ユヴァル・ノア・ハラリ先生『21 Lessons』読書日記
本記事では、本書の概要をまとめ呈示することはしていない。
すでに多くの動画や記事が出ているし、未だ私が充分に理解しきれていない部分があるからだ。
ハラリ先生の著作はどれもが大著である。俯瞰的な眼をもって綴られ、今まで思いもしなかったような世界への観点を提案する。
一番面白かったのは「雇用」の項だ。記憶ベースで概要を書き起こすと、
人々は近い将来AIに仕事を奪われるだろう、同時にAIが新たな雇用を創出するだろう、かといって直接的に仕事を失った人材たちを新たな雇用へと充当することはできない(スキル不足により)、流動的に自身を〝刷新〟し続ける人物が仕事の世界では生き残ることができるだろう、だが途方もない労力を伴うその努力を、すべての人が継続し続けられるわけではない――。
……なんだかこうして書くとずいぶんとありふれた言説のようになってしまったが、私の現時点での理解は上記のとおりだ。
そういえばなにかの動画で、「山一証券の幹部がハローワークへ行ったところ、その職業スキルはマクドナルドのクルーと同じくらいであった」という説を見聞きしたことがある(真偽のほどは定かではない)。
マクドナルドのクルーは傍目から見てもいかにも忙殺されている。相応のスキルがなければ務まる仕事ではないと思われる。
しかし「山一証券の幹部」は「幹部」という立ち位置に拘泥し、慢心した結果、スキルの向上を怠ってしまったのであろう。そのため山一証券を離れてみれば〝マクドナルドのクルー〟も務め上げることができなかったのだ。
……本を読む際は具体例を思い浮かべてみるといいかもしれない、そんなことをふと思った。早速実践していきたいと考える。
ひとまずアウトプットの一環として本記事を公開する。
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