ダイニングバー今夜も乾杯
「いらっしゃいませー。って結か。急に呼びつけて悪いね」
「いえいえ。私も晩御飯のおかずを買って帰ろうと思ってたんで。ほらすずさーん、起きてくださーい!」
カウンターで突っ伏している背中をさすると眠たげな声が帰ってました
「んっ?結さんですかぁー?ちょうどいいところに来ましたね。まずは駆けつけ3杯からですよ。凪沙さんおかわりみっつ!」
「うわっ本当にベロンベロンに酔ってますね。ほらすずさん帰りますよ。それにわたしはまだ未成年なんでお酒はダメです。凪沙さんが捕まっちゃいます」
「なーに正論を言ってるんですか。つまりわたしの酒が飲めないって言うんですね結さん」
そういうと酔っ払いは再び意識を眠りの国に旅立ってしまいました
「かれこれ一時間くらい起き上がってはこんなノリで来たお客にウザ絡みをするんですずを家まで引っ張ってほしいって言った理由もこれでわかったでしょ。今日のおすすめをいろいろ詰めたからこれ持ってって、バイト代って事で」
「ありがとうございます凪沙さん。まあお誕生日だし多目に見てあげましょう」
「そうだな、本当はシラフのうちにあげようと思ったんだけどあっという間に酔い潰れちゃったんだよなあ。このケーキとプレゼント本人と一緒に家に届けてもらっていいかな」
「お安い御用です。代わりにすずさんを助手席に乗せるの手伝ってもらっていいですか?」
「あれ、いつの間に免許取ったの結?」
「わたしも社用車の運転とかしますからね。ハンドルキープは任せてください」
「それは頼もしい。これで3人で出かけても私は堂々と酔い潰れながら車で帰れると」
「もーっ問題児の人数を増やさないでくださいったら!」