自動車の運行制御について
まとめ
すべての自動車を運行制御するときの可能性を考えてみた。以下のような利点が考えられる。
● 危険運転等による事故減少
● 運行の最適化による、輸送問題等の効率化
● 運行の最適化による、燃料の削減と環境負荷の低減
本文
暖かくなってきたせいか、夕方になると珍走団ないしはブンブン族の騒音が遠くに聞こえるようになりました。気になって眠れないなんてことはありませんが、なんとなく交通問題が頭に浮かんできました。
もしも交差点や踏切の信号機を全廃し、GPSと通信機能を使ってそれぞれの車に交差点の侵入許可を与えるようにすればどうなるだろう?すべての車について運行状況をコンピューターで把握し制御するというアイデアです。
運転の自動化ではありませんが、道路の込み具合に応じ速度制限をすることや、危険運転が危ぶまれる場合は緊急停止措置をすることも可能でしょう。そうすれば人身事故が格段に減ることが期待できます。
個人的に興味深いのは、環境負荷とコストの問題です。交通量の少ない交差点で無意味に赤信号で停車する必要がなくなるため、自動車の運行が最適されます。したがってガソリンの消費も減り、総排出量の2割弱を占めるという自動車によるCO2排出量も減ります。
一般の乗用車で、年間10万円程度のガソリン代を支払っています。もし運行の最適化で1割の消費が減るのであれば、年間1万円が削減できます。デバイスに1万円かかるならば1年で元が取れるわけで、コスト的な問題は意外に簡単なような気がします。
言うまでもなく、これまで作り上げられてきた自動車社会とは異なる社会です。法整備など根本からし直す必要があるため、政治的コストは莫大です。しかし自動運転とは異なる可能性として考えてみるのもよい気がします。