ラップに包まれたあの焼きそばパンは何処へ
「ゆるい寝坊」。間に合いはするが、朝食にかける時間のない、数十分程度の寝坊のことを私はそう呼んでいる。
この「ゆるい寝坊」には、完全に朝食を抜くパターンとコンビニ等で飯を買い、道中で食らうパターンがある。
ゆるい寝坊をした時、私がよく食べていたのが、コンビニの冷蔵コーナーに陳列されていたラップに包まれた焼きそばパンだった。
水分を多く含んだしなしなのコッペパン、紅生姜が乗っかったプツプツと切れる焼きそば、その下に敷かれた主張の弱いマヨネーズ。なんて事ない安いただの焼きそばパン。それを駅のホームで食べるのがゆるい寝坊をした時の唯一の楽しみだった。
そんな焼きそばパンを見かけなくなって何年経っただろう。面影を感じようとパンコーナーに売られている別の焼きそばパンを食べてみるが、何かが決定的に違う。
人に勧める程でも無いあの旨さは何処へ。
【寄稿後記】
セブンのたまごサラダロールを食ってて思い出しました。あれも安いし美味いよね。
写真の焼きそばパンマジで似てる。