続・ゴキブリ教授のエプロン19(ふるさと納税の奇形性)
「ふるさと納税」という変てこな制度ができて、もう十数年になるらしい。近年では、「ふるさと納税」の返礼品を紹介する宣伝が盛んに行なわれており、これを利用しない者は時代遅れになってしまったようだ。
その時代遅れのひとりが筆者である。
最初からこの制度には違和感があった。本来、住民税というものは、その人が住む自治体に納められるべきものである。なぜなら、住民税は、その人が住む自治体が提供する、教育、水道事業、道路整備など、その人のために使われる経費をまかなう原資であるからだ。住民