男と女と

昨今の時勢によりこのカテゴライズは極めて大きな危険性をはらんでいる。
と、それを理解しつついつものように「あくまでも私の経験則」で話をしていきたい。
勿論ここから下の文章に対して「そんな訳ねーだろ!」とディスプレイに向かって吐き捨てるもよし、だ。


男の性と女の性が最も顕著に出るのは、他者が心底精神的にやられている時の寄り添い方だと思う。
主観でしか無いのだが、男性の場合はどんなに相手の心に寄り添おうとしても、いつしか励ましや解決策の提示になっている。
比して女性の場合は、相手の心の疲れや苦しみや痛みに同期して、それを自分も理解しようとし、そこから感じた自身の心の重さから発生する言葉を相手に投げかける。行動でもそうする。

繰り返すしか無いのだが、これは私が随分以前に経験したとある女性の行動だ。そして男性の取る行動は私と私の周囲のみと言う、極めて限定的なサンプルしかない。
しかしそれをしてなお、女性の慈愛と言うか献身性と言うか、その類の凄さを知る。自分がそうでは無い分余計にそう知れる。


男性の他者に対する優しさは、相手の未来を想う優しさ。
女性の他者に対する優しさは、相手の今を想う優しさ。
これは似て非なる…ではなく、全く似ていない。それゆえに、ある一人の悩み苦しむ人を救うのに、この2者(あるいはその役割を担える極めて器用な一人)が必要になるのだと思う。
きっと自身の両親を尊敬して已まず、また全幅の信頼を置いている子供などは、きっと両親がこの2者の役割をそれぞれに受け持ちこなしていたのではないかと思う。
どちらがどちらの役割をやったのかは、さして重要じゃない。凍える心を溶かす温かさと未来の為に今を戦う為の激しい熱さ、この両方の熱を心に与えられた事実が最も重要なのだ。


…何だか書いている内に、記事序盤と気色が変わってしまった。
結局その人の性がどうとかではなく、その人が他者をどう気遣えるのか、慮れるのかこそが重要だという話。

う~む、ブレブレである。締まらない話が締まらないままなし崩しに終わりを迎える。
そんなダラっとしたお話でした。


………今の俺、かつてのあの人みたいな女性が現れて、温かい体温で抱きしめられたら…
もう動けなくなるんだろうなぁ…
強く激しく闘えなくなるんだろうなぁ………

孤独は辛いけど、でも孤独で良いのかもしれない。

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