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お母さんってサンタさん!?
風呂上り、薪ストーブの前で娘たちと平和な時間を過ごしていたところ、突如小3の長女がつぶやいた。
「お母さんってサンタさん?」
え!?
突然のことに動揺しつつも、ここで顔に出したらおしまいだと思い
「なんでそんなこと聞くの?」と聞くと、クラスの男子がそう言っていたとのこと。「信じない子どものとこには、サンタさん来ないんだよー」、「去年もちゃんと来たじゃん」など、どうにかこの場をフォローしようと必死になっていると
『もしお母さんがサンタさんだったら、言ってくれるかなと思って』
と、大人な発言。
ああ、ごめん、お母さん今、嘘ついてる…。心にチクっと感じながらも、どうにか『サンタさんいる説』を語ってその場を収めました。
10月のハロウィンには、子どもと顔にお化粧したりはしたけど、過剰な仮装をして街に繰り出す若者をテレビで見てまゆをひそめている私。なのになぜ!クリスマスにサンタさんがいるという嘘をつき続けるのか。旦那さんに話してみると、「そりゃー、嘘をつき続けるよ。サンタが親だとわかっていても、わからないフリをする優しい子になるのだ」と持論を述べていた。
クリスマスって、キリストの誕生を祝う日ではなくって、もはや日本独自の文化だと思うんです。普段はしないツリーの飾りつけ、部屋や窓のデコレーション、お母さんはこの日ばかりはチキンをマリネして焼いて、食事のあとにはケーキもあって…。そして翌朝目覚めると、子どもたちの枕元には、年に1度の特別なプレゼント!「わぁーー!やっぱり来てくれたんだー♪」。
家族って、あったかいよね~、を感じる冬の特別な日。
はい、そうです。これは、完全に『親のファンタジー』ですね。
子どもが寝静まった後に、こっそりとプレゼントを出してくる。手紙を筆跡がわからないように左手で書き、セットして夫婦でワクワクする。かわいい子どもたちの笑顔がこれで見られる!!親である楽しさをかみしめる瞬間。
いつの間にか成長した娘ちゃんは、親のファンタジーを脅かす存在になりました。でも、もし許されるなら、小学校のうちだけはやらせてほしいの…。ということは、長女は今年を入れてあと4回。次女があと6回。
永遠に続くと思っていたかわいい子どもたちとのクリスマス劇場に限りがあることに気がつきました。
あぁ、切ない。
いつの日か、「あの時、嘘ついてゴメンね」って言える日が来るまで、親のファンタジーの世界にいさせてほしいな。とりあえず今年は決行するぞ!
※親のみなさん、くれぐれも、このページを漢字の読める小3以上の前で開かないでください!