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ソロ写真甲子園で銀賞を受賞した話。

こんにちは。今回は、”写真甲子園”という、高校写真部の全国大会についてのお話になります。

写真甲子園とは。

全国の高校写真部員が目指す大会のうちの1つに、全国高等学校写真選手権大会、通称”写真甲子園”というのがあります。他の大会には、文化部のインターハイと呼ばれる”全国高等学校総合文化祭写真部門”での展示や、ニコンさん主催の”TopEye写真サミット”というものがあります。

はい、それでは写真甲子園についてです。

簡単に説明すると(多分できない)、予選(1つの学校の部員で8枚の組写真を作る)があり、その写真を写真家の先生方がみてくださります。予選を突破するとブロック審査会というのがあり、そこでブロック別(北海道代表、東北代表、北関東代表…みたいな)の代表が決まり、本戦大会となります。

本戦大会ってなんやねん!ってなりますよね。多分、僕の周りの家族や友達もみんなそう思ったと思います。ブロック審査会で本戦出場が決まった各ブロック代表の学校が3人の代表を決めて、3人1組のグループを作り、北海道で各学校、同じテーマ、同じカメラで写真を撮って、組写真を組んで講評を受けるというのを3日間繰り返すそうです。(僕は行っていないですが)。その3日間の作品で、競い合うのが写真甲子園になります。

あ、そうなんです。実はこの写真甲子園、映画化されており、この映画で、写真に青春を捧げる高校生たちの熱いバトルが描かれております!

写真甲子園に対する私の想い。

ここからは本当に個人的な話になります。僕がこの”写真甲子園”というのを知ったのは中学3年生の時です。僕は当時から写真を撮ることは好きでしたが、高校で写真部に入ろうなんて考えてもいませんでした。当時、僕は鉄道写真を撮る、通称”撮り鉄”でした。中学2年生の時から株式会社タムロンさん主催の鉄道風景コンテストに応募していたのですが、なんと、中学3年生の時、第10回タムロン鉄道風景コンテストの小中高校生の部で第1位である大賞をいただくことができました。ちょうど、そんな時に、カメラ雑誌で、”写真甲子園”の記事を見て、2017年の写真甲子園に千葉県内の公立高校が出場し、全国5位の成績を残したということを知りました。そんなことが良いタイミングで重なり、今まで独学で写真を学んでいましたが、高校で改めて写真を学び直したいと思い、その学校を受験することを決めたと同時に、一人の写真好きな中学生として、高校生活の1つの目標に”写真甲子園出場”を掲げることにしました。

今年の写真甲子園。

今年は、写真甲子園に限らず、色々なことがCOVID-19に影響されました。写真甲子園はというと、本戦の北海道での開催は中止。予選作品での審査となりました。僕たちの学校はというと、予選を突破することはできましたが、本戦出場等はいかず、団体戦は予選突破までとなりました。

団体戦は…?はい。そうなんです。写真甲子園というのは、甲子園というだけあり、団体戦で競い合うのですが、今年はCOVID-19の影響もあり、特別に個人戦である”ソロ写真甲子園2020”というものが開催されました。この”ソロ写真甲子園”は、フォトコンテスト形式で、各個人が3枚の組写真を組んで競います。今回は、Stay Home期間ということもあり、テーマは”Home"でした。

写真家の鶴巻育子さん、中西敏貴さん、公文健太郎さん、村上悠太さんの4名が審査してくださいました。ありがとうございます。

そしてソロ写真甲子園での銀賞受賞。

はい。タイトルに先に書いてしまいましたが、このソロ写真甲子園というもので、全国2位となる銀賞を受賞することができました。先に受賞した作品を見ていただこうと思います。

『In A Daily Life』

新型コロナウイルスによって、私たちを取り巻く多くのことが変わってしまった。当たり前だと思っていた生活が当たり前ではないと気付かされることも多かった。しかし、コロナウイルスによって変わらなかった日常もある。祖母が洗濯物を干す姿。朝日が差す台所。ミシンを使う祖母。そのような毎日繰り返される日常の風景をコロナウイルスによる自粛期間にたくさん撮影した。

いかがでしょうか。今年は自粛期間があったため、その期間に、家の中で撮影したフィルム写真での組写真になります。

このソロ写真甲子園の受賞発表は事前連絡はなく、発表日(確か10月の終わり)の17時に公式サイトで発表されました。その日、帰りの電車の中で公式サイトを見て、自分の名前を見つけた時は、本当に目を疑いました。え、銀賞⁉︎って、ほんとにびっくりして、すぐに写真部の顧問の先生に連絡しました。

この写真甲子園ですが、自分自身が中学生の時に知り、たった3年しかない高校生活の一つの目標としてきました。その写真甲子園で、団体の本戦という形ではなかったにしても、結果を残すことができたということには感慨深いものがあります。日本や世界には様々なフォトコンテストがあると思いますが、僕の中できっとこれ以上に心に残るコンテストはないと思います。

ソロ写真甲子園を通して。

この写真甲子園を通してですが、写真だけではなく、一つの目標に向かって数年かけて努力して、それが結果になって戻ってくるということがどんなに嬉しいことかということを学びました。

2021年度以降、このソロ写真甲子園が開催されるかはわかりませんが、きっと写真甲子園の北海道での本戦大会は戻ってくると信じてます。僕自身は3月で卒業なので出ることはできませんが、1つ下、2つ下の後輩たちにも写真甲子園を目指して頑張って欲しいなと本戦出場を逃した一人の高校写真部員として思っています。

今回の記事は以上になりますが、最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。

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