巡る巡るよ、読み聞かせは巡る
私は読書が好きだが
本の面白さを知った原体験は
親がしてくれた読み聞かせだと思う。
父は寝る前によく本を読んでくれたものだ。
特に好きだった本は
「エルマーのぼうけん」
「スプーンおばさん」
「あなぐまビルの冒険 風のまにまに号」
「2分間の冒険」
などだ。
「エルマーの冒険」は読み聞かせもしてもらったが、初めて幼稚園年長か小一くらいの時自分で読んだ本でもあり、
特に印象に残っている。
時は経ち、
今度は私が息子に読み聞かせする番になった。
読んであげたい本はたくさんある。
でも息子はこだわりが強く、広くいろんな本というより、気に入った本をくりかえし読むタイプなので、
私が読み聞かせしたい本があっても、なかなかそのリストは減らなかった。
(彼はねずみくんのチョッキシリーズを愛し、もう何ループしたか分からない)
が、遂に先日、
図書館で「エルマーのぼうけん」を見かけた時「この本読んでみない?」と息子に声をかけると「いいよ」と言ってくれた。
子どもって、頑なに変えようとしなかった事でも、ある日突然何事もなかったようにOKする時があるのが面白い。
いくら好きだったとは言え詳しい内容までは忘れてしまったので、
何十年かぶりの「エルマーの冒険」は、
読み聞かせしながら、
私も読者として楽しむことができた。
そして、何年も読み聞かせをしてくれた父は、
めんどくさい日も疲れてる日もあったろうに、
ただただ献身的にしてくれていたのだろう
(まじBig 感謝)
と思っていたけど、
案外父も読み聞かせしながら、
読書として楽しんでいたのかもしれないな、と思った。
今まで気が付かなかった
あの頃の父の気持ちを知れたようで、
なんだか嬉しかった。
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