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笑う門には福来たる ~こころをつなぐもの~

笑顔があふれる、楽しい人生を生きたいな、と思います。
 
さて、突然ですが「笑う」って一体どういうことなんでしょうか。
 
人間にだけ備わったもので、動物には笑う能力がないそうです。人類の進化とともに備わったからには、何か意味があるはずです。
 
「怒る」、「悲しむ」ならまだ、進化学的に意味が分かりそうです。犬猫でも怒っている声は分かりますよね。攻撃されたら反撃の意思を示して威嚇しなければならない。生命維持のために備わった機能だと容易に想像できますね。では笑いは?
 
笑顔でいるときの自分の心境を想像するに、「赦す」という感情とつながっている気がします。
「そんなドジな部分も人間として可愛いよね、愛しいよね」みたいな。
可愛い子どもが他愛のないドジをしているときに笑うのがそんな感じかな。
いずれにせよ、笑いというものは良いものには違いないでしょう。幸せな気分になるものですよね。
 
でも、「悪い笑い」というのも存在しますね。冷たい笑い。嘲笑。でもこれは、「良いものを誤用している」という事例かな、という気がする。
 
もともと全ての笑いに共通する特徴が分かれば「笑い」の本来の目的が分かるはず。そう考えるとまずは「嬉しい」という感情が最初にあると思われます。
 
人間は何らかの理由で、「嬉しい」という感情を分かり易く伝える必要があったのでしょう。やはり獲物を獲ったときの「とったど~!!」が発生源だろうか。だとすると発生学的には、「笑いのツボ」に男女差も存在しそうです。
 
原始的な笑いは「ただただ、私が嬉しい(だけ)」というもの。例えば年末ジャンボ宝くじが当たって大金持ちに。もう笑いが止まらない、「ガッハッハッハ!!」という笑い。

でも宝くじの「ガッハッハ」は特に共感を呼ばなさそうですね。「あなたが宝くじを当てて大笑いをしている様子を見て、私の気持ちも幸せになりました。」とはならなさそうです。むしろ不幸になりそう。
 
一方共感を呼ぶ笑いは例えばチームとしての達成感。この前のワールドカップでメッシがトロフィーを掲げた時に、国を超えて一緒に喜んだ人は多かったはずです。あるいは最初に触れたような、可愛い子どもを見守る優しい笑い。笑いが共感を呼ぶときに、それはどこかに「人の幸せを願う」という要素が含まれているようです。
 
人間の進化を考えるときに、私はいつも「原始時代」をデフォルメして想像します。男性はチームでマンモス狩りに、女性はムラで子どもの世話と家事を。その中でいろいろな機能が発達したに違いない。その日々の中で、「ただ自分だけが喜ぶ笑い」が「共感する笑い」へと、社会性を帯びながら進化したのではないか、と思います。

獲物を獲ったときに一緒に喜び、チームの士気を上げる。子どもを見守りながら優しく微笑んで組織を愛情で包む。一人では生きて行けない人間が集団で生きるために身に着けた機能であると思われます。
 
そう考えると「笑い」は、人間のみに与えられた、集団を豊かにする機能であることは間違いないでしょう。ですから、ビジネスにおいても、プライベートにおいても、「笑い」を活用して人生を豊かにしたいものです。

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