように管理されている。

実施データが統計として取られており、1:1を後回しするマネージャーは一目瞭然となってしまうためすぐに直属上司から注意を受けることになる。


 「最近どう?」から始める必要がない。

1:1開始前に部下は、気分・体調・仕事についてのスコアーと希望するトピックを入力して開始する。開始された上司のビデオ画面右下には、部下が入力した内容が表示されている。加えて、部下に寄せられたありがとうカードの内容が一覧で表示される。

上司は部下へ、「体調すぐれないんだね大丈夫?」「仕事負荷高くなってる?どう?」「〇〇さんから感謝が届いているねすごいね。」など、相手の話を聞く完璧な姿勢で話が進む。

よくある「最近どう?」「なんか悩みある?」「今日私になんか話したいことある?」ネットで拡散されているダメ上司典型のこのコメントから始めなくていい。散々上司が話した挙句、最後に「何か私に話したいことある?」と付け加えるパターンは見事に上司のための1:1なのだと気付かされる。


確かに、そうだ!
本当に部下に心地よく話をさせようと思うなら、部下側に間のコントロール権を持たせるべきだ。話すタイミングを部下へ託している状態が理想。
上司が「今話していいよ」と言うタイミングに合わせて部下が口を開くのは、上司のために話していることになる。

ツールではさらに、その1:1で上司と部下それぞれがどれくらいの割合で話しているかが計測されている。リアルタイムで表示されるのは上司の画面だけ。上司はその数値を見て「おっと話しすぎてしまった、そろそろ部下へ譲ろう」と部下へ間のコントロール権を渡すことができる。

もしかすると上司側も「本当は部下に話をさせたいのだが、どう促したらいいのか分からない。沈黙が続かなくなってしまい、間を繋ぐ為に話をしただけだ」と言うケースもあるだろう。現実はマネージャーとしての経験度合いが1:1の質に影響をもたらすとも言える。

経験の浅い上司でもこのツールの活用により、1:1の質を上げ、部下の権利としてしっかりと遂行することができる。

極め付けは1:1終了後、1:1のレビューウインドゥが開き、匿名で部下が採点する。
マネージャーはその個別のスコアを確認できないが、統計として報告される。

「1:1やりました!」だけでは済ませられない。【部下の権利を守る1:1ができたかどうか】が求められるのだ。



ありがとうカードの取り組みと効果

似たような取り組みをしていると言う会社は多いが、まずパッと見た時に出てくるその文面に驚く。形式張らない、温かい人間味にあふれたたくさんの感謝が述べられたありがとうカードが画面一面に表示される。
最も惹かれるのはその文章の自然体だ、やらされ感が感じられない。「えげつない…」で始まる一文にはクスッと笑みが溢れ、ほっこりしてしまう。こういう何気ない自然体のやりとりが見えるとお互いに信頼関係ができているのだと良くわかる。

ありがとうカードは古き良き掲示板のように、掘り出さなくても誰でも見える状態でアプリの画面上にカードが掲載される。だからパッと開いて感謝の言葉に溢れるそのボードを見るだけで幸せになるし、きっとそのカードを贈られた人はもっと幸せな気持ちになるだろう。

面白いことにこのありがとうカードは贈った人が最も幸せの効果を得られているのだそうだ。確かに日々感謝の気持ちで溢れている人は幸せを感じやすいと言うから、贈った側が贈られた側より幸せを感じると言うのも納得だ。

ありがとうカードの導入の経緯もお話しいただいた。導入当初は感謝のポイントに応じた金銭が給与にプラスして渡されていたとのこと。文化が定着した今はもう会社から金銭の享受はないが、それでも頻繁にありがとうカードのやり取りが行われている。

金銭の享受があった頃と比べて、今は感謝文が長くなったそうだ。確かに、お礼としてお菓子を贈る時は小さなカードに「この度はありがとうございました。お気持ちですお納めください」と短い文を添えて贈るが、手紙だけを送るのであれば、感謝の気持ちをたっぷり心込めて長文に書き上げるだろう。きっとその違いなのだろうと納得した。

またもう一つ面白い効果は、新入社員の内定獲得率が上がる結果に繋がったこと。入社面接などで、まず会社の紹介をし、会社のビジョンやありがとうカードなどの紹介などしてから、学生に自己紹介をしてもらうようにしたそうだ。すると、内定獲得率が一気に上がり驚いたとのこと。入社後に理由を確認するところ、このありがとうカードの文化に惹かれたと言うフィードバックだったそうだ。


萩オフィスの取り組み

この取り組みは以前から素晴らしい取り組みだと存じ上げていた、だから「ふんふんふん素晴らしいですねー」と、素敵な取り組みとして普通に聴いていた。が、突然ふと思いがけず涙目になってしまった。

工業高校の学生は卒業と同時に入社、その後1年をかけてエンジニアになってもらいその後はエンジニアとして活動してもらうプロジェクト。
プロジェクト以前の地元にはその周辺工場企業数社のみが就職先だった。ITに触れ、技術を学び、エンジニアとして力をつけ、エンジニアとして活躍する。生きる力にも通じる働く力を身につけ、人生の新しいオプションへ導くこの取り組みにとてつもなく感動してしまった。

今やそのエンジニア達は萩市の生活を向上させる、これまでにないソリューションを提供して大活躍している。そのストーリーを生で聞いて、思わずお母さんな私はウルッときてしまった。


オフィスツアー

PHONE APPLIさんのオフィスツアーはある意味有名で、多くの方が経験されていると思うが、もしまだならぜひお伺いされるといい。

日々収集するデータから新たな施策へと更新し、オフィスもアップデートしている。検証と更新を繰り返しているので、間をおいて伺うときっと面白いと思う。
私自身も3・4年前にオフィスツアーとして伺っているので、実は初めてではないのだが、今回も以前にはなかった新しい取り組みをご紹介いただいた。

その中からご紹介しよう

一人用ブース
2人用のブースはあったが、コロナを経て一人用のブースがオフィスに必要となり、このモデルをいくつか設置したとのこと。
声が漏れにくい気密型とオープンなもの二種。なるべくオフィスにマッチするように木製の質感を出したブースになっているとのこと。確かに数年前に見たブースは宇宙ステーションにあるような近未来型、新しい一人用ブースは落ち着く木製。お値段も比較的手頃なので手が届きやすいそう。


萩オフィスと生中継
萩オフィスと CiscoRoomKitMini  を天井に設置してオフィス全体を中継している。
萩オフィス側の映像も大画面にプロジェクターで投影している。離れていてもすぐに繋がる。

繋がり方は簡単だPHONE APPLI PEOPLEのアプリで人を探して、ステータスを見て、好きなアプリで繋がれる。電話もかけられる、オフィスならどこにいるのかの所在もCiscoメラキAPと連携してアプリ上で確認できる。


他にもたくさんあるが、書き連ねると長くなりそうなのでこの辺で。

またぜひオフィスの探検をさせてください♪

石原さん、岩田さん、ありがとうございました💞


いいなと思ったら応援しよう!