自分のなかに味方を置いて行動力を上げる
前回のnoteでは、グルグルした悩みから抜け出す自分への問いかけ「じゃあ、まず何をする?」をご紹介しました。
そして、私がこの問いかけを使うときは、以下のように心がけていることに触れました。
現在の私は、気持ちが凹みそうな時や嫌なことがあった時には、自分がどう感じるかをいったんそのまま受け止め、その後は「じゃあ、まず何をする?」と自分に問うようにしています。
この中にとても重要なキーワードが隠されています。
それは「いったんそのまま受け止める」の部分です。否定も肯定もしない。そのまま受け止めるということです。これが、実はとても大切なコーチング技術であり、セルフコーチングの場合も外せない点です。
今回の記事では、この「いったんそのまま受け止める」コーチング技術とその効果をくわしくご紹介します。
コーチングは、コーチとクライアントの信頼関係が基盤
コーチングでは、質問の仕方に特徴があるため、質問に関するスキルに目が行きがちです。ですが、質問スキルよりも大切なこと、基盤となることは、コーチとクライアントの信頼関係です。
コーチとクライアントに信頼関係があるからこそ、「この人になら何を話しても大丈夫」と思ってもらえて、本音を引き出すことができるのです。
そのため、コーチングでは絶対に否定はしません。どんな時でも「いったん、受け止める」技術を使います。
ネガティブ思考に対しコーチが意識的に使う言葉
たとえ話です。「自分は、見た目がよくない」と本気で悩んでいる人がいるとします。そして、会話でぽろっと「私って見た目がよくないから」と言ったとします。会話の相手はどのように反応するでしょう。
日常会話なら「そんなことないない!!」と反射的にフォローする人が100%だと思います。それが人というものです。
しかし、コーチングの対話なら。コーチは、「そんなことないよ」という言葉でフォローはしません。クライアントが、深層心理で「否定された」と感じてしまうことにつながるからです。クライアントが「自分は見た目がよくない」と思って悩んでいるのは紛れもない事実です。
では、「そうですよね、見た目、ちょっとイマイチですよね」と肯定するのかといえば、それもしません(そんなコーチ、絶対イヤですよね!)
否定も肯定もしてはいけない場面があるのです。そんな時、コーチが意図的に使う言葉がコレです。
「◯◯さんは、今は、そんな風に思うんですね」
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