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Islands期KCにおける21st Century Schizoid Manのベストテイクを決めよう

2021年冬、Earthboundがサブスク配信されました。

Earthboundといえばその1トラック目の21st Century Schizoid Manで衝撃を受けた人が多いであろう名(迷?)盤。

これ聴いてしまった貴方は、Island期KCにおける21st Century Schizoid Manのベストテイクがさぞ気になっていることと思います。
私も気になりました。なので調べました。

下記に、34公演分の21st Century Schizoid Manを聴いた私のメモを記しておくので、参考にしてください。
そして気になったものがあればDGM Liveで各自調べてください。

まず初めに比較しやすいようEarthboundのテイク(1972/2/11 2回目の演奏)を基準に

音質★★★★☆
内容★★★★★
としておきます。

1971年 ツアースタート
4/12
音質★★★★★
内容★★★★☆

Zoom Clubでの公演1日目。演奏が荒めだがそれがかっこいい。

4/13 ベストテイク候補
音質★★★★★
内容★★★★☆
冒頭とラストでCutあり。
Zoom Clubでの公演2日目。フリップソロ、メルソロだけで判断するならこの日がベストプレイ。
フリップのギターソロは聴き慣れたFuzzギターのサウンドではなくJazzギターぽい。新鮮であり音運びも秀逸。
ソロ回し終わりのユニゾン部で少しミスする箇所があるが大した問題ではない。Cutさえなければこの日が音質内容とともにベストなのに・・・

4/14
音質★★★★★
内容★★★★☆
Zoom Clubでの公演3日目。演奏の成熟度が増してきている。
前日のソロが面白すぎたため、本公演のフリップのソロではもう少し味付けが欲しくなる、という贅沢な悩み。

(・・・つまり、この日の音源のソロパートを4/13のものに差し替えればベストな音源ができあがるのではないか?)

4/15
なし
4/12,13,14と演奏が成熟してきており本公演もベストテイク候補になると予想されるが、音源が残っていない。残念。

5/11  ベストテイク候補
音質★★★★★
内容★★★★☆
CDでもリリースされたお馴染みプリマス公演。
相変わらずメルのソロが良い。フリップのソロは元気がなくイマイチ、ミックスの所為かもしれない。

5/28
音質★★★★☆
ほんの少しドラムが聞こえ難いのが残念。他楽器はクリアに聴こえる。
内容★★★★☆ 不可もなく安定した演奏。本曲に尖りを求めていない人にとっては本公演がベストテイクと思うだろう。ロックバンドKing Crimson。

5/29
音質★★☆☆☆
内容?
Earthboundよりも音質が悪いため演奏も聴き取りにくい。
耳が苦しいから繰り返し聴きたく無い。

<8月~9月 Islandsのレコーディング期間>
8/9
なし

8/10 ベストテイク候補
音質★★★★☆
内容★★★★★
フリップのソロ始まりが不協和音でかっこいい
4、5月と比べると演奏も安定してきておりバンドの成熟を感じさせる。
インプロ後の歌パートでマイクトラブルだろうか、ボズのVoが聴こえないハプニングがあるが大した問題ではない。

8/11
音質★★★☆☆ なんとか聴けるレベル
内容★★☆☆☆ まあまあ?ラストでCutあり
音が悪いと内容に対して正確な判断をし難い

8/28
なし

9/4
音質★★★☆☆ なんとか聴けるレベル
内容★★☆☆☆ まあまあ?
音が悪くてよくわからない

9/19
音質★★★★☆
内容★★★★★
まともな音質に安定した演奏。

10/09  イギリスツアー
音質★★☆☆☆
内容?
メルのソロがかっこいいのに音質が悪い

10/15
音質★☆☆☆☆ 悪すぎて何もわからない
内容?
資料としての価値しかないレベルの音質

10/16
音質★☆☆☆☆
内容? 音が悪くてフリップのソロも聴こえない。

10/18
音質★★★☆☆ なんとか聴けるレベル
内容★★★★☆ メルのソロがかっこいい

10/19
音質★★★☆☆ 聴けるレベル
内容★★★★☆ メルのソロがかっこいい

11/11 北米ツアー
音質★★★☆☆ 聴けるレベル
内容★★★★★ メルのソロがかっこいい
もっと音が良ければベストテイク候補になったのに・・・

11/13 (例のBBKing宮殿の公演ですね)
音質★★★★★ とてもいい
内容★★★☆☆ メルのサックスソロが無いのが非常に残念
音質が非常に良い。しかしメルのソロが無いので物足りない。フリップのソロも普通。

11/24
音質★★★☆☆ まあまあ
内容★★★☆☆ まあまあ

(1971年終わり。アイランズ発売。シンフィールド解雇。そして1972年、フリップがメルのアイデアを捨てるなど、バンド仲が悪くなる)

