幕間 ある日の玉笹家
「おかえり彩乃!親子丼!」
「だからあたしは料理じゃないっつのバカ美!今日は仕事じゃなくて用事で出かけてくるんだって昨日のうちに言っておいたでしょ!?」
「それは聞いてたけどさあ…何の用!?まさか男!?」
「花菜の事!黙っておくとまたアレだから先に言っておくけど…」
「えっ彩乃それ本当…?」
「本当。ついでに家の様子も見てきたからこれお父さん達からお土産のぶどうとほうとう」
「ほうとうイェーイ!」
「単純過ぎる…」
「彩乃、さっきの話なんだけどさ。あたし達はどうすればいいのかな」
「それは花菜も交えて話すべき事だと思う。今日はレッスンで夜遅いみたいだし明日ゆっくり話そうよ。道の駅で買ってきたモツ煮あっためるからお皿出しておいて」
「鶏?さくら!?」
「どっちも!」
「さっすが彩乃!話がわかる!」
「ワインも買っておいてあるから明日の事は明日考えよ!」
「「それじゃあかんぱーい!」」
「ただいまー…ってみーちゃん、のーちゃん…お腹出して酔い潰れてる…このままだと風邪ひいちゃうから毛布かけておこうね…」
「さて、ここからは研究の時間。敵を知り己を知れば百戦危うからず。スクールアイドル、私達にない時間制限があるが故の瞬間的で爆発的なキラめき、何度見ても凄いなあ…」
「頭痛い…って酔っ払ったまま寝落ちしちゃった…!?でも毛布がかかっていて…まさか花菜…!?現代に生誕した慈愛の聖女…!…って花菜も寝落ちしちゃってるじゃん…あたし達は焦らずに待つからさ、今はゆっくりおやすみ…」
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