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①23-24シーズン振り返りGK編

オフシーズンなのでnoteの方を更新することにしよう。
23-24シーズンの各選手のパフォーマンスについて、ポジション別に振り返る記事を書くことにした。

1.マヌエラ·ツィンスベルガー

ツィンスベルガー

今季も正守護神としてシーズンを迎えたマヌー。
しかしながら、これまでの2シーズンと違い今シーズンは苦しい成績となってしまった印象が拭えない。

ラファエレの移籍、ウィリアムソンの離脱、イレステット、コディナの加入によりCBの組み合わせが新たになったことを考えても、今シーズンはクリーンシート数、90分あたりの平均失点数でアイデヴァル政権後ワーストであることからもマヌー個人のパフォーマンスも安定しなかった印象だ。

参考までに昨シーズンと比較すると、リーグ戦のみの統計で、

・クリーンシート数は10→5
・90分あたりの平均失点数は0.61→0.89

と明らかに数字でも落ちている。特にアイデヴァル政権になってから守備にテコ入れをしてクリーンシート数は2桁を保っていただけに5という数字は寂しい。

チームもやや攻撃的な戦術を取るようになったこともあり、ビルドアップで苦戦するシーンも見受けられた。これは彼女だけの責任ではないだろうが、今後チームがより攻撃的になるならば、足元の技術やフィードの精度は課題と言えるかもしれない。

来シーズンGKは補強ポイントに挙げられているが契約延長にサインをした。
アストン·ヴィラのドムセラールの名前が挙がっているが、彼女は熾烈なポジション争いを覚悟した上でサインしたと番記者のティムさんが語っていた。

来シーズン、まずはこれまでにないハイレベルな正守護神争いからスタートすることになるだろう。
注目していきたい。

14.サブリナ·ダンジェロ

ダンジェロ

今シーズン2番手として要所で貢献したサビ。
特に印象深いのはリーグのユナイテッド戦で2試合とも起用された点だ。
1勝1分と勝ち越しに貢献しており、おそらく何かしらの意図を持って起用されたことが伺える。

持ち味の足元の技術と正確な左足のフィードはスピードのあるラカスや裏抜けの上手いブラックステニウスと非常に相性が良かった。

ホームユナイテッド戦ではラカスとサビのカナダ代表コンビの活躍で勝利したと言っても過言ではない。

数字で見ても決してマヌーに見劣りする訳でもなかった。
リーグ戦でのクリーンシート数は4試合で2、90分あたりの平均失点数は0.75と控えGKとしては十分な数字だろう。

残念ながら今シーズンいっぱいで契約満了となり、退団することが決まった。
アストン·ヴィラへの移籍の噂もあるが果たして。もし実現したならば攻撃的なヴィラのスタイルに合う可能性が高いだろう。
これからも明るく笑顔でフットボールに向き合い続けるだろう。

18.ケイラン·マルキーゼ

ブリストルでのマルキーゼ

今シーズン開幕からブリストルへローンされていたマルキーゼ。しかしながら今シーズンの彼女には非情な不運が訪れてしまった。

ブリストルで出場機会を得始めていた矢先にACL断裂の大怪我を負ってしまう。
そのままローン契約は解除され、残りシーズンをアーセナルでリハビリに励むこととなった。

しかしながらミデマーやウィーンロイター、ゴルディーなど同じACL負傷組にとってリハビリを通した仲間意識のようなものが生まれ、彼女たちにとってはリハビリの励みになる存在になれた。言わば影の功労者でもあっただろう。
 
残念ながら彼女もまた契約満了により退団することとなった。負傷明けなので移籍先を探すのは大変だろうが、年齢的にもこれからなので頑張ってほしい。

40.ナオミ·ウィリアムズ

トレーニングでのウィリアムズ

今シーズンアカデミーからトップ昇格した若手GK。

公式戦出場こそなかったものの、シーズン終了後に行われたオーストラリアツアーにおいて出場機会を得た。

私もそこで初めて彼女のプレーを見たが、身長こそ低いものの身体能力は悪くなく、足元の技術などはアーセナルアカデミー出身らしい能力の高さを感じた。

どうやらシティのエデルソンが好きなGKとのことで、彼のようなプレースタイルを目標としているのかもしれない。サビに近いタイプだろうか。

来シーズンはローンに出るか、第3GKとしてワールドクラスの2人と研鑽を積むかはチームの編成状況にもよるだろう。
ローンならば2部で正GKとして出場可能なクラブが望ましいだろう。
個人的に彼女にはポテンシャルの高さを感じたので今後も長い目で期待していきたい。

86.サラ·ブアディ

トレーニングでのブアディ

ゴールドカップでサビが離脱することを考慮してスポットで獲得したレジェンドGK。

こちらも公式戦出場こそないまま契約解除となったものの、オーストラリアツアーに参加してくれた。

先発出場し、彼女のレベルでは問題のない相手だったこともあり、終始安定したパフォーマンスを見せた。

本来ならば契約を解除していたはずなのでチームに帯同することは出来なかったと思われるが、そこはアーセナルも懐の深さを見せた形だろうか。

今後は未定だが彼女ほどのレジェンドがアーセナルのユニフォームを着てピッチに立ったのはファンとしても誇らしかった。

以上23-24シーズン振り返りGK編でした!

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