2/11 どうやらこの日は2回演奏しているようでEarthboundの21st~は2回目の演奏を収録しているそう。
1回目
音質★★★★☆ Earthboundと同じくらいの音の悪さ。耳が麻痺しているのか、もうこれくらいなら余裕で聴ける。
内容★★★☆☆ メルのソロなし。

余談だが、この日のLadies Of The RoadアウトロでフリップがLucy In The Sky With Diamondsのフレーズを少し弾くのが笑える。

2回目 ベストテイク候補(Earthbound収録の音源)
音質★★★★☆
内容★★★★★ お馴染みEarthboundの音源。
メロディアスかつイヤらしいSAXソロはさすが。

2/18 ベストテイク候補
音質★★★★☆ Earthboundを楽しめる耳をお持ちの方ならイケる。
内容★★★★★ メルのソロもかっこいいし、その後ろでボズとウォーレスが珍しいアレンジをしているのが面白い。
ノリすぎたのか、後半のユニゾン部で盛大にミスる。でもそれが最高。

2/19
なし

2/25
音質★★★☆☆ 悪いが、聴けないこともない
内容★★★☆☆ 普通

余談、この公演のLadies Of The RoadアウトロでフリップがDay Tripperのフレーズを少し弾くのが笑える。

2/26 おなじみジャクソンビル公演
音質★★★★☆ 良くも悪くもない
内容★★★☆☆ 普通

2/27
音質★★★★☆ 良くも悪くもない
内容★★★☆☆ メルのソロの後ろでボズとウォーレスが珍しいアレンジをしている。まあまあ。

3/6
音質★★★★★ 良い
内容★★★☆☆ 流石の演奏力だしミスも少ないが特筆することもない。
メルのソロが無いので減点。しかもフリップのソロが秀でているわけでもない。

3/8 ベストテイク候補
音質★★★★☆ 少し悪いが、各楽器の音が聴きやすくまた迫力のあるmixである。
内容★★★★☆ フリップのギターが鳴らないマシントラブルにより弾き直し。
バンド仲は最悪、マシントラブルは起こるし、フリップもイラついているのかソロが怒り気味でかっこいい。
6分間もフリップがやけくそソロ弾いて、メルのソロは無し。かわいそう。

3/10
音質★★★★☆ Earthbound並み、迫力のある音。
内容★★★☆☆ 普通。またメルのソロが無い。いじめ?

3/11
音質★★★☆☆ 音質は悪いが、ギターの音が聴きやすくまた迫力のあるmixなのでなんとか聴ける
内容★★★☆☆ この日のボズのVoエフェクトはホラーで怖い。

3/12 おなじみSummit Stadios公演
音質★★★★★ とても良い
内容★★★☆☆ メルのソロは無い。フリップが好き勝手にソロを弾いて、それに周りが合わせている印象を受ける。 

3/13
音質★★★☆☆ 音は悪いが、聴ける。
内容★★★☆☆ まあまあ。3月の音源はウォーレスとボズが暴走しているのだが、それがプラスに働いていないのが辛いところ。

3/14 ベストテイク候補?
音質★★★☆☆ ベースがこもり気味だがまだ聴けるレベル。
内容★★★☆☆(ある意味★5かもしれない)メルがSAXソロに入ろうとすると、フリップがリフを弾いて強制的に曲を進める。これは本当に可哀想。その後の演奏もグダグダ。フリップはこのメンバーで上出来な演奏をすることをもう諦めているのではないか。

3/21
音質★☆☆☆☆
内容? 音が悪くてフリップのソロも聴こえない。

3/27
音質★★☆☆☆ 3/21よりはマシ程度
内容★★★☆☆ まあまあ。流石の演奏力、ギターソロもかっこいい。でもこの時期の演奏は聴いていてドキドキしない。
ベースとドラムだけは息ぴったりの演奏をしているので、ウォーレスとボズは仲が良かったのだろうか。

3/31
音質★☆☆☆☆
内容? 音が悪い。
「1972年、シンフィールドが脱退しメンバー間の仲も悪くなり、」と書かれると面白いプレイや各人の暴走ぶりを期待してしまうのだが、実際そんなことはなく代わり映えのないセトリ、そして緊張感のないプレイと面白みのない演奏であり聴いていて辛い。

以上、1971〜1972年の34公演分の21st Century Schizoid Manまとめでした。

結論、個人的な趣向でしかないがベストテイク候補は1971/4/13, 4/14, 5/11, 8/10, 1972/2/11, 2/18, 3/8, 3/14の8公演分。
ひとつだけベストテイクを挙げろ、と言われると「1971/4/14の音源のソロ部分を4/13と差し替えたやつ」と答えてしまうが・・・それはセコいか。

おわり。


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